排卵出血
排卵出血(排卵時出血)とは、生理開始日より2週間後前後の時期に排卵によるタイミングで少量の出血を起こすことです。
ちょうど、生理と生理の中間に起こる出血なので、中間期出血と呼ばれることもあります。
排卵出血は、妊娠の兆候ではありません。あくまでも排卵があったというサインです。
排卵出血は、ごく少量の出血であることが多いです。出血量が多い場合は不正出血の可能性があります。
ダラダラした出血が1週間も続く場合は、排卵出血でなく不正出血の可能性があります。生理以外で出血するのは全部不正出血なので、出血の原因を産婦人科で調べるようにしましょう。
不正出血は不妊の原因になるので、妊娠を考えているなら早めに受診して原因を調べることが大切です。
排卵出血はいつごろ起こる?
排卵出血は、いつ来るの?と思うママも多いと思います。
排卵出血は、生理開始から約2週間後付近の時期に起こります。生理周期が正常な人は、生理が来て約2週間後が排卵日になるので、この期間が目安になります。
オリモノがピンク色なら妊娠?
排卵出血で、オリモノがピンク色になることがあります。
このピンク色は、オリモノに血が混じっている状態で、ピンク色だから妊娠の兆候というわけではありません。
排卵がある時期に、妊娠を確かめる方法はありません。
妊娠を確認するには、妊娠検査薬を使うことが一番確実です。
妊娠を考えるなら、先天性異常のリスクに注意!
妊娠を考えているママに知ってほしいことがあります。
それは、妊娠前から妊娠初期にかけて、重要な栄養素の葉酸が不足すると、「無脳症」や「二分脊椎」といった先天性異常のリスクが高くなるということです。
このことは、世界的な疫学調査で判明したことで、日本でも2002年より厚生労働省が妊娠前の女性に葉酸を積極的に摂取するように通知を出しています。
葉酸は、いろいろな食品に含まれていますが・・・
葉酸は、絶対必要な栄養素なので、不足しないように注意してください。
詳しくは、下記ページで紹介しています。読んでみてください。
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
排卵出血の原因
排卵出血の原因は、卵巣から卵子が飛び出す際に、多量の女性ホルモンが分泌されることによって起こります。生理が始まって約14日前後に起こり中間期出血と呼ばれることもあります。
ダラダラと出血が続くときは、排卵出血ではない可能性があります。これは。不正出血と思われる症例で産婦人科を受診して原因を調べることが必要です。
生理不順も不正出血と考えます。出血があるが、不正出血かどうか分からないということも聞きますが、不正出血である可能性が高いです。
排卵出血の原因が原因で出血がある場合は正常と考えられますが、それ以外の婦人科疾患での出血とも考えられますので、産婦人科を受診して原因を調べるようにしましょう。詳しくは排卵出血の原因で解説しています。
排卵出血の色と量
排卵出血の色は、鮮血から茶色、茶褐色、黒っぽいものまで様々です。おりものに混ざってピンク色や薄い茶色に見えることもあります。
出血の量は、おりもの程度の量の出血で2・3日で治まることが多いです。ですが、色や量だけで排卵出血を特定するのは困難です。
排卵時出血を調べる方法
排卵時出血を見分ける方法として、基礎体温表から調べる方法があります。
基礎体温表の低温期の一番最後が排卵日付近なので、この時期に出血があったら排卵時出血の可能性があります。
しかし、出血を起こす原因に不正出血があります。もしかしたら、排卵出血ではなくて不正出血かもしれません。
出血があるということは、体から何かのサインであることが多いため、産婦人科を受診して原因を調べることをおすすめします。
出血があったらタイミング法の時期?
妊娠する確率を高めるために、排卵日付近で仲良しするタイミング法がありますが、出血が起こってから仲良しすると少し遅い可能性があります。
最新の研究では、排卵日の2日前が一番妊娠する確率が高いとする報告があります。
妊娠を考えているなら、排卵出血などを待たずに、基礎体温表から推測した排卵日の前3日と後1日に仲良しするといい結果が期待できます。
この他、排卵出血と間違いやすいのが着床出血(着床時出血)です。
この次は、排卵出血と着床出血の違いなどを紹介します。まだまだ続きます。
排卵出血と着床出血の違いは何?
排卵出血と着床出血の違いで分かりやすいのが、出血が起こる時期です。
・排卵出血 → 生理開始後2週間後ぐらい。
・着床出血 → 生理開始後3週間ぐらい。
より生理予定日に近いほうが着床出血です。着床出血が起こる時期は生理予定日数日前が多いようです。
着床出血があれば、妊娠しているということなので、妊娠検査薬を使って陽性判定が出るか確かめてみましょう。
排卵出血は、そんなに心配しなくていいものですが、不正出血となると子宮頸管ポリープや子宮筋腫、膣部びらん、子宮がんからの出血も考えられます。
出血を感じたら、早めの産婦人科受診をおすすめします。
排卵出血でタイミング法は遅い?
排卵出血をみてタイミングを取ることは少し遅いかもしれません。出血があるということは、排卵が終わったということなので、これより前に仲良しするようにするといいでしょう。
排卵日の目安となるのは、基礎体温表の低温期の最後の日です。この日を中心に前3日とあと1日の期間に仲良しすると妊娠できる確率も上がってきます。
一番正確に排卵日を知るには、産婦人科で超音波検査を受けることです。この他にも自宅で排卵検査薬を使って排卵日を調べる方法もあります。
排卵出血でタイミングを取るよりも、毎日あるいは週2~3回仲良ししたほうが妊娠しやすいことがあります。あまり排卵日に拘っていると男性がプレッシャーを受けて妊娠できる確率が下がることがあります、詳しくは排卵出血でタイミング法は遅い?で説明しています。
排卵出血があると妊娠しやすい?
排卵出血があると妊娠しやすいということを聞いてそうかな?と思うこともあるかもしれません。
出血があるから排卵はできているので妊娠しやすくなると考えることもできますね。
しかし、排卵があるからと言って妊娠できるというわけではありません。排卵ができていても、妊娠できない原因は他にいくつもあります。
妊娠できない原因として、卵子をうまくキャッチできないピックアップ障害、受精した卵子が着床できない着床障害、男性側に問題がある男性不妊など不妊になる原因があります。
妊娠しやすくなるには、妊娠しやすい体質へと改善していくことが大切です。体の冷えを改善したりストレスを溜め込まずに上手に解消するなど生活環境や食生活を改善して妊娠を目指しましょう。詳しくは排卵出血があると妊娠しやすい?で解説しています。
排卵出血の期間
排卵出血の期間は、生理開始から約14日前後に起こり2~3日の期間で治まってくることが多いです。しかし、生理以外の期間に出血が起こるということは不正出血の可能性があります。
また、排卵出血の期間の長さが1週間以上とダラダラ出血している場合は、ホルモン異常でバランスが崩れて排卵できない無排卵性月経の可能性があります。
排卵出血に限らず、出血があるということは、体からのサインと捉えて、早めに産婦人科を受診して原因を調べることが大切です。早めに治療しましょう。
生理が月2回来る、生理の期間が39日以上と長い、妊娠していないのに生理が来ないのは、体に異常があるサインです。速やかに産婦人を受診して治療するようにしましょう。詳しくは排卵出血の期間で説明しています。
この他、排卵日全般については排卵日で、妊娠しやすい日については妊娠しやすい日で詳しく解説しています。読んでみてください。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。