正常妊娠と腹痛
正常妊娠でも腹痛が起こることがあります。妊娠中に起こる腹痛は出血や強い痛みを伴う場合は注意が必要です。
早期流産などの可能性もあるので、安静にしても治まらない場合や断続的に腹痛が起こる、出血を伴っているなど症状が出ている場合は、すぐに産婦人科へ連絡して受診するようにしてください。
妊娠中の腹痛の原因
正常妊娠と診断された後でも起こる腹痛の原因は様々ですが、以下のようなことで腹痛が起こります。
・妊娠による便秘
・子宮の成長に関する痛み
・靱帯の伸び、引きつり
・正常妊娠での流産
・膀胱炎、尿管結石
・胃腸炎
このようなことが原因で腹痛が起こることがあります。
●妊娠による便秘
いままで便秘になったことがない人でも、妊娠を機に便秘になる人が多いです。便秘はホルモンバランスの変化から起こります。
妊娠中期から後期になると、お腹が大きくなることによる物理的に腸が圧迫されるため便秘になりやすいと言われています。
ときに便秘は、脂汗が出るほどの強い腹痛を起こすことがあるため、便秘だとしても念のために産婦人科を受診して腹痛の原因を調べるようにしましょう。
便秘は妊婦さんによくある症状なので恥ずかしいことはありません。2.3日出ないときには産婦人科を受診して下剤を処方してもらうことも選択肢の一つです。
●子宮の成長に関する痛み
お腹の赤ちゃんが成長することによって、だんだんと支給が大きくなってきます。子宮の成長がすることで様々な腹痛が起こることがあります。
●靱帯の伸び、引きつり
これも子宮が大きくなっていくことで起こる腹痛です。靱帯が伸びきって痛みが発生したり引きつりを起こしたりします。
●正常妊娠での流産
正常妊娠と確定診断されたあとでも流産することがあります。正常妊娠後の流産は確率は5%以下と低いものですが流産する可能性はあります。
●膀胱炎、尿管結石
妊娠中でも膀胱炎や尿管結石といった病気になることもあります。特に尿管結石は強い痛みを発生することが多い病気です。
●胃腸炎
妊娠中はつわりなどで食事が不規則になりがちです。このことが原因で胃腸炎になることもあります。
この中でも便秘で腹痛になることが多いです。便秘は放置すると治療するのに時間が掛かることもあるので、早めに産婦人科を受診して対処するようにしましょう。
この次は、妊娠中の腹痛はいつまで続く?について詳しく紹介します。まだまだ続きます。
妊娠中の腹痛はいつまで続く?
妊娠初期に起こることが多い腹痛ですが、妊娠中期や後期になっても起こることがあります。
妊娠中期に起こる腹痛は便秘が多く、妊婦さんの悩みの種になっています。このころになると、お腹が大きくなってきて生理的なものに運動不足が加わって便秘になる傾向があります。
食物繊維や乳酸菌、オリゴ糖などを摂取するようにして便秘解消につとめましょう。
妊娠後期での腹痛で心配なのが早期胎盤剥離や早産です。痛みや出血を伴う腹痛は体からのサインかもしれないので、産婦人科を受診して原因を調べるようにしましょう。
続く痛みや出血は病院へ
痛みが続いたり出血を伴っている場合は、産婦人科に連絡して受診するようにしましょう。
不安なまま過ごすととはよくないことです。痛みの原因を知れば不安は解消されます。特に断続的に痛みがあったり、痛みが強くなる場合はすぐに産婦人科を受診するようにしてください。
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