胎のう確認と流産する確率
胎のうが確認された後でも、基本的に流産する確率は変わりません。心拍が確認された後に流産する確率が減少します。
現在のところ、自然流産の進行を止める治療法はありません。
胎のうが確認された後は、静かに次の妊婦健診を待つことが大切です。
流産する確率とその時期
流産する確率は、妊娠の時期によって異なってきます。
心拍が確認されるまでの流産率は10~20%(一般的には15%前後と言われている)、胎芽や心拍が確認された後は5%以下の確率になります。
胎のう、胎芽、心拍の3つが確認されて初めて正常妊娠の確定診断となります。
胎のうが確認される時期
一般的に胎のうが確認される時期は、妊娠5週だと言われています。胎芽と心拍は次の週、妊娠6週ごろに確認されることが多いようです。
ですが、胎のうが確認される時期は個人差があり、早い人で妊娠4週前半ごろから遅い人は妊娠7週ごろに確認できた人もいます。
妊娠検査薬で陽性反応があって胎のうが確認されないときは不安になると思いますが、これは時間が解決することなのでリラックスして待つことが大切です。

妊娠初期に葉酸を摂取することで、先天性の異常である、「神経管閉鎖障害」のリスクを70%も低減できることが分かっています。
日頃から、十分な量の葉酸を摂取することが大切です。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
●妊娠初期に絶対必要な葉酸

赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
この次は、流産する原因について詳しく紹介します。まだまだ続きます。
流産する原因
子宮内に受精卵が着床しても流産してしまう原因は様々なものが複雑に絡み合って起こるとされています。主な原因として次のようなものがあります。
・胎児側に原因
・妊娠が継続できない不育症
このような原因があるとされます。
●胎児側に原因
流産する原因の約8割が胎児側にあると言われています。主な原因として染色体異常があります。流産率は年齢を重ねるごとに上がっていき40代になると40%以上が流産するというデータもあります。
●妊娠が継続できない不育症
受精卵が子宮内膜に着床しても妊娠を継続できないのが不育症です。
流産は2回で反復流産、3回以上で習慣性流産と呼ばれます。最近では、反復流産でも不育症として検査、治療を行うケースも増加傾向にあります。
不育症のリスク因子として
① 夫婦染色体異常
② 子宮形態異常
③ 内分泌異常
④ 凝固異常
があります。
通常は1回の流産で検査を行うことはなく、2回以上で検査を行うことが多いようです。
多くの場合は偶然に染色体異常を繰り返しているだけで、検査に以上がなければ次の妊娠へ影響はないとされています。
胎のうが確認されるまでは不安ですが、時間が解決するのでリラックスして待つようにしましょう。
この他、妊娠初期に気をつけること全般については妊娠初期に気をつけることで詳しくまとめています。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。