自然周期法と体外受精
自然周期法による体外受精を行っている施設は数多くあります。あるデータでは体外受精・顕微授精に占める割合は約40%にもなるというデータもあります。
自然周期法というと、採卵できる卵胞数が少ない方法というイメージがありますが、妊娠率や卒業率が上回っている施設もあります。
自然周期法は、自然に近い形での体外受精となるため、一番自然妊娠に近い方法です。
自然周期法のメリット
自然周期法と他の排卵誘発と比較してのメリットとして
・体や卵巣への負担が少ない。
・費用が安い。
・通院の回数が少ない。
・安全性が高い。
・先天性異常のリスクが軽減。
・37歳を過ぎても妊娠率がよい。
上記のようなメリットがあります。
●体への負担が少ない。
自然に育ってくる卵胞を採取するため、体や卵巣への負担が少ないのが特徴です。排卵誘発剤ではたくさんの卵胞をつくるため卵巣への負担が大きくなります。
●費用が安い。
排卵誘発剤を使用しないのでコストが安くなります。
●通院の回数が少ない。
排卵誘発剤を使う方法だと連日注射に通わなければならないことがあります。自然周期法だと通院する回数が減少します。通院費用が軽減されるためコストが安くなります。
●安全性が高い。
採血と同様の手技のため安全性が高いとされます。
●先天性異常のリスクが軽減。
排卵誘発剤を使用したときの卵子は、本来淘汰されるべき卵子も含まれているので先天性異常のリスクが高くなると言われています。自然周期法の場合は、自然妊娠と同様のリスクとなります。
●37歳を過ぎても妊娠率がよい。
静岡レディースクリニックによると、自然周期法を行った人は37歳を過ぎた人でも平均より高い妊娠率になることが報告されています。
この次は、自然周期法による採卵数について詳しく紹介します。まだまだ続きます。
自然周期法による採卵数
自然周期法による採卵数は1個です。全卵採取する施設では複数個採卵されることもあります。
自然周期法ができる条件
自然周期法ができる条件として
・排卵がある。
・月経周期が26日~34日
・場合によっては37歳以下
このような条件があることが多いです。
自然周期法は、自然妊娠に近い状態となるので妊娠しやすいと言われています。排卵があって生理周期が正常な人は選択肢の一つになります。
この他、排卵誘発の方法については排卵誘発の方法で、不妊治療については不妊治療の種類で詳しく紹介しています。
妊娠では妊娠から出産までの疑問や対処法をたくさん紹介しています。読んでみてください。