無月経でも排卵がある?
無月経では、排卵が起こることはありません。排卵は月経(生理)が来ないと起こらないので、月経がない無月経では排卵が起こらないことになります。
無月経は不妊の原因になるので、早めに治療することが大切です。
無月経の種類
無月経は大きく分けて2種類に分類されます。
・原発性無月経
・続発性無月経
この二つに分類されます。
■原発性無月経
18歳を過ぎても月経が来ない(生理が来たことがない)状態を続発性無月経と呼びます。つまり、一度も生理を経験したことがない状態です。
間脳と呼ばれる部分にある下垂体や視床下部、子宮や膣といった部分が原因で無月経になることがあります。
●視床下部に原因
Kallmann症候群
●下垂体に原因
先天性ゴナドトロピン欠損症
●卵巣に原因
Turner症候群
●子宮や膣に原因
Rokitansky-Kuster-Hauser症候群
■続発性無月経
大きなストレスや激しい運動で生理が止まってしまう状態を続発性無月経と呼びます。運動以外にもホルモンの異常などで生理が止まってしまうことがあります。
原発性無月経と違って、一度は生理を経験している違いがあります。
こちらも下垂体や視床下部、子宮や膣といった部分が原因で無月経になることがあります。
●視床下部に原因
体重減少性無月経
●下垂体に原因
高プロラクチン血症
Sheehan症候群
運動性無月経
●卵巣に原因
早発卵巣機能不全
この他にも排卵が起こらない多嚢胞性卵巣症候群があります。排卵障害を伴っているので不妊の原因の一つと言われています。
無月経は、排卵が起こらないので不妊の原因になっています。生理の間隔が60日以上あるときは早めに産婦人科を受診するようにしましょう。
この他、無排卵月経全般については無排卵月経で、生理周期全般については生理周期で詳しく解説しています。
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