不妊検査
不妊検査は不妊治療の第一歩として行われる検査で、問診や血液検査などの一般的な検査から、子宮卵管造影やフーナーテスト(ヒューナーテスト)など、検査から治療へと一歩踏み込んだものまで様々な検査があります。
ここでは、一般的に行われている不妊検査をまとめてみました。
不妊検査の問診
不妊検査において問診はとても大切です。家族歴や今まで罹った病気を把握することで不妊に影響している原因を探すことに役立つからです。
この他にも結婚歴や性交回数などプライベートのことも記入しなければなりませんが、今後の不妊治療に繋がることですので正直に記入しましょう。個人情報が外に漏れることはありませんので、安心して記入してください。
詳細は不妊症の問診を参照してください。
不妊検査と基礎体温
基礎体温を測ることは、女性の体調を知る上で大切なものです。毎日、基礎体温を測ることで分かる病気も多く、排卵の目安も分かるので不妊治療にも役立ちます。
正常な生理周期は二相に分かれていますが、生理不順だったり無排卵だったりするとギザギザになったり体温に変化が無かったりします。正確な排卵日は超音波検査をすることで正確に分かりますが、基礎体温表からも大体の目安が推測できます。
毎日測るのが大変だとは思いますが、付け忘れてもいいので基礎体温表を付けてみてください。不妊検査をする上でも大切な指標となります。基礎体温については基礎体温で説明しています。
不妊検査と超音波検査(経膣エコー)
超音波検査は、産婦人科では比較的ポピュラーに行われる検査です。体に害を及ぼさずに子宮や卵巣の状態を確認できるため実施されています。妊娠した場合は胎のうなどもすぐに確認できるため、妊娠の確定診断や妊娠週数の計測などに使用されます。
経膣エコーは、膣内から卵巣などの状態を確認するために使われる超音波装置です。専用のプローブを使って検査します。ゼリーを塗って検査するので痛みはほとんどありません。
超音波検査の保険適用は月一回までと決まっています。それ以上の検査は自費となる場合が多いので、気になる場合は施設に問い合わせてみてください。詳しくは超音波検査(経膣エコー)で説明しています。

妊娠前から初期にかけて葉酸を摂取することで、先天性の異常である、「神経管閉鎖障害」のリスクを70%も低減できることが分かっています。
日頃から、十分な量の葉酸を摂取することが大切です。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
●妊娠前・初期に絶対必要な葉酸

赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
不妊検査と血液検査
血液を検査ことで様々な不妊の原因を調べることができます。血液の中には女性ホルモンや男性ホルモンがあり、不妊検査によって妊娠しやすいか判断します。
月経(生理)周期によって分かるホルモンが違うので、不妊治療の場合は生理周期に合わせて数回の採血が行われます。
各ホルモンの説明や正常値などは不妊の血液検査に記載しています。正常値は検査キットによって変わってきますので注意してください。
不妊検査と子宮卵管造影(HSG)
子宮卵管造影は、卵管のつまりや狭窄(狭くなっている)や子宮の形状を知るために行われる検査です。検査を行うことによって卵管が通るようになり妊娠しやすい状態になることがあるため治療の一面もあります。
検査の痛みは個人差がありますが、卵管が詰まっている場合に痛みを感じる場合が多いようです。痛みの度合いは、造影剤の種類によっても変わってきます。詳しくは子宮卵管造影に掲載しています。
ソノヒステログラフィー
ソノヒステログラフィーとは、子宮内腔に生理食塩水を注入して子宮の内側の状態を見る検査です。主に、子宮内膜ポリープや粘膜下筋腫の診断に用いられます。
この検査は、子宮口よりバルーンを入れて、子宮内に生理食塩水を注入します。その後に膣内エコーで内部の様子を観察します。
通常のエコーでは確認しにくい子宮内に隆起したポリープや筋腫を確認することができます。
ソノヒステログラフィーに痛みを感じる人もいます。痛みは個人差があるようです。保険は適用外で約2000円ぐらいの負担になります。詳しくはソノヒステログラフィーとは?費用と痛み、保険は適用される?で説明しています。
この他、不妊の原因については不妊の原因に掲載しています。妊娠では妊娠から出産までの疑問や対処法をたくさん紹介しています。読んでみてください。