妊娠つわり対策、解消法まとめ
妊娠つわりの対策・対処法をまとめてみました。妊娠つわりを治療する薬ありませんが、ちょっとした工夫で軽減することはできます。
大変なつわりは、いつ終わりが来るのか不安になりますが、終わりは来ますので赤ちゃんのために頑張って乗り越えていきましょう。
妊娠つわりには大きく分けて2種類あります。
吐き気やムカムカがある吐きつわりと食べてないと落ち着かない食べつわりです。
ここでは吐きつわり・食べつわりの対策・対処法を紹介していきます。
吐き気のつわり対策、ムカムカ解消法
先輩ママがつわりで吐き気のムカムカ対策を紹介します。
吐き気を抑える方法は、個人差がありますので、自分に合った対策を探してみてくださいね。
妊娠つわりでムカムカ・吐き気があるとき
■パスタやパンがおすすめ
つわりには、タンパク質と炭水化物をとるとよいとされています。具体的には、パスタやパン、ごはんやクラッカーなどです。
しかし、まともに食べることができないと思いますので、食べられるものを食べれるだけ食べたほうがいいでしょう。
ゴルフボールぐらいのおにぎりを作って冷凍、食べるときにチンすればすぐに食べることができます。
■つわりでパスタやパンなど炭水化物ばかりで大丈夫?
パスタやパンばかり食べていると、栄養面で心配になりますよね。
でも、吐きつわりでは「食べられるものを食べられるときに食べる」ことを基本とします。
パスタやパンが食べられるなら、食べたほうがいいでしょう。つわりが治まってから、栄養面を考えた食事にしましょう。
■寝る前と朝ベッドから起きる前に軽く食べる。
空腹になるとムカムカや吐き気が強くなります。
特に、朝起きたときに気持ち悪くなるママが多いです。海外でも同様で、つわりのことを「Morning sickness」と表現しています。
胃の中に食べ物を入れることで吐き気が落ち着いてきます。
寝る前にパスタやパンを食べることで寝ている間の空腹感を抑えることができます。
起床後は、胃の中が空っぽなので、起きてすぐに食べることでムカムカを抑えることができます。
パンや小さなおにぎりを枕元に置いて、朝起きてすぐに食べられるようにしておきましょう。
関連記事:
・朝つわり、午前中だけつわり?朝ご飯はどうする?
こんなムカムカ解消法も。
■ソファーなどに座って後ろに体を伸ばす。
ソファーに座って(正座なら足を開いておしりを床につける)ぐっと体を後ろに伸ばします。こうすると圧迫された胃が伸びて、つわりが緩和されます。東洋医学で言うと経絡の流れが改善され、ムカムカや吐き気が軽減されます。
■炊飯器やごはんから離れる。
ご飯を炊くときのにおいは、かなり強烈です。私は、普通なら気にしないのに妊娠つわりが始まった途端苦手になりました。こんなときは台所から離れた部屋に移動するのがいいです。
ごはんのにおいがダメでしたので、パンばかり食べていました。変えられるなら、食事をパンやパスタに変えたら少しは治まってくるかも?
■部屋を閉め切る。
完全無臭な空間を作るのは無理ですが、なるべく苦手なにおいが無い空間を作るのもつわり軽減に効果があります。案外、外からもにおいが入ってきますので、窓を閉め切るのも対処法の一つです。
■暖かいものを食べない。
暖かい食べ物は、においも強くなります。においには敏感になっている時期なので、暖かいうちは食べないようにすると緩和されます。冷めるとにおいも少なくなるので、食べやすくなります。
■ぬるいお茶や水は飲まない。
ぬるいお茶や水は吐き気やムカムカを増幅させます。お茶や水を飲むときは冷やすか熱いものを飲むようにしましょう。熱いお茶やお湯は、胃が落ち着いてホッと一息つけます。
■お腹や背中を暖かいタオルで温める。
お腹のみぞおち辺りや背中の肩甲骨の間を暖かいタオルなどで温めると気持ちがいいです。
■トマトを食べる。
トマトの酸味がムカムカを減らしてくれます。お腹に食べ物が入るので吐き気も治まってきます。たくさん食べると逆に気持ち悪くなるので注意を。
■アイスやシャーベットを食べる。
冷たいアイスやシャーベットは、意外に食べやすく冷たさがスッキリさせてくれます。箱で売っているアイスなら、食べきれるぐらいの量なので試してください。
■炭酸飲料を飲む。
ちょっとアレなんですが、炭酸飲料を飲むことでゲップが出て胃がスッキリします。少しの間ですが気分転換できます。炭酸飲料は水分の補給にもなるので一石二鳥です。甘めのソーダ系が人気です。
■つわりにエビオスを飲む
ちょっと変わっていますが、つわりの時にエビオスを飲むとつわりが軽くなったという人もいました。多分ビール酵母の働きが関わっていると思うのですが、試してみるといいかもしれません。
■凍らせたヨーグルトドリンクを食べる。
