妊娠6週目(6w)の症状や注意点、赤ちゃんの様子
妊娠6週目は、胎芽や心拍の確認ができる時期です。多くの妊婦さんが妊娠6週をすぎることで胎芽と心拍が確認できるようになります。
胎のう、胎芽、心拍って何?
正常妊娠確定に必要な3つの条件である「胎のう、胎芽、心拍」について紹介します。
●胎のう
赤ちゃんを包んでいる袋のことで、胎のうが確認できるようになるのは妊娠5週前後です。胎のう確認には個人差があって、これより後に確認されることもあります。
妊娠6週なら、胎のうが確認できているママも多いです。
胎のうが確認できない原因として、妊娠週数が早すぎるうちに産婦人科を受診したため確認できないことがあります。あせらず次の健診まで待つようにしましょう。
●胎芽
胎芽とは、胎のうの中に確認できる赤ちゃんの姿です。この時期の赤ちゃんは成長過程で、まだヒトの形をしていません。妊娠6週ごろから確認できるようになります。
胎芽を確認できない原因として、妊娠週数の誤差で確認できないことがあります。中には胎のうが確認できても胎芽ができず流産になっていることがあるので注意が必要です。
●心拍
妊娠6週目ぐらいから、お腹の赤ちゃんの心拍が確認できるようになります。
赤ちゃんの心拍が確認できない原因として、赤ちゃんの心臓が完成する前に健診を受けると心拍が確認できないことがあります。
「胎のう」「胎芽」「心拍」の3つが揃って初めて正常な妊娠と診断されます。
妊娠6週目になっても、
・胎のうだけ確認できて、胎芽、心拍、心音が確認できない人
・胎のうと胎芽が確認できるが心拍、心音の確認が取れない人
・胎のうと胎芽、心拍、心音まで確認できて正常妊娠と診断される人
このように、妊娠6週目といっても、個人差があって正常な妊娠が確認できるようになるには、個人によって大きな差があります。
詳しい胎のうが確認出来る時期については、下記ページを参照してください。
妊娠6週はとても大事な時期
妊娠6週ごろは、赤ちゃんの脳や背骨、肺といった重要な器官を形成する時期です。
この時期は、絶対過敏期といって、ママが飲んだ薬の成分が赤ちゃんに影響を及ぼす時期です。
妊娠中は、風邪のような症状が出たり便秘や下痢などを起こすことがよくあります。
しかし、市販の薬の中には赤ちゃんに影響がある成分があるので、自己判断で薬を飲むようなことはせずに、必ず産婦人科医の許可をもらってから飲むようにしてください。
妊娠6週は、先天性異常のリスクに注意!
妊活中のママや妊娠初期のママに知ってほしいことがあります。
それは、妊娠6週を含む妊娠初期に葉酸が不足すると、無脳症や二分脊椎などの先天性異常のリスクが高くなることということです。
葉酸は、日頃の食事でも摂取できる栄養素ですが・・・
厚生労働省も、2002年より妊活中や妊娠初期のママに対して、積極的に葉酸を摂取するように通知を出しています。
葉酸は、絶対に必要な栄養素です。
妊娠前から摂取するのが理想ですが、妊娠発覚後でも遅くないので先天性障害のリスクを抑えるために、必要な量の葉酸を摂取ようにしましょう。
(厚生労働省は妊娠3ヶ月まで摂取を推奨)
詳しくは下記のページで説明しています。読んでみてください。
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
この次は、正常妊娠確認までの流れについて詳しく紹介します。
正常妊娠確認までの流れ
正常妊娠確認までの流れは、
・妊娠検査薬で陽性反応が出る。
・産婦人科を受診。
・胎のうが確認される。(確認できないときは再受診)
・次の週に胎芽、心拍が確認。
・胎のう、胎芽、心拍が確認されて正常な妊娠が確認。
このように、産婦人科を受診しても1回で正常な妊娠が確認できないことがあります。
妊娠検査薬で陽性反応なら病院へ
妊娠検査薬で陽性反応が出たら、早めに産婦人科を受診するようにしましょう。
検査薬では、正常な妊娠かどうか分からないためです。子宮外妊娠(異所性妊娠)や胞状奇胎など異常妊娠の可能性もあります。
子宮外妊娠や胞状奇胎を放置すると、ママや赤ちゃんに思わぬ重大な影響が及ぶことがあります。検査薬が陽性なら速やかに受診するようにしてください。
■産婦人科ですること
検査薬が陽性で受診すると
・尿検査
・経膣超音波検査(経膣エコー)
・内診
などが行われて妊娠しているか診察します。
妊娠6週目の症状
妊娠6週ごろになると、つわりの症状が重くなる傾向にあります。反対に全くつわりの症状を感じないママもいて、つわりの程度には個人差があります。
つわりは、妊娠16週ごろには治まることが多いので、それまではしっかりとつわり対策をして、頑張って乗り切るようにしましょう。
関連記事:
・妊娠つわり・悪阻のまとめ。妊娠8週~10週ぐらいにピークを迎える。食べつわりで性別は分かる?
つわりの他にも妊娠初期症状として
・風邪に似た症状
・37℃以上の熱が続く
・精神的に不安定になる。
このような症状が出てくることが多いようです。
症状については、下記ページで詳しく紹介しています。
・妊娠初期・超初期妊娠症状の兆候まとめ!発熱や喉の痛み、筋肉痛、股関節痛はあるの?
妊娠6週目の赤ちゃんの様子
小さな豆粒ぐらいの大きさで細長い形をしています。赤ちゃんは胎芽と呼ばれる時期です。
心拍が確認できることもあります。手足のもとになる部分が形成されます。
妊娠6週目の赤ちゃんの大きさ
大きさは4~9mm前後と成長スピードが速くなっています。
妊娠6週目の注意点
妊娠6週目は、赤ちゃんにとって神経や心臓、背骨など重要な器官を形成する時期になります。薬を服用することに慎重に対応しなければなりません。
あわせて、お酒やアルコールを止めることが大切です。赤ちゃんの将来を左右する重要な時期なので慎重に対応するようにしましょう。
妊娠週数は頭臀長(とうでんちょう)から推定する
妊娠の兆候を感じて産婦人科を受診すると、一般的に行われるのが超音波検査(エコー)です。このときの検査から得られるデータで妊娠週数を推定します。
なので、最初に産婦人科の医師から伝えられた妊娠週数が修正されることがあります。
妊娠週数は、生理周期の日数、例えば28日型、35日型などでも違ってくるので注意しましょう。
この他の注意点やきをつけることは、妊娠初期、超初期の注意点や気を付けることで説明しています。
この次は、妊娠7週目(7w)の症状や注意点、赤ちゃんの様子です。
この前は妊娠5週目(5w)の症状や注意点、赤ちゃんの様子を紹介しています。
妊娠2ヶ月の様子はこちら→ 妊娠2ヶ月
妊娠初期の注意点については、妊娠初期に気をつけることで、妊娠超初期の症状は、妊娠初期症状の兆候まとめで説明しています。読んでみてください。