不妊と着床障害
不妊の原因の一つとして疑われるのが着床障害です。
着床障害とは、何らかの原因で受精卵が子宮内膜に着床できないことです。着床不全とも呼ばれる状態で、様々な原因が複雑に絡み合って不妊の原因になっているとされています。
着床障害は、通常の不妊検査では分からない項目を検査することで原因が分かることがあります。最近では、着床障害(着床不全)外来も新設されてきています。
体外受精を行って3回以上着床しないなら着床障害(着床不全)外来を受診することも選択肢の一つです。
着床障害の原因は?
着床障害といっても原因は一つではなく複数あって非常に多くの原因があります。
IVF大阪クリニックによると
・胚因子
・子宮卵管因子
・免疫因子
・同種免疫因子
・染色体因子
・内分泌因子
・栄養不足
・心理的要因
このような原因があります。
このような原因を調べるには、一般的な不妊検査でも分かることもありますが、もう一歩踏み込んで原因を調べるには着床障害(着床不全)外来を受診して検査する必要があります。
IVF大阪クリニックでは、非常に多岐に渡る原因に対応した治療を行うためにチームで治療を行っています。

妊娠前から初期にかけて葉酸を摂取することで、先天性の異常である、「神経管閉鎖障害」のリスクを70%も低減できることが分かっています。
日頃から、十分な量の葉酸を摂取することが大切です。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
●妊娠前・初期に絶対必要な葉酸

赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
この次は、流産回数と流産率について詳しく紹介します。
流産回数と流産率
流産回数と流産率を調査したデータがあります。名古屋市立大学病院の産婦人科を受診した女性(5,779名が対象)について調査を行ったデータです。
参考:不育症の要点|不育治療に関するご相談と情報|青木産婦人科クリニック<不育症・着床障害>
流産率をみてみると、流産回数が0(つまり未経験)の婦人で15%、1回で32%、2回で44%。3回で45%、4回で62%、5回で73%という調査結果になっています。
流産回数が増えるに従って流産率も高くなる傾向があり、流産回数が増えるほど流産率も高くなる傾向があります。このことからも複数回連続で流産してしまうと流産のリスクが高くなります。
この他に、複数の原因が重なり合って引き起こすこともあります。
また、原因の一つとしてストレスがあります。ストレスで女性ホルモンが減少することで流産してしまう可能性があることも精神医学の専門誌に発表されています。
グレードのよい胚を移植しても着床しないときは、着床障害の可能性があります。着床障害は不妊治療と違ったアプローチがあるので受診して着床障害(着床不全)外来を受診することも選択肢の一つです。
この他、着床障害全般については着床障害(着床不全)とは?で、着床後の症状については着床後の症状で詳しく解説しています。
妊娠超初期については妊娠超初期で、妊娠初期に気をつけることは妊娠初期に気をつけることで説明しています。
妊娠初期の注意点は妊娠初期の注意点で解説しました。
妊娠したい人向けの話題は妊娠したいで詳細にまとめました。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。