子宮奇形
子宮奇形は、主に単角子宮・双角子宮・中隔子宮・弓状子宮の4つに分類されます。以前は積極的に子宮形成手術を行っていましたが、子宮を温存して妊娠を試みる療法も行われるようになってきました。
子宮奇形と妊娠
子宮奇形の形状は以下のように分類されます。
子宮の奇形は妊娠に影響を及ぼす場合があります。以前は、双角子宮や中隔子宮などに対して積極的に手術を行ってきましたが、手術を行わなくても妊娠の継続が可能な場合もあり、妊娠を試みた後、流産を繰り返した場合に子宮形成手術を選択することが多くなってきました。
研究を発表している新潟大学医歯学総合病院では、2004年から不育症外来を開設して不育症の診療にあたっています。
※不育症に関しては不育症を参照してみてください。
この中で、出産経験のない人で流産を繰り返す反復流産の症例の1.95%、分娩後に流産を繰り返す人の0.54%、不育症の人の17.1%に子宮形態異常(子宮奇形)が認められたそうです。このデータからすると、不育症と子宮奇形は関連性があるといえます。
また、手術実施例で85.7%の妊娠継続があり、手術未実施でも90.9%の妊娠継続しています。以上のことから、手術を実施せずに妊娠を試みる治療法が実施されています。
不育症や不妊症の原因は、子宮の奇形以外にもあり、単一の原因で不育症や不妊症になるのではなく複数の原因が絡み合ってなると考えられています。不妊かな?と思ったらすぐに婦人科を受診することをおすすめします。
医学は日々進歩していて、新しい治療法も実施されてきています。30代後半になると卵子の老化も加速してきて妊娠しにくい状態へと向かっていきます。妊娠を望むなら早く不妊症の治療を開始するのがいいでしょう。
子宮の病気全般については子宮の病気と不妊にまとめました。妊娠の話題は妊娠したいで特集を組んでいます。
妊娠では妊娠から出産までの疑問や対処法をたくさん紹介しています。読んでみてください。