生理不順は病院へ
生理不順なら、病院へ行って検査してもらったほうがいいです。生理不順ぐらいで?と考えてしまいますが、生理不順になる原因には、怖い病気が隠れているかもしれないのです。
ちょっと様子を見て、生理が安定しないなら病院で原因を調べてもらいましょう。
生理不順は病気が隠れているかも?
生理不順の原因は、子宮筋腫やポリープ・子宮頸がんなど様々ですが、その他にも排卵できない無排卵で排卵障害になっていることがあるのです。
排卵できないということは、妊娠できない状態となり赤ちゃんができない原因となってしまいます。不妊に悩む人の約半数に排卵障害があることも知られています。
頻繁に生理が来る人や60日以上生理が来ない人は無排卵の可能性があります。無排卵は薬で改善することもできるので早めに病院を受診して治療しましょう。
生理が来るのに無排卵?
生理不順の原因の一つに卵巣機能の低下があります。卵巣の機能が低下しているため正常に戻そうと脳からホルモンがたくさん出すように指示がでて、頻繁に生理が来るようになります。
それとは逆に、感度が悪くなっているため排卵の指示が出にくい場合は生理の間隔が空いてしまいます。どちらも排卵できないので妊娠できないことになってしまいます。
排卵が起きない病気にPOCS(多嚢胞性卵巣症候群)があります。この病気は、排卵できなかった卵胞が卵巣の中に残ってしまう病気で卵巣の膜が固いのが原因の一つだと言われています。
生理が来れば妊娠できるように思いますが、実は排卵していなくて無排卵だったかもしれません。無排卵か調べるには基礎体温を測れば分かります。
基礎体温が2相に分かれいなくて1相だけだったり、ジグザクで安定しないなら無排卵の可能性があります。
■無排卵の治療
無排卵と診断されれば、治療が開始されます。
妊娠を希望しない場合は、まず生理周期を正常な状態に戻すためピルや漢方を用いた治療法が検討されます。それでも回復しない場合は、卵胞ホルモンと黄体ホルモンを投与するカフスマン療法が検討されます。
カフスマン療法は、ホルモンを補充することで正常な生理周期を擬似的に作り出す治療法です。一度正常な生理周期を作ることで正常な生理周期へと戻るようになってきます。
妊娠を希望する場合は、すぐに排卵を促す治療法が開始されます。クロミッドなど飲み薬タイプの排卵誘発剤や注射で排卵を促します。POCSの人には糖尿病の治療薬メトフォルミンが投与されることもあります。
生理不順を起こす病気
無排卵の他にも子宮筋腫や子宮頸管ポリープ、子宮内膜ポリープ・子宮頸がんなども生理不順の原因となります。筋腫やポリープなどの病変から出血を起こす不正出血が生理と勘違いされやすいです。
こういった病気は、ダラダラと出血が続く場合が多くすぐに病院を受診したほうがいいでしょう。
■正常な生理でも出血?
正常に生理が来ている人でも排卵のときに少量の出血があるときがあります。これを排卵時出血と言います。これは卵胞ホルモンの量が低下して起こると考えられていて、3日ほどで止まります。
しかし、排卵時出血出ない可能性もあるので、早めに病院を受診してください。
閉経後の出血は要注意!
閉経後でも出血がある場合には子宮がんになっている可能性があります。毎年がん検診を受けていない場合には、すぐに病院を受診したほうがいいでしょう。
閉経後に出血がある病気は、萎縮性膣炎と言うものもありますが、どちらにしても原因をはっきりさせる必要があります。すぐに病院を受診してください。
生理不順は病院受診
生理不順には、思わぬ重大な病気が隠れているときがあります。進行してからは治療も大変なので、早いうちに病院に行くようにしましょう。
病院を受診する時期ですが、生理後がいいとされていますが、生理不順の人はいつ生理が来るか分からないのですぐに病院へ行くようにするのがいいと思います。