アイスやシャーベットと同じような間隔でヨーグルトドリンクを食べると緩和されます。ヨーグルトの酸味がスッとしてムカムカが軽減されます。
■桃や果物を食べる。
イチゴや桃、スイカなど自分の好きな果物を食べると気分が変わります。糖分と水分を一緒に取れるのでいいですね。
果物なら、ビタミンB6が入っているバナナがおすすめです。
■氷を食べる。
氷は冷たいので食べやすいです。水分の補給にもなりヒヤッとする感覚が吐き気を軽減できます。
意外なところでは、フライドポテトやカレーなら食べられたという意見もあります。また、ウナギの蒲焼きだけは食べられたとの体験談も。
しかし、ウナギには動物性ビタミンA(レチノール)が含まれているので控えるようにしましょう。
■歯磨きをする
ムカムカして何も食べていないと歯磨きも怠りがちになりますが、歯磨きをすることで口の中がスッキリしてつわりが軽減されます。
歯磨き粉は気持ちが悪くならないのもに変えるといいですよ。マウスウォッシュだけでも気分が変わります。
■ブラジャーや補整下着、スパッツなどを着ない。
ブラジャーやスパッツは体を締め付けるのでおすすめできません。でも、ブラジャーをしないと外出できないので、カップ付きのタンクトップやキャミソールを着るのがいいでしょう。私もそうしていました。
■吐き気止めのツボを押す。
妊娠中のつわりには、ツボ押しや鍼灸が効果的な場合もあります。内関(ないかん)や裏内庭(うらないてい)などのツボが有効とされます、言葉で説明しても分からないと思いますので下記のHPを参考にしてください。
しかし、ツボ押しのことを、産婦人科の医師に確認してから試すようにしてください。
参考:つわりのツボ刺激
■仕事に集中する。
仕事を持っている人は仕事に打ち込むのもいいでしょう。職場は食べ物のにおいもないので、つわり軽減になるかと思います。
■買い物は家族に頼む。
スーパーなどには、お総菜コーナーや生魚を売るコーナーがあってにおいも充満しています。できるだけ買い物は家族に任せて近づかないようにしましょう。
■趣味に没頭する。
クロスワードや編み物などに没頭して気をそらすのもおすすめです。赤ちゃん用のスタイやバックなどを作るのもいいですね。
個人で趣向が違いますので、自分に合ったつわり対策をしてみてください。
つわりの時期は、先天性異常のリスクに注意!
妊娠初期のママに知ってほしいことがあります。
この時期は、脳や脊髄、心臓や肺といった重要な器官が作られる時期です。
この時期に重要な栄養素である葉酸が不足すると、「無脳症」や「二分脊椎」など先天性異常のリスクが高くなることが分かっています。
これは、世界的な疫学的調査で判明していることで、日本でも2002年から厚生労働省より葉酸を摂取するように通知が出ています。
葉酸は、普段の食事でも摂取できる栄養素ですが・・・
葉酸は絶対に必要な栄養素なので、不足しないように注意してください。
詳しくは、下記ページで紹介しています。読んでみてください。
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
この次は、食べつわりで何か食べていないと気が済まないときの対処法を詳しく紹介します。まだまだ続きます。
食べつわりで何か食べていないと気が済まないとき
食べつわりは空腹になるとムカムカ吐き気がしてきますので、何か胃の中に食べ物を入れておく必要があります。食べ過ぎは気持ち悪くなるので注意しましょう。
●ビスケットやチョコレートをそばに置く
いつでも食べられるようにビスケットやチョコレートをそばに置いておきます。ちょっとお腹がすいたなと思ったらパクッと一口食べるようにします。食べ過ぎには注意。
●野菜や果物を食べる。
お菓子ばかりだと栄養的にも不足するので、キュウリやトマト、ブロッコリーをゆでたものを食べます。キュウリやにんじん、大根をスティック状に切ってぱくぱく食べるのもおすすめです。
●レモンの蜂蜜漬けを食べる。
レモンの酸味と蜂蜜の甘さがほどよくて気分がよくなります。食べ過ぎると口の中が痛くなるのでほどほどに。
●温かい飲み物を飲む。
食べる前に暖かい飲み物を飲むと胃が落ち着いてきます。これで食欲も少しは抑えられます。
つわり中の食べ物については、つわりが良くなる方法と食べ物を読んでみてみてください。
関連記事:
・食べつわり
すごい眠くてどうしようもない場合
つわりで眠気が強くどうしても眠い場合は無理をせず眠るようにしましょう。
仕事がある場合は、出勤時間を遅らせるフレックスタイムを使うか、家に帰ってから、すぐに眠るといいと思います。
家事や買い物は、家族に協力してもらいなるべく体を休めて眠るようにすることをおすすめします。
●なぜ眠くなるの?
