高齢妊娠するには
高齢妊娠したいなら、一日でも早く妊活を始めることをおすすめします。年齢と共に卵子の老化も始まっています。卵子の質は33歳頃から低下して35歳を過ぎると急激に低下します。
40歳を超えると、出産率が2%まで落ち込むので、早く妊活を始めることが大切です。
妊娠と卵子の老化
妊娠と卵子の老化は密接な関係があります。年齢が進むと卵子の数も減り質も低下していきます。特に35歳を過ぎる頃から急激に低下して妊娠しにくくなっていきます。
卵子の老化が進むと染色体異常が多くなり、妊娠しても流産するリスクが高くなります。
高齢になると、卵巣の機能低下や子宮内膜の発育不足で受精した卵子が着床できない、あるいは発育しにくい環境になるリスクが高いのです。
卵子の老化は止めることができないので、一日でも早く妊活を始めることが大切です。
妊娠前や妊娠初期には葉酸摂取が大事!
妊娠前や妊娠初期に葉酸が不足することで、無脳症や二分脊椎といった先天性障害のリスクが高くなることが分かっています。
妊娠前や妊娠初期に葉酸が不足しないように気を付けましょう。
食事から必要量を摂取するのは難しいので、サプリからの摂取がおすすめです。厚生労働省もサプリのほうが吸収効率がよいとしてサプリでの摂取を推奨しています。
サプリならつわり中でも無理なく飲むことができます。サプリでの葉酸摂取がおすすめです。妊娠に最適なサプリの選び方については失敗しない!葉酸サプリの選び方で詳しく紹介しているので読んでみてください。
この次は、高齢妊娠できない原因について詳しく紹介します。まだまだ続きます。
高齢妊娠できない原因
高齢妊娠できない原因をまとめてみました。
■高齢妊娠できない原因
・卵子が急激に老化している。
・卵巣の機能が低下してる。
・子宮筋腫・内膜症などを合併している。
・肥満・高血圧・糖尿病を持っている。
・夫婦生活がない。
・排卵日に仲良ししない。
このようなことが考えられます。
●卵子が急激に老化している。
先ほども書きましたが、卵子は35歳を過ぎると急激に老化していきます。卵子の数も大きく減少して妊娠しにくい環境となっていきます。
老化を防ぐ方法はないので、はやく妊活を始めることが大事です。
●卵巣の機能が低下してる。
卵巣も年齢と共に機能が低下していきます。生理不順になったり排卵がうまく行われなくなって妊娠しにくい状態となっていきます。
生理が早く来たり、逆に全然こないときはすぐに婦人科を受診しましょう。

妊娠前から初期にかけて葉酸を摂取することで、先天性の異常である、「神経管閉鎖障害」のリスクを70%も低減できることが分かっています。
日頃から、十分な量の葉酸を摂取することが大切です。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
●妊娠前・初期に絶対必要な葉酸

赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
●子宮筋腫・内膜症などを合併している。
子宮筋腫・内膜症など婦人科疾患を抱えていると、妊娠しにくいときがあります。子宮筋腫も場所によっては妊娠の妨げになっていることも。
子宮内膜症も妊娠に影響がでる場合がありますので早く治療に入ることが重要です。
●肥満・高血圧・糖尿病を持っている。
肥満や高血圧、糖尿病をもっていると妊娠しにくいと言われています。肥満は体重が65kg以上になると妊娠しにくいリスクが増えます。肥満の人は糖尿病を持っていることもありこれも妊娠の妨げになります。
不妊治療中の人に糖尿病治療薬であるメトフォルミンを投与すると、妊娠率が向上したとの報告もあり妊娠との関連性があると考えられています。
肥満は生活習慣病の元になって難産になりやすいと言われますので、健康な範囲内で体重を落とすことも解決策の一つです。
●夫婦生活がない。
赤ちゃんは夫婦で授かるものなので、夫婦生活がないと妊娠できません。もしレスでも赤ちゃんを授かりたい場合は体外受精か顕微授精でしか方法がありません。
また、通常の夫婦生活を行っていても、ストレスや不摂生が原因で、中々赤ちゃんが授かれないこともあります。ストレスは妊娠によくないので上手に発散するようにしましょう。
●排卵日に仲良ししない。
排卵日当日に仲良しすると妊娠する確率がアップします。正確な排卵日を知っていれば、その日に仲良しすることで妊娠する確率を上げることができます。
排卵日を調べるには、排卵日検査薬か超音波検査を受けることで調べることができます。どちらも婦人科を受診することで正確な排卵日を予測することができますよ。
高齢妊娠の場合は、残された時間が少ないのではやく妊活を始めるのが大切です。
高齢になると妊娠を継続できない?
