卵管通水検査
卵管通水検査とは、不妊検査の一つで、卵管に生理食塩水を注入して卵管の通りを確認する検査です。
注水検査とよく間違われますが、正式には「卵管通水検査」です。
子宮卵管造影ほど専用な機器がいらないので、スクリーニングの一つとして行っている施設も多くあります。
卵管の通りを見る検査は、卵管通気法(ルビーテスト)・超音波子宮卵管造影検査(HyCoSy)腹腔鏡下色素通水法・卵管鏡( Falloposcope)なども行われています。
卵管通水検査とは?
卵管通水検査とは、外子宮口からカテーテルを入れて、卵管に生理食塩水をゆっくり注入して卵管の通り具合を見る検査です。
特別な機器もいらないので不妊検査の一環として行うことが多いです。
卵管の通りを観察する検査は子宮卵管造影(HSG)が有名ですが、これと同じように治療する目的でも行われます。
卵管通過障害、卵管形成術後の癒着防止の目的で行われることもあります。
卵管は妊娠する上で大切なところですので、ここに狭窄や閉塞がないか確認します。
生理食塩水の代わりに炭酸ガスを使った卵管通気法もあります。
卵管通水検査の費用
他の検査や投薬などに違いがありますが、大体5000円~8000円程度です。HSGの約半分の費用です。
通水検査の時期はいつ?
卵管通水検査をする時期は、月経終了後数日での検査となります。
骨盤内炎症や月経時ならびに性器出血,妊娠症例は禁忌となっているので、生理が終わってから数日での検査になります。
通水検査で痛みはあるの?
卵管を生理食塩水が通過するときに痛みを感じる人が多いです。検査を始める段階から痛みを感じる人もいます。
検査後も痛みを感じる人もいるので、検査後はしばらく安静にしておくほうが良いようです。痛みだけでなく吐き気やムカムカする症状が出る人もいます。
検査後は、しばらく痛みが継続することもあるので、検査当日の帰りはタクシーなどにしたほうがいいかもしれません。
ゴールデンの期間で妊娠?
■ゴールデンタ期間とは?
検査後に卵管が通りやすくなっているため妊娠しやすい状態となります。約2周期ほどが妊娠しやすい時期となります。この期間をゴールデンタイムと呼びます。
卵管通水検査もゴールデンタイムがあると言われます。検査後にタイミング法で妊娠したという人も多いようです。
医師の指示のもと、正確な排卵日を測定してタイミング法を実践すると良い結果がとなるかもしれません。
参考:日産婦誌59巻4号 卵管通水法(Hydrotubation)
妊娠したいなら、先天性異常のリスクに注意!
妊娠を考えているママに知ってほしいことがあります。
それは、妊娠前から妊娠初期にかけて、重要な栄養素である葉酸が不足すると、「無脳症」や「二分脊椎」など先天性異常のリスクが高くなるということです。
このことは、世界的な疫学的調査で判明したことです。日本でも2002年より厚生労働省が妊娠前と初期の女性に対して積極的に摂取するように通知を出しています。
葉酸は、普段の食事でも摂取できますが・・・
葉酸は絶対に必要な栄養素なので、不足しないように注意してください。
詳しくは、下記ページで解説しています。読んでみてください。
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
通水検査でどんなことが分かるの?
生理食塩水の入った量や入り具合によって卵管の通り具合を観察します。これによって卵管が通っているかどうかを判断します。
通水検査後の注意点
通水後は、少量の出血を伴うことがあります。検査当日は生理用ナプキンを持参したほうがいいでしょう。
検査後に排卵日検査薬が出される場合もあります。超音波検査とともに排卵日を特定するために用いられます。
この他、不妊の原因については不妊の原因で特集を組んでいます。参考にしてください。