妊娠検査薬の精度は高い!
妊娠検査薬の精度は非常に高く、ほぼ100%の確率で判定できます。陽性と判定が出た場合は、妊娠している可能性が限りなく高くなります。
陽性の場合なら、産婦人科を受診して確認してみてください。
関連記事:妊娠初期で検査薬が陽性
妊娠検査薬の精度が高い理由
検査薬の精度が高い理由は「妊娠して初めて分泌されるホルモン(hCG)を検出するため」です。
hCGとは、ヒト絨毛性ゴナドトロピンというホルモンで妊娠することで初めて分泌されるホルモンです。
受精卵が子宮内膜に着床してすぐに生成されるホルモンで、妊娠しないと分泌されません。なので、検査薬が陽性になれば妊娠していることになります。
検査薬が間違って陽性になることも。
まれに、妊娠していないのに陽性と判定されることがあります。いわゆる偽陽性として判定されます。
・閉経期
・分娩後
・流産後
・人工妊娠中絶後
・hCG産生腫瘍
・不妊治療によるhCG投与
・高度の糖尿・蛋白尿及び血尿
このような場合に陽性と判定されることがあるので、十分に注意してください。
妊娠しているのに陰性となることも。
上記の例とは逆に、妊娠していても陰性と判定されることがあります。
■誤って陰性と判定される場合
・子宮外妊娠
・胞状奇胎
・妊娠初期の場合
このような場合は、陰性と判定されることがあります。
妊娠の早い時期、妊娠超初期に検査薬を使用すると、妊娠でも陰性となることがあるので注意しましょう。
関連記事:妊娠検査薬が陽性で間違い?
妊娠検査薬を使用する時期は生理予定日から。
妊娠検査薬を使用する時期は、早くても生理予定日からです。
生理予定日から使用できる検査薬は、「チェックワンファスト」です。
この他に「ドゥーテスト」「クリアブルー」がありますが、こちらは生理予定日から1週間後に検査するようになっていますので注意しましょう。
妊娠検査薬のフライングは絶対にダメ!
妊娠検査薬を検査日より早くフライング使用している人もいます。早い人は高温期10日目ぐらいから使用している人もいますね。
検査薬のフライングは、正確な妊娠判定ができなくなるので絶対に止めるようにしましょう。
正しい結果が出ないことばかりでなく、陰性だったときの落ち込みがかなり大きくなります。不妊治療している方はなおさらです。
あと数日待てない気持ちは痛いほど分かりますが、焦らずリラックスした気持ちで生理予定日まで待ってチェックワンファストを使って判定するようにしましょう。
関連記事:妊娠検査薬をフライング?
陽性なら産婦人科を受診
検査薬が陽性と判定されたら、すぐに産婦人科を受診するようにしてください。
産婦人科を受診して正常な妊娠かどうか診断してもらうためです。
■陽性でも正常妊娠でない場合がある。
検査薬が陽性でも、その妊娠が正常がどうかは判定できません。
必ず、産婦人科を受診して正常妊娠かどうか診断してもらう必要があります。
●正常妊娠でない場合
・子宮外妊娠(異所性妊娠)
・胞状奇胎
・化学的流産
このような場合は、正常妊娠と診断されません。
①子宮外妊娠
受精卵が子宮以外に着床してしまうことです。卵管に着床することが多い疾患です。
子宮外妊娠は、学会では異所性妊娠と呼ばれるもので、放置すると、大量の出血を伴うなどママに重大な影響を及ぼすことがあります。
最近では、エコー(超音波検査)が進歩していてごく初期段階で分かるようになってきました。
詳しくは下記ページを参照してください。
関連記事:子宮外妊娠と正常妊娠の違い
②胞状奇胎
胞状奇胎とは、子宮内の絨毛組織が異常に増殖してしまう疾患です。つわりが強いなどの症状が出ることがあります。
こちらも、早めの処置が大切です。詳しくは下記ページを参照してください。
関連記事:胞状奇胎はいつごろ分かる?
③化学的流産
赤ちゃんの染色体異常などが原因で、ごく初期に流産してしまうことを化学的流産といいます。
胎のうが確認される前に流産になってしまうので、流産にはカウントされません。
胎のうが確認される前に流産してしまうので、検査薬が陽性後に陰性となることがあります。
このように、正常妊娠でない場合もあるので、すぐに産婦人科を受診して正常妊娠かどうか診断してもらうようにしましょう。
陽性になった場合の注意点は、妊娠初期、超初期の注意点や気を付けることで詳しく紹介しています。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。