妊娠1週目(1w)の症状や注意点、赤ちゃんの様子
妊娠1週目というと、まだ妊娠していない時期です。妊娠していないころには、生理が終わって間もないので身体の調子が元に戻る期間ですね。
この週は、生理開始から数えて7~14日目になります。
最終月経の開始日から14日目というと排卵が起こる時期です。この期間に仲良しすれば妊娠できる確率がアップします。
妊娠1週目の症状
まだ妊娠していないので妊娠の症状はありません。
妊娠1週目の赤ちゃんの様子
赤ちゃんは存在しません。胎児の状態でもありません。
妊娠1週目は妊娠にとって大切な週
妊娠1週目の後半に排卵が起こります。排卵する時期は詳しくは下記で詳細に説明しています。読んでみてください。最も妊娠できる確率が高い時期です。
排卵日から前3日後1日が一番妊娠しやすい時期になります。精子の寿命は約3日、卵子の寿命は約12~24時間と言われています。
卵子の元気なうちに受精を行えば妊娠できる確率が最も高くなります。
妊娠1週目の注意点
妊娠1週目も0週目と同様に、妊娠に備えて妊娠しやすい体を作るためにストレスをため込んだり、睡眠不足にならないように気を付けましょう。
先天性異常のリスクに注意!
妊娠前から妊娠初期に葉酸が不足すると、無脳症や二分脊椎などの先天性異常のリスクが高くなることが研究で分かっています。
葉酸は、日頃の食事からも摂取できます。食事で十分に足りているのでは?と思いますよね。
しかし、実際には必要量より107μg不足していることが分かっています。
葉酸は、日頃の食事からも摂取できます。食事で十分に足りているのでは?と思いますよね。
しかし、実際には必要量より107μg不足していることが分かっています。
今からでも遅くないので、先天性障害のリスクを抑えるために、必要な量の葉酸を摂取ようにしましょう。
詳しくは下記の特集ページを読んでみてください。
【特集ページ】
●妊娠前・初期に必要な葉酸
体の冷えは大敵!
妊娠の初期に体が冷えていると、下半身の血流が悪くなり子宮へ送られる血液も少なくなります。
妊娠1週目といえば、早い人でこの時期の後半に排卵が始まります。子宮内膜も厚くなって受精した受精卵が着床する準備を始める期間です。
この期間に血流が悪くなることで、受精卵の着床に影響が出ないか心配になります。
特に下半身の冷えは子宮に直接影響してくるので、なるべく下半身を冷やさないようにします。
■妊娠初期の冷えを改善する対策
妊娠初期の冷えを改善する対策として
・スキニーをやめてゆったりパンツ。
・ヒップハンガーの下着はNG。
・ヒールの高い靴はパンプスにチェンジ。
・体を冷やす食べ物を控える。
妊娠1週目の注意点として、このような項目があります。
■睡眠不足にも注意!
妊娠1週目といえば、生理が終わった時期と重なるので、気分的に体調が良くなる時期です。
妊活しているカップルでは、生理予定日を過ぎても生理が来ないので、「もしかして妊娠?」と思う時期ですね。
この時期になると妊娠検査薬にも陽性反応が出る時期です。妊娠の可能性がある人は検査してみましょう。
ここで注意したいのが、睡眠不足です。妊娠前や妊娠初期に睡眠不足になると、体にストレスを与えることになります。
着床へ向けた時期に血流が悪くなることで、受精卵の着床への影響が心配されます。
睡眠不足にならないように、十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。
卵巣内の卵子の様子と排卵
卵巣内にある卵子は、最初0.1mmぐらいの大きさですが、排卵する時期になると20mmぐらいまで成長します。20mmぐらいで排卵となり卵巣の殻を破って排卵されます。
■排卵時に出血:排卵出血
排卵が起こるときに卵巣の殻を破って飛び出してきます。このときの出血が子宮内部に伝わって、ごく少量の出血を起こすことがあります。
これを着床出血と呼びます。通常は2.3日で治まる出血で、100人に2人ぐらいの人が経験しています。
出血があるので生理が来たと勘違いする人も多いようです。
卵子は老化する
卵子は年齢と共に老化します。妊娠と卵子の老化には深い関係があって、卵子の質は33歳を境に下がり始めます。これに加えて35歳を過ぎると卵子の数は激減します。
卵子は精子と違って作り続けることができません。
卵子の数は最初から決まっていて、卵子のもとになる原始細胞の数は約600万個、赤ちゃんが生まれてくるときに1/6まで減少します。
初潮を迎えるころに急激に減少、30代ぐらいに目減りが激しくなって35歳を過ぎると激減することが分かっています。
■卵子が老化する原因
卵子が老化する原因として
・過度なダイエット
・ストレス
・年齢によるもの
このようなことが原因で卵子が老化すると考えられています。
■卵子の数は調べられる
卵子の減少する数は個人差が大きく一定ではありません。
最近では血液検査から卵巣の中にどのぐらい原始細胞が残っているか調べることができます。
卵子の数を調べることができる検査はAMH(アンチミューラリアンホルモン)です。
AMHでは、卵子の数の他に40歳以下の若い時期で閉経してしまう早期閉経の可能性も分かります。
排卵に関係するホルモン
排卵の時期に関係するホルモンとして
・卵胞刺激ホルモン(FSH)
・卵胞ホルモン(エストロゲン)
・黄体化ホルモン(LH)
・黄体ホルモン(プロゲステロン)
上記の4つのホルモンが排卵に関係しています。
■排卵までの流れ
排卵の12~14日前に、脳から卵胞刺激ホルモン(FSH)が指示を出して卵巣から卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌されるようになります。
卵胞ホルモンの作用で子宮内膜が厚くなり始めます。
卵胞ホルモンの分泌量が最大になることで、脳から黄体化ホルモン(LH)が分泌されます。
黄体化ホルモンが卵巣に届くことで成熟した卵子が刺激されて、卵胞が最も成熟度の高いものから卵子が飛び出します。
このようにして、卵子から排卵が行われます。
自然妊娠できる確率はどれぐらい?
一般的に、生理1周期あたりの妊娠できる確率は約20%です。避妊せずに夫婦生活行った場合、半年で約81%、一年で92%の人が妊娠します。
つまり妊活を始めて1年以内に妊娠できる確率は約90%です。
■中々妊娠できないなら不妊外来受診を
通常2年間夫婦生活を行って妊娠できないときには不妊症となります。最近では1年で妊娠できないと不妊症の治療を行う施設も増えてきました。
35歳を過ぎて妊娠を考えるなら、タイミング法などを自己流で2.3周期試して妊娠できないときは、不妊外来がある産婦人科を受診することも選択肢の一つです。
この次は妊娠2週目(2w)の症状や注意点、赤ちゃんの様子です。
この前は妊娠0週目(0w)の症状や注意点、赤ちゃんの様子を紹介しています。
妊娠1ヶ月の様子はこちら→ 妊娠1ヶ月
妊娠超初期の注意点については、妊娠超初期の注意点や気を付けることで、妊娠超初期の症状は、超初期妊娠症状の兆候まとめで説明しています。読んでみてください。