妊娠には葉酸サプリメント
妊娠前から妊娠初期にかけて葉酸を摂取すると、二分脊椎などの神経管閉鎖障害のリスクを軽減できことが分かってきました。日本での発症率は高くありませんが、欧米諸国で問題となっていて葉酸の摂取を勧告している国も多くあります。
妊娠前から葉酸を摂るように推奨されていますが、妊娠12週ぐらいまでは摂取したほうがよいとされています。
妊娠が分かってからでも十分に間に合いますので、葉酸を食事の中に取り入れてみましょう。食事で不足する場合は葉酸サプリメントで補うのも方法の一つです。
葉酸とは?
葉酸とは、血液を作る際に必要になるビタミンB群のことです。葉酸が不足すると貧血になることがあります。過剰摂取すると発症する疾患は今のところ特に知られていません。葉酸は、代謝で消費されるため毎日摂取することが大切です。
名前の由来は、ほうれん草から発見されて葉酸となったとする説が有力です。
普段の食生活で足りないことはないとされますが、妊娠前や妊娠初期には意識して摂る必要があります。
葉酸が多く含まれている食品
葉酸は、緑黄色野菜や果物に多く含まれています。
葉酸を多く含む食品は、ほうれん草・モロヘイヤ・枝豆・芽キャベツ・クレソン・こねぎ・リーフレタス。あしたば・貝割れ大根・小松菜・キャベツ・レタス・ライチ・イチゴ・アボガト・マンゴー・パパイヤ・サクランボなどに多く含まれています。
名前のとおり葉物の野菜に多く含まれていますね。
野菜だけで栄養を摂取するのは難しいので、サプリを利用するものいいでしょう。
サプリならつわり中でも無理なく飲むことができます。サプリでの葉酸摂取がおすすめです。妊娠に最適なサプリの選び方については失敗しない!葉酸サプリの選び方で詳しく紹介しているので読んでみてください。
※鳥レバーや豚・牛レバー、ウナギにも多く含まれていますが含有量が多くビタミンAも多く含まれてているので除外しています。妊娠初期にビタミンAを過剰摂取すると赤ちゃんの成長に影響がでることが報告されているためです。
不足分は葉酸サプリメントで
妊婦さんはバランスのよい食事を摂ることが大切です。「健康日本21」によると、野菜(葉酸を含む)の摂取量を1日当たり350g摂ることを目標としています。しかし、現代の食生活を考えると350gの野菜を毎日食べることは難しいかもしれません。
特に妊娠初期は、つわりなどがあり満足に食べることもできないかもしれません。必要な栄養素を摂るのは大変ですよね。そこで、葉酸を摂る場合には市販の葉酸サプリメントを使うのもいいですね。
サプリメントなら、一日の摂取量を把握できるので管理も楽になると思います。最近では、妊婦さん向けの葉酸サプリメントもありますので利用してみてください。
葉酸サプリメントのパンプレットは婦人科や産院にも置いてあるので読んでみてください。
葉酸サプリメントの注意点
葉酸サプリメントを摂る時には注意点があります。それは一日当たりの摂取量を守ることです。厚生労働省では、一日当たりの摂取量を400μgとしています。この400μgは普段の食事に上乗せして摂取する量です。
葉酸の摂取最大量は一日当たり1000μgです。これを超えてしまうとビタミンB12欠乏症の診断を困難にするためです。一日当たりの摂取量をしっかり守って飲むようにしましょう。
葉酸とは?
