クリーム状のオリモノ
おりものは、帯下(たいげ)とも呼ばれ女性にとって、とても大事な役割をもっています。
色や粘り気に異常を感じたら体からの危険信号かもしれません。おりものがいつもと違う色だったり、痛み・かゆみなどの症状があったら、すぐに病院を受診してください。
クリーム状のオリモノなら妊娠?
オリモノがクリーム状になって、もしかしたら妊娠?と思うかもしれません。
でも、妊娠したママにアンケートを採ってみると、クリーム状というより、白くさらさらしたオリモノに変化した人が多かったです。
どちらかというと、粘りよりさらさらしたおりものになるようです。
でも、オリモノの量が減ったという人や全くいつもと変わらなかったという人もいて個人差が大きいです。
オリモノの状態で妊娠したか見分けることはできません。
妊娠の可能性があるなら、生理予定日から使える妊娠検査薬(チェックワンファースト)を使って陽性反応が出るか確かめてみましょう。
白く粘り強いオリモノなら要注意!
白く粘り強いオリモノなら要注意です。
色が白くて、粘り気が強いオリモノは、腟カンジダ症やクラミジア感染症の可能性があります。
特にクラミジア感染症は、卵管閉塞など不妊の原因になっています。妊娠を考えている人は、早めに治療するようにしましょう。
腟カンジダ症も治療の必要があるので、早めに産婦人科を受診して診察を受けてください。
いつもと違うオリモノは、病気のサインかもしれません。
妊娠を考えるなら、先天性異常のリスクに注意!
妊娠を考えているママに知ってほしいことがあります。
それは、妊娠前から妊娠初期にかけて、重要な栄養素の葉酸が不足してしまうと、「無脳症」や「二分脊椎」といった先天性異常のリスクが高くなるということです。
このことは、世界的な疫学調査で判明した事実です。
日本でも2002年より厚生労働省が妊娠前や妊娠初期の女性に対して積極的に葉酸を摂取するように通知を出しています。
葉酸は、普段の食事でも摂取できますが・・・
葉酸は、絶対必要な栄養素なので、不足しないように注意してください。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
おりものとは
おりものとは、子宮や膣の分泌物混ざっているものです。おりものは、毎日出ていて生理の周期によって色や粘り気、量が変化していきます。
おりものの働きは、涙や唾液と同じ働きを持ち、雑菌を外に出したり内部の潤いを保つ大切な役割を持っています。
正常なおりものは、乳白色で卵白のような粘り気があるのが特徴です。下着に付くと少し黄色になったり臭いがきつくなったりします。
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・妊娠初期症状のおりもの
おりものの色
通常のおりものの色は乳白色です。通常、おりものに色が付くことはほとんどありません。
おりものに色が付いているとすれば、それは体からの危険信号かもしれません。色によって症状や病気は違いますが、すぐに病院に行くことをおすすめします。
■おりものが黄色
おりものが黄色になっているときは、どこかが炎症を起こしている可能性があります。おりものが黄色になる病気として子宮内膜炎・卵管炎・細菌性膣炎などが考えられます。
黄色は膿の色です。どこかがただれや化膿しているかもしれませんので、すぐに病院へ行ったほうがいいでしょう。
■おりものが茶色
おりものが茶色になるときは、妊娠初期症状や子宮頸管ポリープ、子宮頸がんや子宮体がんがなどが考えられます。
閉経後におりものが茶色になるのは要注意です。茶色になる原因は子宮体がんかもしれません。子宮体がんのおりものはにおいが強烈で異臭・悪臭を出るのが特徴で不正出血も伴っています。
閉経後に出血があるときは、すぐに産婦人科を受診したほうがいいでしょう。
■おりものが赤色
おりものに赤色が混じっていたら、それは不正出血かもしれません。おりものが赤色になる原因として子宮内膜症や子宮頸管ポリープ・子宮頸がん・子宮体がんなどの病気が考えられます。
生理後2週間前後の排卵するときに少量の出血がある排卵時出血もありますが、他にも重大な病気があるかもしれないので受診してください。
■おりものが白色
