産後の生理不順
産後の生理不順はよくあることです。普通は母乳を止めてから数ヶ月で生理が再開しますが、再開後も次の生理が来るまでに時間が掛かったり、来なくなってしまうこともあります。
また、産後1年以上生理が来ない人もいます。1年以上生理が来ないなら、一度産婦人科を受診してホルモンの状態を調べてもらいましょう。
産後生理不順の原因
産後に生理不順になる原因として、おっぱいが出るようになるプロラクチンというホルモンが排卵を抑制しているため生理不順になりやすくなります。
母乳と生理は深い関係あって、母乳が出ている間は排卵が起こらないようプロラクチンがたくさん出るようになっています。おっぱいを上げなくなって母乳が止まると、プロラクチンの量が少なくなり自然と生理が再開するようになっています。
産後の生理は個人差が大きく、完ミの人は産後1ヶ月ぐらいで生理が来たりと再開するのも早いようですが、完母の人でも産後3ヶ月ぐらいで生理が来る人もいます。
一般的に卒乳してから、2・3ヶ月ぐらいで生理が再開すると言われています。ですが、産後1年ぐらいまで生理が再開しなくても問題はないと言われています。
1年以上生理が来ないようであれば、産婦人科を受診してホルモンバランスを調べてもらったほうがいいでしょう。
●ストレスも産後生理不順の原因に
出産後は体調の変化も激しく、育児のストレスなどもあり不眠になっている人も多いようです。ストレスや不眠も生理不順の原因となります。
生理は、脳にある視床下部と下垂体でコントロールしていますが、視床下部はストレスの影響を受けやすい器官です。強いストレスを受けると排卵が止まってしまう無排卵になりやすくなります。
ストレス以外にも痩せや肥満も生理が不安定になる原因です。
産後に一度生理が来て、そのあと数ヶ月生理が来ない生理不順となる人もいて、育児や死活環境の変化でストレスを受け生理が不安定になっていると考えられます。
排卵が起こらないと生理は来ないので、生理不順の原因となってしまうのです。
授乳を続けていれば1年以上生理が来ないこともありますが、授乳を止めて1年以上生理が来ない場合は産婦人科を受診してホルモンの状態をしらべてもらったほうがいいと思います。
産後の生理不順でなく妊娠?
産後の生理不順かな?と思っていたら妊娠していたということもあります。病院でも生理不順を検査するときは、一番先に妊娠していないか検査をします。
生理が来なくても妊娠する可能性はあります。一度生理が来れば排卵している可能性もありますので、市販の妊娠検査薬で妊娠していないか確認するものいいでしょう。
生理不順でなく不正出血?
産後の出血は、生理不順でなく不正出血の可能性もあります。長く悪露が続くようであれば不正出血の可能性があります。
●産後の不正出血の原因
産後の不正出血の原因は、
・出産で剥がれるはずの胎盤や卵膜の一部が子宮内に残り子宮が収縮できなくて出血を起こす場合。
・帝王切開での子宮収縮が不良で出血が続く場合
・母乳の出たり出なかったりで不正出血
・帝王切開に関係した出血
が考えられます。長く悪露が続いたり、出血がダラダラ続いたりするときは産婦人科を受診して担当医師に相談するようにしましょう。
産後の生理不順は、さほど気にしなくてもいいかもしれません。ですが、長く生理が来ないときや生理が来ても安定しないときは病院で調べてもらったほうが安心です。
産後以外の一般的な生理不順については生理不順で、生理不順と関係が深い生理周期にいては生理周期で紹介しています。
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