不妊の原因は肥満?
不妊の原因の一つに肥満があります。
「え?太っていることで妊娠できないの?」
と思うかもしれませんが、最新の研究で。肥満が妊娠できない不妊の原因になることが分かってきました。
肥満になると、妊娠してからのリスクも高くなることが分かっています。妊娠中の体重管理も大変になって、お産も長引く傾向にあります。
肥満は、糖尿病やメタボリックシンドローム(メタボ)の原因でもあっていいことはありません。
適正体重までダイエットして、健康な体作りを目指すようにしましょう。
肥満が不妊の原因になる理由
肥満が不妊の原因になるわけは、
・生理不順による排卵障害。
・アディポネクチンの分泌低下。
・肥満による糖尿病など基礎疾患。
などがあります。
●生理不順による排卵障害。
肥満と判定される人は、生理不順のことも多く、数ヶ月に1回、ひどい場合は半年に1回ぐらいしか生理が来ないことがあります。
生理が来ないということは、排卵ができずに受精できないので不妊の原因となります。
●アディポネクチンの分泌低下。
アディポネクチンとは、脂肪細胞から作られるタンパク質ですが、これがインシュリンの働きを助けています。しかし、肥満により大きくなってしまった脂肪細胞からは、分泌される量が減少します。
アディポネクチンは不妊に関係していて、卵巣の皮を厚くして卵子が飛び出せなくなることによって不任になると言われています。
●肥満による糖尿病など基礎疾患。
肥満は糖尿病などの成人病になることが心配です。糖尿病は不妊との関係が指摘されていて、糖尿病の治療薬が不妊改善に役立ったという報告もあります。
妊娠に関しては、肥満でいいことはありません。肥満になると、産道に脂肪が付いて難産になったり、帝王切開が多くなる傾向があると言われています。
また、自然分娩できても、会陰切開の傷が治りにくかったり体型が元に戻らなかったりします。
肥満は不妊の原因になり、そのまま妊娠すると妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病になる率も高くなります。妊娠前に適正体重まで落として妊活を始めるようにしましょう。

妊娠前から初期にかけて葉酸を摂取することで、先天性の異常である、「神経管閉鎖障害」のリスクを70%も低減できることが分かっています。
日頃から、十分な量の葉酸を摂取することが大切です。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
●妊娠前・初期に絶対必要な葉酸

赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
この次は、自分の肥満を確かめる方法について詳しく紹介します。まだまだ続きます。
自分の肥満を確かめる方法
自分で肥満かどうか確かめる方法は、BMIを計算することで分かります。
BMIの計算式は
BMI = 妊娠前の体重( )kg ÷ (身長{ }m × 身長{ }m)
で表されています。
これで出た数値が25以上なら肥満、35以上なら超肥満ということになります。
25以上なら、体重を適正体重まで落とすようにしてから、妊活を始めるようにしましょう。
ダイエットのしすぎが不妊の原因に?
体重を落とすために急激なダイエットをすると、それが排卵障害を招いて不妊の原因になることがあります。
徐々に体重を落とすには、間食を止めて食事のメニューを改善することが大切です。しかし、自分ではできないことも多いので、産婦人科で相談してみることも方法の一つです。
不妊の原因の一つに肥満がありますが、適正体重まで戻すことで自然妊娠できる確率も上がります。まずは、肥満解消に向けて頑張っていきましょう。
この他、肥満と不妊の関係については肥満と不妊で、妊娠の可能性があるときの話題は妊娠かも?と思ったらで詳しく紹介しています。
妊娠したい人向けの話題は、妊娠したいでまとめました。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。