ここで、葉酸についておさらいをしてみましょう。葉酸とは水溶性ビタミンの一種で妊娠初期に摂取量が不足するとお腹の赤ちゃんの神経管閉鎖障害(NTD: neural tube defects)の発症リスクが高くなることが分かっています。
神経管閉鎖障害のリスクを軽減するには、妊娠前と妊娠初期に必要量の葉酸を摂取することが必要です。海外でも大規模な疫学的な調査も行われていて有用性が証明されています。
葉酸を過剰摂取するとビタミンB12欠乏症の診断に影響することがあります。過剰摂取にならないように摂取量を守って摂取することが大切です。妊婦さんに必要な葉酸の摂取量は一日あたり400μgです。
葉酸は天然の食品よりサプリメントで摂取したほうが生体利用率が高いことが分かっています。天然の葉酸は熱に弱く調理に向いていないのでできるだけサプリで摂取するようにしましょう。詳しくは葉酸とは?で説明しています。
葉酸と妊婦さんの関係
葉酸は、ほうれん草などに含まれるビタミンB群で、妊婦さんにとって大事な栄養素の一つです。
妊娠前から妊娠初期に葉酸を食事で摂ることで神経管閉鎖障害のリスクを低減することができます。葉酸は料理によって失われやすいので、葉酸サプリで補うのも方法の一つです。
葉酸とは
葉酸とは、水溶性ビタミンの一種でビタミンB群に分類され造血に作用します。葉酸が不足すると貧血を起こすことがあります。
葉酸は体内に蓄積されることは少ない栄養素です。体内へ蓄えられるわけではないので、毎日推奨量を食事やサプリから摂取することが大切です。
サプリならつわり中でも無理なく飲むことができます。サプリでの葉酸摂取がおすすめです。妊娠に最適なサプリの選び方については失敗しない!葉酸サプリの選び方で詳しく紹介しているので読んでみてください。
神経管閉鎖障害とは
神経管閉鎖障害とは、先天性の脳や脊椎の癒合不全のことをいいます。脊椎の癒合不全のことを二分脊椎といって、生まれたときに腰のところにコブがあるのが多い病気です。
この他にも脳にコブができる脳瘤や脳が発達できなくなる無脳症があります。
日本での神経管閉鎖障害の発症率は、1万人に対して6.0(うち二分脊椎が3.2)となっています。
厚生労働省資料:神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進についてより
葉酸を含む食べ物
葉酸を含む食べ物は、緑黄色野菜や果物に含まれています。組成を変えて肉類などにも含まれています。
葉酸を含む食べ物を100g当たりで比べてみると、多い順に枝豆・モロヘイヤ・パセリ・芽キャベツ・ほうれん草・あさつき・菜の花・よもぎ・クレソン・わけぎなどになります。
果物では、ライチ・イチゴ・アボガド・マンゴー・パパイヤ・さくらんぼ・ラズベリー・キウイ・オレンジ・レモンなどに葉酸が多く含まれます。
※葉酸はお肉に多く含まれるんじゃないの?
葉酸が含まれる食品TOP3は鳥レバー・牛レバー・豚レバーです。うなぎにも多く含まれます。しかし、これらのレバーにはビタミンAが多く含まれているため除外しています。
ビタミンAを過剰摂取すると、お腹の赤ちゃんに影響が出るためです。
葉酸は熱に弱い
葉酸は熱に弱いのが難点です。葉酸を含んだ食品を料理する際に約50%が失われてしまいます。また、葉酸は水溶性ビタミンなので、茹でるとゆで汁の中に溶け出してしまいます。
葉酸をたくさん摂るには、生の新鮮な野菜や果物から摂るのが理想です。
葉酸の摂取量
日本人の葉酸の摂取量は、通常の食事で足りているとされますが、妊婦さんはそれ以上に葉酸を摂取することが推奨されています。
葉酸の摂取量は、食事の他に400μg/日となっています。一日に1000μg以上摂取するとビタミンB12欠乏の診断ができなくなるため。これ以上の摂取は控えるように提言されています。
葉酸を摂取する時期
妊婦さんが葉酸を摂取する時期は、妊娠する1ヶ月前から妊娠12週までが推奨されています。特に妊娠4週までが葉酸がたくさん必要な時期です。
妊娠12週までが葉酸の摂取時期ですので、妊娠が分かったらすぐに葉酸を摂取するようにしましょう。
葉酸サプリで補う
妊婦さんは、ビタミンが多く栄養のバランスが取れた食事をすることが大切です。
ですが、つわりなどで満足に食事が摂れないこともあります。また、葉酸が多く含まれた食品ばかり食べるのは難しいときもありますよね。
そんなときは、葉酸サプリを摂るのも方法の一つです。サプリなら摂取量を把握できるので手軽に葉酸を摂取できます。
葉酸サプリを摂る時の注意点としては、過剰摂取とならないよう気をつけることです。野菜や果物の場合には、失われる部分も多いですが、サプリの場合には効率がいいので、更に葉酸の摂取量に気をつけることが大切です。
妊婦さんは葉酸をいつまで摂取?