高齢妊娠になると、早産や流産するリスクが高くなることが分かっています。特に40歳を過ぎると妊娠から出産まで継続できる確率は2%と言われます。
つまり、100人に2人しか出産できないことになります。これは不妊治療を行っている人の調査結果ですが、自然妊娠でも同様になっていると推測されます。
高齢、とりわけ40歳を過ぎると出産することは困難な状況となります。少しでも早く妊活を始めるように言われるのはこのためです。妊娠したいならすぐに妊活を始めましょう。
高齢出産のリスク
高齢出産は35歳以上で出産する場合に用いられ高年出産(初めての場合は 高年初産婦)とも呼ばれます。一般的に高齢出産はリスクが高くなることも知られていて、より慎重な対応が求められています。
■高齢出産のリスク
高齢出産になると、先天的な染色体異常や流産するリスクが高くなります。これは二人目を出産するときにはリスクが低くなると言われますが、リスク自体が存在することは変わりありません。
妊娠中は、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)のリスクが上昇します。子宮口が固くなり出産に影響することがあるため帝王切開を選択することが多くなります。
陣痛がつきにくいと言われますが、統計的には証明されていません。つわりも重くなると言われますが年齢には関係ありません。便秘や貧血になるとも言われますが年齢とは関係ないです。詳しくは高齢妊娠するにはで説明しています。
高齢妊娠のリスクその2
高齢妊娠のリスクは、25~34歳の妊婦さんに比べて高くなることが知られています。35歳以上でも二人目以降は合併症のリスクは少なくなるものの、その他のリスクは初産の人と変わらないと言われます。
ここでは、高まるリスクについて解説していきます。
高齢妊娠とは?
高齢妊娠とは、35歳以上で出産することを言います。一般的には「高年出産」と呼ばれ35歳以上の初産婦を「高年初産婦」と言います。
なぜ、分類しているかというと25~34歳の妊婦さんに比べて妊娠のリスクが高くなるためです。最近は35歳以上の妊婦さんが増えたためリスクも低くなった印象を持ちますがリスク自体は変わりません。
二人目以降もリスクはあるので、慎重に対応することが大切です。
どんな妊娠リスクがあるの?
高齢妊娠には、どんなリスクがあるのでしょうか?
