胎芽、胎児の心拍数
胎芽の心拍数は、妊娠6週ごろから計測できるようになり妊娠9週ごろでピークの心拍数を記録します。
これ以降は心拍が落ち着いてきます。
妊娠6週~9週の心拍数
心拍は妊娠6週ごろから計測できるようになります。
胎芽の心拍数は妊娠6週で110~140bpm、妊娠7週で140~160bpm、妊娠8週で170~180bpm、妊娠9週で180bpmでピークとなります。
妊娠8週ごろから赤ちゃんは胎芽から胎児と呼ばれるようになります。
・妊娠8週の胎児の心拍数は170~180bpm
・妊娠9週の胎児の心拍数は180bpm
・妊娠10週の胎児の心拍数は170~160bpm
このようになります。
妊娠10週で心拍数は170~160bpmとなって減少して落ち着いてきます。このあとの心拍数は110~160bpmが正常範囲とされます。
胎芽の心拍が遅いと流産している可能性もあります。ですが、妊娠5週での心拍数は90~100bpmぐらいと言われているので、妊娠週数が早い時期には少し遅くなることがあるようです。
心拍数で問題になるのが、妊娠初期の胎芽不整脈です。
この中でも徐脈に注意が必要になります。徐脈になると流産率が高くなることが報告されています。
胎芽不整脈自体、予後の悪いことが多いとされています。
胎嚢が確認できているのに、胎芽や心拍が確認できないこともあります。
胎芽と心拍、そして胎嚢の3つが超音波検査で確認されることで正常妊娠の確定診断となります。
胎嚢だけが確認されて、胎芽や心拍が確認できないときは不安だと思いますが、焦らず気を楽にして次の健診を待つことが大切です。
胎芽の心拍数で産婦人科医から問題ないと言われているなら、焦らずに次の妊婦健診を待つようにしましょう。
胎芽と心拍確認後の流産する確率
一般的に胎芽や心拍は、妊娠6週ごろに確認できるとされています。
心拍確認後の流産率は、5%以下になります。
心拍が確認できることで妊娠を継続できる可能性も高くなります。心拍の確認が目安になっているのはこのためです。
だだし、経膣エコーでの心拍確認後の流産率は16~36%と高めになっています。この点には注意が必要です。
■心拍確認後に流産する原因
心拍確認後に流産してしまう原因として
・2回続けて流産する反復流産
・3回以上続けて流産する習慣性流産
このような原因が考えられます。
着床したのに、妊娠を継続できないときは不育症が疑われます。
通常流産は、胎児の染色体異常が原因で起こることが多いのですが、母親や父親に原因があって妊娠が継続できないことがあります。
このような状態を不育症と言います。最近では、2回流産後に不育症検査を受ける人が増加している傾向にあります。
不育症の検査では、ホルモンの分泌異常、子宮環境の問題、高血糖、クラミジア感染症、自己免疫疾患による血流障害、両親のどちらかに染色体異常などが分かるようになります。
不育症検査を受けても半数以上が原因不明のことがありますが、投薬治療で妊娠を継続できるケースもあるので、検査を受ける価値は十分にあるとされます。
妊娠初期は、先天性異常のリスクに注意!
妊娠初期のママに知ってほしいことがあります。
それは、妊娠初期に大事な栄養素である葉酸が不足してしまうと、「無脳症」や「二分脊椎」など先天性異常のリスクが高くなるということです。
このことは、世界的な疫学的調査で判明したことで、日本でも2002年より厚生労働省が妊娠初期の女性に対して葉酸を積極的に摂取するように通知を出しています。
葉酸は、日頃の食事でも摂取できますが・・・
葉酸は絶対に必要な栄養素なので、不足しないように注意してください。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
胎芽の心拍数が遅いと言われても、次の妊婦健診で正常になっているケースもあるので、リラックスして次の健診を待つようにしましょう。
この他、妊娠初期に気をつけること全般については妊娠初期に気をつけることで詳しく説明しています。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。