妊婦さんは、いつまで葉酸を摂取したらいいのか疑問に思うことがありますよね。そこで厚生労働省も摂取を推奨している葉酸について調べてみました。
厚生労働省によると、妊娠前から妊娠3ヶ月にかけて摂取すると神経管閉鎖障害のリスクを低減できることが分かっています。つまり妊娠前から妊娠初期にかけては摂取するべき栄養素です。
では、妊娠3ヶ月を過ぎると摂取しなくていいのでしょうか?そんなことはなく、妊娠後期や出産後の葉酸を摂取することがいいと言われています。
葉酸は、細胞再生をサポートするので赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素です。また、貧血の予防できるので妊婦さんにも必要な栄養素です。詳しくは妊婦さんは葉酸をいつまで摂取?で説明しています。
妊婦さんと葉酸サプリ
妊婦さんは、葉酸を摂取するためにサプリを利用することが推奨されています。厚生労働省もサプリで摂取したほうが生体利用率が高いとしてサプリでの摂取をすすめています。
妊婦さんはいつまで葉酸を摂取しなければならないかというと、妊娠前から妊娠初期は必須として、妊娠中期~後期、出産後まで摂取を勧められています。
ずっと葉酸の摂取を勧められてる理由は、葉酸は細胞の再生を助ける働きがあるためです。赤ちゃんは細胞分裂を繰り返して成長をしていくため、そのサポートとして葉酸が必要となります。
葉酸は、天然の食品でも摂取できます。ほうれん草やイチゴに含まれています。しかし、ほうれん草なら約200g、イチゴなら約450gも毎日食べないといけません。
葉酸の妊婦さんの摂取量は?
葉酸の妊婦さんの摂取量は、推奨量として400μgです。これを毎日摂取することが推奨されています。2000年に日本でも厚生労働省が摂取するように勧告を出しています。
葉酸は、水溶性ビタミンとして知られており細胞再生をサポートする働きを持っています。妊娠前と妊娠初期に葉酸を摂取するようにすすめらるのは、赤ちゃんの成長をサポートするためです。
妊娠前や妊娠初期に葉酸を摂取するすることによって、神経管閉鎖障害のリスクを減少させることができます。日本では、二分脊椎の割合が多くあります。
葉酸は、天然の食品からではなくサプリから摂取するように勧告が出ています。サプリメントからの生体利用率が高いためです。天然の食品の葉酸は調理することによって失われていきます。
葉酸を妊婦さんに!厚生労働省も推奨
葉酸を妊婦さんに!厚生労働省も推奨している栄養素で、妊娠前と妊娠初期にかけて摂取することで神経管閉鎖障害のリスクを大きく減少させることが分かっています。積極的に摂取したい栄養素です。
葉酸とは、水溶性のビタミンでほうれん草から発見されたため、葉酸と命名されています。タンパク質の合成にも関与していてとても大切な栄養素と位置づけられています。
諸外国では、神経管閉鎖障害の割合が高かったため、疫学的な調査が積極的に行われて、葉酸が神経管閉鎖障害のリスクを低減することが分かってきました。日本でも2000年に葉酸を摂取するように通知が出されています。
葉酸は天然の食品から摂取するよりもサプリメントから摂取することが推奨されています。サプリの方が生体利用率が高いため効率的に摂取できるためです。葉酸は熱に弱いため調理することでも減少します。詳しくは葉酸を妊婦さんに!厚生労働省も推奨で説明しています。
葉酸が欠乏すると?
葉酸が欠乏すると、どのような状態になるのでしょうか?