ここでは、妊娠に影響のあるリスクについてまとめました。
■高齢妊娠のリスク
・先天的な染色体異常。
・流産・早産のリスク。
・妊娠高血圧症候群になりやすい。
・帝王切開が多くなる。
・子宮口が固くて開きにくい。
・糖尿病や子宮筋腫などを合併。
●先天的な染色体異常。
年齢が進むと、先天的な染色体異常が高くなります。妊婦さん全体の平均はおよそ1000人に1人の割合で異常がみられますが、35歳でおよす300人に1人、40歳になるとおよそ100人に1人まで上昇します。
こうしてみると、確かにリスクが高まりますが、100人のうち99人は正常ということになります。不安があるとは思いますが、不安やストレスが妊娠に影響してしまうことがあるので心配なことは担当医に相談してみてください。
●流産・早産のリスク。
35歳以上になると若い人に比べて流産・早産のリスクが高まってきます。年齢が高いと妊娠高血圧症候群や子宮筋腫といった婦人科疾患を持っている人も増加してリスクを高める要因になっています。

妊娠前から初期にかけて葉酸を摂取することで、先天性の異常である、「神経管閉鎖障害」のリスクを70%も低減できることが分かっています。
日頃から、十分な量の葉酸を摂取することが大切です。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
●妊娠前・初期に絶対必要な葉酸

赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
●妊娠高血圧症候群になりやすい。
妊娠特有の病気である妊娠高血圧症候群になりやすい傾向があります。遺伝的な影響もあるので家族や血縁者に高血圧の人がいたら要注意です。自分では気が付かないことも多いので、健診をきちんと受けるようにしてください。
●帝王切開が多くなる。
子宮口が固くなる軟産道強靱や微弱陣痛のためお産の時間が長引く傾向にあります。このリスクを避けるために帝王切開を選択することが多くなってきます。
●子宮口が固くて開きにくい。
高齢になると子宮口が固く赤ちゃんが通りにくいことがあります。子宮口を開く処置をしても改善しないこともあるため帝王切開を選択するケースもあります。
全ての人が固くなるわけではないのですが、リスクとの一つとして挙げられます。
●糖尿病や子宮筋腫などを合併。
年齢が高くなると糖尿病や肥満、子宮筋腫などを合併している人が多くなってきます。生活習慣病を持っていると妊娠にも影響してリスクを増大させます。
肥満は、産道を圧迫して難産になる傾向があります。担当医とよく相談して改善していくとことが重要です。
産院選びが大切
高齢出産の場合は特に産院選びが大切です。高血圧や子宮筋腫、子宮内膜症などを持った妊婦さんは特に気をつけましょう。トラブルに対応できる産院を選ぶようにしましょう。
助産院などはトラブルに対応できないこともあるので、経過に問題がなくしっかりと自己管理ができているときに限られます。
高齢妊娠と出生前診断
出生前診断とは、赤ちゃんが生まれる前に染色体胃異常がないか調べる検査です。超音波検査、母体血清マーカー検査(トリプルマーカーテスト・クワトロテスト)、羊水検査があります。
母体血清マーカー検査では、染色体異常の確率が分かるだけで確定診断には羊水検査を受ける必要があります。しかし羊水検査では、子宮内に針を刺して検査するため300人に1人の割合で流産や破水が起こることもあります。
出生前診断は軽い気持ちで受ける検査ではありません。異常があると言われたときの対応を家族で十分に話し合う必要があります。十分に考えてから受けるようにしましょう。
高齢と不妊
高齢と不妊には、深い関係があります。年齢を重ねるごとに、妊娠できる確率が下がってくることが知られています。妊活を行うには、早すぎるということはありません。特に35歳以上の人は今すぐ妊活を開始したほうがいいでしょう。
高齢で不妊になる原因として、年齢や生理不順、無月経、レス、肥満や痩せすぎ、激しいスポーツ、パパに原因があるなど様々な原因があります。
このような原因を取り除いてから、妊活を行うようにしましょう。
高齢と言われる35歳以上の人は、体調を整えて生活習慣を見直すことから始めましょう。規則正しく食べることや葉酸やショウガなどを食事に取り入れるようにしてみてください。詳しくは高齢と不妊で紹介しています。
40代の妊娠確率
40代の妊娠確率は、若い世代例えば20代や30代といった妊娠可能年齢比べてかなり低くなっています。妊娠確率も重要ですが、妊娠が継続できて出産へ至る出産確率も重要です。
厚生労働省によると、40代における出産できる確率は100人中に2人つまり2%しかないとう報告があります。40代で妊娠して出産まで至るには相当の困難が待ち受けているようです。
40代で妊娠率を上げる方法としては、ART(生殖補助医療)を受けるという選択肢もあります。ARTは、体外受精や顕微授精など妊娠をサポートする医療のことで、治療を受けることで妊娠できる確率も上がってきます。
治療を受けるときは、ただ待つのではなく、自分の体調を整えることも必要です。食事内容や生活習慣を見直して体調を整えていきましょう。詳しくは40代の妊娠確率でまとめました。
この他、妊娠したい人向けの情報は妊娠したいでまとめています。
妊娠では妊娠から出産までの疑問や対処法をたくさん紹介しています。読んでみてください。