妊娠35週目(35w)の症状や注意点、赤ちゃんの様子
妊娠35週目ともなると、治療しておきたい病気や心配なトラブルなどがあります。妊娠中期で検査が陰性でも、今は陽性になっている病気もあるので気を付けましょう。
妊娠後期に気を付けること
妊娠後期に気を付けることとして、B群溶連菌(GBS)と前期破水があります。
■B群溶連菌(GBS)
B群溶連菌(GBS:B群溶血性連鎖球菌)は、男女と共に腸内に持っている常在菌で、健常な人ではほとんど問題にならない菌です。特別な症状がなくても一定の割合で膣内に菌が存在しています。
通常は問題ないことが多いのですが、妊娠中のママが陽性になったときは注意が必要です。
B群溶連菌(GBS)が、赤ちゃんを包んでいる羊膜や絨毛膜に感染すると、切迫早産や前期破水などを起こす原因になります。
●B群溶連菌の検査時期と方法
検査時期は、妊娠中期(20週前後)と妊娠後期(36週前後)に1回検査を行うことが多いです。産院によっても違いがあります。
検査方法は、綿棒などで膣や肛門の周囲をこすって採取します。それを培養して陽性か陰性かを判定します。
●B群溶連菌の治療
B群溶連菌が陽性と判定が出たら、抗菌薬を点滴しながらのお産になります。赤ちゃんへの感染を防ぐためにペニシリンなどの抗菌薬を点滴しながらのお産になります。
■前期破水
前期破水とは、妊娠22週~36週にかけて、陣痛が起きる前に羊水が流れ出てしまう症状です。
何らかの原因で、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて羊水が流れ出します。普通は、子宮口が全開大担ったから起こることが多いようです。
●前期破水したらどうなるの?
前期破水した場合は、細菌感染して早産するリスクが高くなります。
破水した状態では、羊水が少しずつ流れ出ることになり、お腹の赤ちゃんが苦しい状態となっていまいます。
●破水に気が付いたら?
破水したことに気が付いたら、ナプキンを当ててバスタオルを腰に巻くようにします。それから産婦人科に連絡して車で向かうようにしましょう。
もし、量が少なくて破水かどうか分からないときにも、産婦人科を受診して診察を受けるようにしましょう。
この間は、入浴やシャワーは細菌に感染するリスクがあるのでNGです。破水かどうかは素人では判断できません。必ず産婦人科を受診するようにしてください。
妊娠35週目ごろの赤ちゃんの様子
妊娠35週目ごろの赤ちゃんの身長は約47cm、体重は約2500gとすくすく成長しています。
次の週からは、いよいよ妊娠10ヶ月となります。
この前は、妊娠34週目(34w)の症状や注意点、赤ちゃんの様子です。
この次は、妊娠36週目(36w)の症状や注意点、赤ちゃんの様子です。
妊娠9ヶ月の様子はこちら→ 妊娠9ヶ月