フーナーテストでゼロ
フーナーテストの結果がゼロなら、精子が全く確認できない状態になっています。
仲良ししてから時間が経ってしまうと確認できないこともあるとされますが、WHOの基準では7~247時間後に検査することになっているので、仲良しの時間は問題ではないようです。
通常は、仲良ししてから3~5時間後に受診するように指導されます。
経過した時間が問題でないとすると、男性側、女性側、あるいは両方に何かしらの問題あるということかもしれません。
精子が0で確認できない原因
精子が0で確認できない、もしくは全く動かない、動いても弱い動きになる原因は
■女性側にゼロになる原因
・頸管粘液に問題がある。
・精子との相性に問題がある。
■男性側にゼロになる原因
・精子が全く確認できない。
・精子の通り道が塞がれている。
このようなことが原因でテスト結果がゼロになることがあります。
●頸管粘液に問題がある。
排卵日付近では、精子が子宮内にたどり着きやすくするために、頸管粘液の粘度が上昇して伸びがあるものになります。
また、膣内も酸性からアルカリ性へ変化するなど、精子を受け入れる準備を進めています。
しかし、頸管粘液の量が少なかったり固い状態のままだと、精子が子宮内へ進入することを妨げてしまうことになります。
また、膣内が酸性からアルカリ性へ変化しないこともテスト結果に影響を及ぼすと考えられます。
●精子との相性に問題がある。
通常であれば、そのまま通過するはずの精子を異物として認識して攻撃してしまうことがあります。
この状態を、抗精子抗体と呼びます。まさに、精子との相性が問題になってゼロという結果になることがあります。
この次は、男性側にゼロになる原因などについて詳しく紹介します。まだまだ続きます。
男性側にゼロになる原因
●精子が全く確認できない。
精子を作る過程で何らかの問題があって精子が造成されないことがあります。これを造精機能障害といいます。
精子が形成されないため、精液中に精子が存在しないことになりフーナーテストなどで検査結果がゼロになります。
全く精子が確認できない状態を無精子症と呼びます。この他にも、精子の濃度が薄い乏精子症、精子自体の運動率が悪い精子無力症などがあります。
●精子の通り道が塞がれている。
精子は正常に造成されていても、その通り道が塞がって精子が通過できないことがあります。この状態を精路通過障害といいます。
手術で通り道を開通して妊娠する可能性を高めることができます。
フーナーテストがゼロなら精液検査を
フーナーテストの結果がゼロで、まだ精液検査を受けていないなら、早めに精液検査を受けることをおすすめします。
精液検査を受けることで、無精子症や精子無力症、乏精子症などが分かるようになります。
精液検査の結果から、人工授精や体外受精などへステップアップするか判断できる材料になります。
テスト結果が0で、自然妊娠することは困難なので検査を受けて、今後の治療方針を不妊治療の産婦人科医とよく相談することが大切です。
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