つわりで眠いのは、赤ちゃんの成長のために血流が集中するためと考えられています。元気に赤ちゃんが育っているので頑張って乗り越えましょう。
関連記事:
・眠りつわり
つわりの原因
実は、つわりの原因は未だ解明されていないのが事実です。これだけ多くの人が経験するつわりの症状ですが、原因の解明までは至っていません。
もし原因が分かったとしても、それを治療する薬がないので、じっとつわりが治まるまで待つしかないのが現状です。
特に吐きつわりやよだれつわりなど、体調面に大きな影響を与えるつわりは辛いものですよね。なんとかつわり対策を行って、頑張って乗り切るようにしましょう。
でも、もしかしたらこれがつわりの原因ではないかという説がいくつかあります。
これがつわりの原因?
はっきりした原因が分からないつわりですが、これが原因ではないか?と考えられている説があります。
つわりの原因として考えられている説として
・hCGホルモンが関係しているとする説
・体内のアレルギー反応が起こしているという説
この二つが有力な原因と考えられています。
●hCGホルモンが関係しているとする説
hCGホルモンというのは、妊娠したときに初めて分泌されるホルモンで、赤ちゃんの成長に重要な役割を持っているホルモンです。赤ちゃんが成長するために環境を整えていきます。
このhCGホルモンが、吐き気を起こす嘔吐中枢を刺激してつわりを起こすと考えられています。
●体内のアレルギー反応が起こしているという説
精子と卵子が受精して受精卵となり、子宮内膜に着床して妊娠となるわけですが、この受精卵を異物とみなしてアレルギー反応を起こし吐き気などつわりの症状を引き起こしているというものです。
どちらの説も、疫学的な調査は行われておらず、医学的根拠に乏しいものになっています。実際のところは、証明されていないことになります。
原因はどちらにしろ、つわりが辛い症状を引き起こすことが分かっています。一般的には、つわりは妊娠16週ごろまで続くとされますから、この時期までしっかり対策を行って乗り切るようにしましょう。

妊娠初期に葉酸を摂取することで、先天性の異常である、「神経管閉鎖障害」のリスクを70%も低減できることが分かっています。
日頃から、十分な量の葉酸を摂取することが大切です。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
●妊娠初期に絶対必要な葉酸

赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
この次は、効果的なつわり対策について詳しく紹介します。まだまだ続きます。
効果的なつわり対策
つわりにもいくつか種類があって、「吐きつわり」「食べつわり」「眠りつわり」「よだれつわり」などがあります。これらのつわりは、単独ではなく複数同時に現れることもあって、とても辛い日々が続くことが多いです。
数あるつわりの中でも、代表的な吐きつわりの対策について紹介します。
吐きつわりの対策方法
吐きつわりの対策法として
「食べられるものを食べられるときに食べる」
これを基本として、少し気分がいいときに少量ずつ食べるようにします。
食べられるものとして
・トマトなど酸味のあるもの
・梅干し、レモン
・氷やアイスといった冷たいもの
・小さなおにぎりやパン
変わったところでは
・ポテトフライなど揚げ物
脂っこいものなら食べられるという人も意外に多くいます。妊娠初期には、「これだけは食べられる」という食べ物があります。それを気分のいいときに食べるようにすると食べられることが多いです。
つわりが原因が分からなくて、辛い症状も続きますが、いつかは終わると信じて対策を行って乗り切るようにしましょう。
色々なつわりや悪阻の症状についてはつわり・悪阻でまとめています。
妊娠では妊娠から出産までの疑問や対処法をたくさん紹介しています。