葉酸が欠乏すると、貧血や疲労感が大きくなることが知られています。高齢者が葉酸が欠乏してしまうと、骨折してしまうリスクが高くなることが知られています。
特に妊娠前や妊娠初期に葉酸が欠乏してしまうと、お腹の赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクが高くなることが分かっています。
体内の葉酸が欠乏してしまう疾患を葉酸欠乏症と言います。
葉酸欠乏症とは?
葉酸欠乏症とは、柑橘類や葉野菜など葉酸を多く含む食品を食べないことで起こる疾患です。
葉酸は、ごく少量しか体内で蓄えることができないので、葉酸が少ない食事を長く続けていると葉酸欠乏症になりやすくなると言われています。
■葉酸欠乏症の原因
葉酸欠乏症になる原因として
・葉酸の摂取不足
・妊娠による需要の増加
・葉酸の吸収障害
このようなことが原因で葉酸欠乏症が起こるとされています。
■葉酸欠乏症の症状
主な症状として
・貧血
・めまい
・舌が赤くただれる
・動悸、息切れ
・味覚障害
このような症状が現れることがあります。
妊婦さんの葉酸欠乏に注意!
妊娠前や妊娠初期に葉酸が欠乏すると、お腹の赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクが高くなることが知られています。
特に海外で高率に発生していたため、サプリメントでの葉酸摂取が推奨されています。日本でも2000年に厚生労働省からサプリで摂取するように通知が出ています。
サプリならつわり中でも無理なく飲むことができます。サプリでの葉酸摂取がおすすめです。妊娠に最適なサプリの選び方については失敗しない!葉酸サプリの選び方で詳しく紹介しているので読んでみてください。
葉酸欠乏症の予防と治療法
葉酸の吸収を阻害している薬を服用しているときには、予防と治療として葉酸サプリを摂取します。
妊活中や妊娠初期の人は、サプリメントで葉酸を摂取することで、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを減少させることができます。
妊娠前や妊娠初期の人は積極的に葉酸を摂取することをおすすめします。
葉酸を過剰摂取するとどうなるの?
葉酸を過度に過剰摂取することで、ビタミンB12欠乏症の診断を困難にすることがあります。
サプリで葉酸を摂取すると過剰摂取になりやすいので、決められた用量を正しく飲むことが大切です。
妊娠準備には葉酸が大事!
妊娠の準備として、妊娠前から葉酸を摂取することが大切です。
葉酸は日頃の食事でも摂取していますが、妊娠初期の妊婦さんにはそれ以上の葉酸が必要になります。
葉酸は1日400マイクロg必要
妊婦さんに必要な葉酸の摂取量は、1日あたり400μgです。日頃の食事で約240μg程度は摂取できていますが、それでは足りないので積極的に摂取する必要があります。
食事からの摂取では効率が悪くなります。
葉酸は、ほうれん草やレバーなど野菜やお肉に含まれていますが、生体内の利用率が悪く摂取できる量も限られてきます。
例えば、ほうれん草なら約200g、イチゴなら約450gも毎日食べないと摂取できないことになります。
厚生労働省もサプリのほうが吸収効率が良いとしてサプリでの摂取を推奨しています。妊娠前に最適なサプリの選び方は失敗しない!葉酸サプリの選び方で詳しく紹介しています。読んでみてください。
妊娠準備は体作りが基本
妊娠を目指して準備するには、妊娠しやすい体作りが基本となります。日頃の生活習慣や食生活を見直すことで、代謝の良い健康な体を作っていきます。
睡眠時間を十分に取ることも必要です。毎日、同じ時間帯に寝るようにして十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。
寝る前のスマホやTVは睡眠を妨げる要因になるので、寝る1時間前には止めるようにして落ち着くようにしましょう。
これは、ママだけでなくパパにも言えることです。夫婦が一緒になって妊活を行うことで妊娠する確率を上げることができます。
夫婦で妊娠を目指すようにしましょう。
妊娠中の食事については妊娠中の食事で詳しく紹介しています。
食事のレシピについては妊娠中の食事レシピでたくさん紹介していますよ。
その他の妊娠では妊娠から出産までの疑問や対処法をたくさん紹介しています。読んでみてください。