正常妊娠の心拍
ここでは、妊婦さんの心拍数と胎児の心拍数を詳しく紹介しています。
正常妊娠は、心拍、胎嚢、胎芽が確認されて初めて正常妊娠と診断されます。胎嚢が確認されても、子宮外妊娠の可能性は低くなるものの、心拍や胎芽が確認できないときは正常な妊娠とは言えません。
正常妊娠と診断されたあとの、妊婦と赤ちゃんの心拍数を参考としてご紹介しますね。
妊婦さんの心拍数
妊婦さんの心拍数、脈拍数の平均は80~90bpmです。これぐらいが正常値です。
妊娠前の心拍数の+10ぐらいになることが多いようです。
妊婦さんの場合は、お腹の赤ちゃんに血液を送らなければならないため、血液量が通常の1.3倍以上になります。
血液量の増加に伴って心拍数も増加します。心拍数は安静時には1分間に約70回ですが、妊婦さんになると80~90回ぐらいに増加します。分娩時には、さらに心拍数が増加します。
妊娠中は、心臓への負担が増加するため不整脈などを観察することもあります。
血圧は妊娠中期に上昇しますが、後期で落ち着いてきます。お腹が大きくなると、下半身の血流が停滞してむくみを起こしやすくなります。
これとは他に、貧血の症状で動悸や息切れが起こることがあります。鉄剤の服用で貧血も改善されますが、副作用で動悸がしたりするとがあります。
鉄剤は、自分に合わないこともあるので、動悸や便秘などの副作用が出たときは、産婦人科医に相談するようにしましょう。
正常妊娠の胎児の心拍数
ここから、正常妊娠の心拍数を妊娠週別に紹介します。
・妊娠5週目の心拍数 要確認。
心拍は確認できないことが多いです。
・妊娠6週目の胎児の心拍数 110~140bpm
この頃になると頭部や心臓部、尾部が確認できるようになります。
・妊娠7週目の胎児の心拍数 140~160bpm
胎芽の大きさは、9~14mmぐらいになります。
・妊娠8週目の胎児の心拍数 170~180bpm
妊娠8週目ぐらいから、心拍がピークを迎えます。このころから胎芽でなく胎児と呼ばれるようになります。
・妊娠9週目の胎児の心拍数 180bpm
胎児のうごきが活発になる時期です。
・妊娠10週目の胎児の心拍数 170~160bpm
妊娠10週目にもなると、胎児の大きさが30mm以上になるので、体全体の観察もできるようになります。
このように、正常妊娠の心拍数は、妊娠6週目頃から確認できて、妊娠8週目にはピークを迎え、妊娠10週目ぐらいには落ち着いてくるのが分かります。
上記はあくまで参考値です。これより多い、少ない心拍数でも異常というわけではありません。疑問がある場合には、産婦人科医に相談するようにしましょう。
妊娠初期は、先天性異常のリスクに注意!
妊娠初期のママに知ってほしいことがあります。
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葉酸は絶対に必要な栄養素なので、不足しないように十分に注意してください。
詳しくは、下記ページで解説しているので読んでみてください。
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
この他、正常妊娠全般の話題は正常な妊娠とは?で妊娠初期に気をつけることは妊娠初期に気をつけることで詳しく紹介しています。
妊娠初期の注意点は妊娠初期の注意点で説明しました。読んでみてください。
妊娠したい人向けの話題は妊娠したいで解説しています。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。