通常のおりもの色は乳白色ですが、これがクリーム状になったり粘り気が強いものだとすると腟カンジダ症やクラミジア感染症が考えられます。
腟カンジダ症は妊婦さんにも起こりやすい病気で自浄作用が弱っているときに出やすい病気です。クラミジア感染症は卵管炎や不妊の原因にもなるのですぐに治療を行ってください。
おりののの臭い
おりものの臭いは無臭と言われています。少し乾燥すると酸っぱい臭いがします。ヨーグルトやチーズに似た臭いと感じる人もいるようです。
おりものが生臭い・魚の腐った臭いがするときは雑菌が入り込んでいるためかもしれません。また、強烈な臭いになっているときは、子宮体がんの可能性があります。
臭いもきつく不正出血もあるようなら病院を受診するようにしましょう。
おりものが多い
おりものが多いのは排卵期の時期です。排卵期には、精子を受け入れやすくするためにおりものが増えます。また、年齢が10代や20代のときは量が多く40代を過ぎるころから少なくなっていきます。
年齢や生理周期によってもおりものが多くなったりするので、他の人とは比較できません。多いと言っても今までの自分の量と比べてみましょう。
水っぽいおりものが多く出る場合は、クラミジア頚管炎や卵管がんの可能性があります。早めに検査を受けるようにしましょう。
ここで書いているおりものの色や量は一例です。自己判断せずに病院を受診するようにしてください。
妊娠とおりもの
妊娠すると卵胞ホルモンが増えるため、おりものが多くなって増えます。妊娠の初期症状では、おしるしといって少量の出血や茶色やピンク色のおりものがでることがあります。
この他には不正出血の可能性もあるので、早めに病院を受診するようにしましょう。
清潔にすることが大事
おりものが臭う、不快なときは清潔にするように心がけましょう。おりものの量が多いときはおりものシートを使うと思いますが、おりものシートも雑菌を増やす原因となるので、まめに取り替えるようにしましょう。
下着もピッタリしたのものより通気性のよい下着をえらんでください。ぴったりしたジーンズもムレを起こす原因です。時に夏場は蒸れやすいので注意してください。
おりものの働き
おりものの働きは大きく分けて3つあります。
・膣内の自浄作用
・雑菌の侵入を阻止
・受精を助ける
上記のような働きをします。
■膣内の自浄作用
膣内に異物が入るとおりものが出て外に排出されます。のどや目と同じような働きを持っています。おりものにはデーテルライン桿菌という乳酸菌があって大腸菌や雑菌が増えないようにしてます。
膣内はPHが4.0~5.0に保たれていて雑菌が繁殖しにくい環境を作っています。
■雑菌の侵入を阻止
膣は、雑菌が入りやすい場所にあります。このため雑菌に感染しやすくなっているのですが、おりものが雑菌を洗い流すことで雑菌の侵入を阻止しています。
■受精を助ける
排卵日付近では、頸管粘液というおりものが出て、受精の手助けをします。ちょうど波のような状態を作って精子を子宮内部へ運ぶ役割を持っています。
このように、おりものはとても大切な役割を持っています。いつもと感じが違う、においがキツイ、茶色・血が混じっているようだったらすぐに産婦人科を受診してください。
黄色いおりもの
黄色いおりものになったら、子宮か卵管に炎症が起きている可能性があります。痛みやかゆみがない場合でも炎症が起きていることがあるので、黄色いおりものになったらすぐに産婦人科へ行って治療を行ってください。
おりものが黄色くなる原因は、卵管炎・子宮内膜炎・細菌性膣炎・淋病・非特異性膣炎などがあります。卵管炎は若い世代に広がっている病気で、卵管が癒着を起こし不妊の原因にもなっている病気です。
症状が進行してしまうと、治療に長い時間が掛かったりするので早く治療することが大切です。
おりものが黄色以外にも茶色や赤、白色やクリーム色になるときがあります。おりものに色が付いてるということは、どこかに炎症がある可能性が高いので病院で診察を受けることになります。
おりものの臭いがひどいときも同じです。ひどい臭いはがんなどの可能性もあるので、はやく産婦人科を受診しましょう。詳しくは黄色いおりもので紹介しています。
おりものと関係が深い生理周期や生理不順については生理周期・生理不順で紹介しています。
妊娠では妊娠から出産までの疑問や対処法をたくさん紹介しています。読んでみてください。