子宮内膜を厚くする方法
子宮内膜を厚くする方法を色々探してると思いますが、現在のところ医学的に子宮内膜を厚くする方法が証明されているものはありません。
しかし、体外受精などの生殖補助医療で、血管拡張剤やビタミンE製剤、hMG注射などが治療に用いられて子宮内膜を厚くする試みがなされています。
これ以外の方法になると、一般不妊治療における漢方療法ということになります。漢方で体の冷えを取ったり血流を改善して妊娠しやすい体質に改善していく方法です。
体の代謝を上げるために、ヨガや軽い運動を行うのもいいでしょう。多くの人は運動不足になっていますので、運動を生活に取り入れて血行を改善しましょう。
子宮内膜が薄い?でも、妊娠できる?
子宮内膜が薄いと妊娠率に影響するという報告と妊娠率に有意差はなかったと報告があり結論が相反しています。
なぜこのようなことになっているのかというと、母対数が少ないことや疫学的な調査がないことがあります。
しかし、どちらの意見も妊娠には最低限の子宮内膜の厚さが必要という点では一致しています。
妊娠に必要な子宮内膜の厚さは8mm以上です。これ以上なら妊娠できる可能性があります。
報告を詳しくみていくと、実施に妊娠できた子宮内膜の薄さは5.3mmでした。5.3mmの薄さでも妊娠できて出産までできた例があります。
妊娠を目指しているなら、日常生活に運動を取り入れてみるのもいいかもしれません。
ヨガ教室に行くのもおすすめです。ヨガ教室に入会して間もなく妊娠で退会する女性が多いとヨガのインストラクターの方も言ってました。
まずは一駅歩いたり、階段を使うなどできるところから始めましょう。詳しくは子宮内膜が薄い?で説明しています。
妊娠に必要な子宮内膜の厚さ
妊娠に必要な子宮内膜の厚さは、8mm以上とされています。理想の厚さは10mm以上と言われています。
しかし最近の研究結果として、子宮内膜の厚さと妊娠率には相関関係がなく有意差はなかったという報告もあります。
この報告では、不妊治療中のデータを分析していて、737 周期の胚移植で、年齢は25歳から56歳を分析したところ妊娠率および生児出産率に統計学的有意差がなかったとしています。
最も高い妊娠率・生児出産率を記録したのは、内膜が9.1-10mmのグループです。最も内膜の薄かった患者さんは4.9mm, 生児を得た患者さんは5.3mmでした。
この結果から、子宮内膜が薄くても妊娠できることが分かります。
反対に子宮内膜が薄いと妊娠率が下がるという報告もあります。
参考:宮内膜の厚さと妊娠率
なぜ、反対の結論になっているかというと、母体数が少ない、疫学的調査ではないことが原因と考えられます。
論文を分析している産婦人科医 竹中裕先生は「妊娠するための子宮内膜の厚さには最適な厚さがあるが、内膜がそんなに厚くなくても(最低限の厚さがあれば)、それほど大きな妊娠率の差は生じない」としています。
子宮内膜が薄いと言われ、厚くならずに悩んでいる人にとって朗報の一つです。
子宮内膜が薄くなる原因は?
子宮内膜が薄くなる、または薄い原因はよく分かっていません。しかし、内膜が薄いからといって妊娠できないことはないので、過度に心配しないようにしましょう。
妊活中は、先天性異常のリスクに注意!
妊活中のママに知ってほしいことがあります。
それは、妊活中や妊娠初期に重要な栄養素の葉酸が不足してしまうと、「無脳症」や「二分脊椎」といった先天性異常のリスクが高くなるということです。
これは、世界的な疫学調査で判明していることで、日本でも2002年から厚生労働省が妊活中のママや妊娠初期の妊婦さんに積極的に葉酸を摂取するように通知を出しています。
葉酸は普段の食事で摂取できますが・・・
葉酸は、絶対必要な栄養素なので、不足しないように十分に注意してください。
詳しくは、下記ページで解説しています。読んでみてください。
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
この次は、子宮内膜と着床障害について詳しく紹介します。まだまだ続きます。
子宮内膜と着床障害
子宮内膜の周辺に何か障害があると、着床できずに流産を繰り返す「着床障害」があります。
着床障害を起こす原因は、ホルモンや免疫などの異常、子宮筋腫や子宮内膜ポリープなどの婦人科疾患、夫婦間の相性が悪い同種免疫因子、染色体の異常など多岐に渡ります。
体外受精でも流産を繰り返す場合には、着床障害がある可能性があります。
最近では、着床障害の認知度も高まってきており、着床障害専門外来が新設されてきています。
体外受精など生殖補助医療を受けても妊娠できない人は、セカンドピニオンとして着床障害専門外来を受診することも選択肢の一つです。
子宮内膜の正常な厚さ
子宮内膜の正常な厚さは、8mm以上で10mmぐらいあれば理想と言われます。子宮内容除去術を受けていると、子宮内膜が薄くなって中々妊娠できないことがあります。
しかし、子宮内膜が薄いからといって妊娠できないということはありません。厚さが薄い人には様々治療法が試みられています。これにはホルモン療法やビタミンE療法があります。
子宮内膜が厚すぎてもよくないことが多いです。子宮内膜が厚くなる原因として子宮内膜ポリープがあります。ポリープがあると着床しにくくなるので手術を行う場合もあります。
一つの病院で異常なしとされても、他の不妊外来で内膜ポリープが見つかったという例もあります。治療方針に疑問が出たら、違う不妊外来を受診するのも選択肢です。詳しくは子宮内膜の正常な厚さでまとめています。
この他、妊娠初期に気をつけることは妊娠初期に気をつけることで、妊娠初期の注意点は妊娠初期の注意点で詳しく解説しました。
妊娠したい人向けの話題は妊娠したいで説明しています。読んでみてください。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。