妊娠36週目(36w)の症状や注意点、赤ちゃんの様子
妊娠36週目になれば、臨月に入ることになります。あとはお産を待つばかりですね。もう少しで出産を迎えるのですが、出産のときに問題になることがあります。
ここでは、骨盤が赤ちゃんの頭より小さい児頭骨盤不均衡(CPD)について詳しく紹介します。
児頭骨盤不均衡(CPD)とは?
児頭骨盤不均衡(CPD)とは、ママの骨盤が赤ちゃんの頭より小さい症状で、骨盤自体が狭い、あるいは骨盤が細長くなっている、または赤ちゃんの頭が大きいなど産道を通過するのが難しい状態となります。
特にママの身長が150cm以下だと骨盤が小さいことが多いとされます。
■経膣分娩と帝王切開がある。
児頭骨盤不均衡(CPD)でも、経膣分娩が可能な場合と帝王切開になる場合があります。
●経膣分娩が可能な場合
恥骨と骨盤の内径を結んだ線が児頭大横径(赤ちゃんの頭の直径)より大きい場合は経膣分娩が可能です。
●帝王切開になる場合
恥骨と骨盤の内径を結んだ線が児頭大横径(赤ちゃんの頭の直径)より小さい場合は帝王切開になる場合があります。
児頭骨盤不均衡は、お産が始まって初めて分かることもあります。経膣分娩の途中で帝王切開に切り替わることもあります。
■身長が150cm以下のママは注意
身長が150cm以下のママは、骨盤が小さい傾向があって児頭骨盤不均衡のリスクが高くなります。
出産前に児頭骨盤不均衡の疑いがあるときは検査をしますが、出産が始まってみないと分からないことも多いようです。
■お産の途中で児頭骨盤不均衡だと分かったら?
お産の途中でCPDと診断されたら、途中で帝王切開に切り替わることもあります。CPDは、経膣分娩で長時間お産が長引いたりお産が止まってしまうことで診断されて帝王切開に切り替えます。
■ママの背が高いとCPDのリスクが下がる。
ママの身長が160cm以上ある場合は、CPDのリスクが低くなります。しかし、骨盤が細長い状態やお腹の赤ちゃんが巨大児の場合はCPDの可能性があります。
■巨大児とは?
巨大児とは、体重が4000g以上で生まれた赤ちゃんのことで、妊娠糖尿病などになると巨大児になりやすいとされます。
児頭骨盤不均衡(CPD)のリスクもありますが、いつお産が始まっても慌てないように、出産の流れをイメージしておくことが大切です。
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妊娠10ヶ月の様子はこちら。→ 妊娠10ヶ月