無精子症の割合は?
無精子症と思われる男性の割合は、全体の1%程度だと言われています。また、不妊治療を受ける男性の約10%(5~10人に1人)と高い確率で無精子症の治療を受けています。
無精子症と診断されても、妊娠できる可能性があるので早めに受診するようにしましょう。
男性不妊は自己検診が大事
不妊の原因は、男女同じぐらいあります。不妊全体の約4割が女性、4割が男性、残りの2割が原因不明となっています。
男性側にも多くの原因があるので、カップルで検査を受けることがとても重要になります。
●男性は自己検診を
男性の自己検診を実施することで、早期発見、治療が可能性になります。
●自分で健診する方法
・精巣のサイズ
・陰のうの状態
主にこの2つを確認します。
■精巣のサイズ
陰嚢をできるだけ引き延ばした状態でサイズを測定します。
容積が14ml以上で正常、12ml以下で小さいとしています。
容積は定規で縦(長い方)と横(短い方)を測定して
0.7×縦(cm)×横(cm)×横(cm)=おおよその容積
上記の計算式に当てはめて計算することで、おおよその容積を測定することができます。
左右で大きさが違う場合、左が小さい場合は左精索静脈瘤が疑われます。急に大きくなった場合は、陰嚢水腫や精巣腫瘍が疑われます。早めに泌尿器科を受診してください。
参考:男性不妊症について|不妊治療 京野アートクリニック高輪(東京 港区 品川)
■陰のうの状態
陰のうの状態を観察することでも不妊の原因を推測することができます。
陰嚢は、暑いときは伸びた状態、寒いときはキュッと縮まった状態になります。常に伸びた状態であれば、何かしら暖まる原因があると考えられます。
■自分で触って分かること
・精巣サイズに左右差がある(左が小さい)
・陰のうサイズに左右差がある(左が腫れている)
・陰のうが常に垂れ下がっている(静脈瘤がある側が垂れている)
・陰のう表面がでこぼこしている
・陰のう内に虫がいるように見える
・陰のう内にうどんようなものがある
このような症状がある場合には、精索静脈瘤の疑いがあります。精索静脈瘤は進行性の病変なので、早めに泌尿器科を受診するようにしましょう。
この他、無精子症全般については無精子症とは?で、男性不妊と自然妊娠については男性不妊と自然妊娠で詳しくまとめています。
自然妊娠する方法については自然妊娠する方法で紹介しました。
妊娠の可能性がある症状については妊娠の可能性がある症状で解説しています。
妊娠したい人向けの話題は妊娠したいで解説しています。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。