生理前症候群とピル
よく「生理前症候群にはピル」と言われますが、これははたして正解なんでしょうか。
生理前症候群の治療法にはサプリメントの摂取やハーブ、漢方などいくつかの種類がありますが、中でもピルは代表的なものと言えるでしょう。
では、生理前症候群に対しピルを摂取するとどんな効果が望めるのでしょうか。
生理前症候群の原因とは?
生理前症候群の原因の一つといわれているものに、ホルモンの影響があります。
女性は一カ月を通し、排卵や生理などの周期に寄ってホルモンの分泌量が変わるため、その変化に心と体がついていけないという説です。
生理前症候群のピル治療とは、ホルモンの分泌量の変化を抑えるために、低用量ピルで排卵を抑えるというものです。低用量ピルを飲んでも、生理が止まるわけではありません。
ピルの副作用
人によっては低用量ピルの服用で生理前症候群が劇的によくなったという人もいますが、副作用を伴う場合もあります。
現在認可されている低用量ピルは、以前使用されていた中用量ピルに比べ副作用はかなり軽減されていますが、服用初期に吐き気などの副作用を起こすことがあります。
■具体的なピルの副作用
・頭痛
・吐き気
・不正出血
・胸の張り
・だるい、倦怠感
ピルを飲み始めた頃は、上記のような症状が現れることがあります。大体3ヶ月以内で治まってくることが多いようですが、症状が続く場合は医師に相談してみましょう。
また、「不安感がひどい」という場合や「どうにもならないほどイライラする」という場合など精神的症状がひどい場合には、ピルでは改善しないこともあります。
この場合、婦人科と一緒に心療内科を受診したり、ハーブなどでリラックス効果を得たり、サプリメントを服用するなどの対処が必要です。
生理前でもリラックスするには
生理前には、イライラしたりお腹が痛くなったり気分が落ち込んだりと不快な症状があることがありますが、気持ちをリラックスさせることで改善できることもあります。
自宅で手軽にできることも多いので、生活に取り入れてみましょう。
■生理前にリラックスする方法
・ヨガやストレッチを行う。
・寝る前に読書をする。
・音楽を聴く。
・お風呂でゆっくりする。
・アロマやハーブでリラックス。
●ヨガやストレッチを行う。
ヨガやストレッチをすることで、血液の循環が良くなり体がリラックスできます。女性には冷えを持っている人が多いですが、ヨガなどを行うことで冷えの改善も期待できます。
よく眠れないという人は寝る前に軽いストレッチをすると寝付きがよくりますよ。
●寝る前に読書をする。
寝る前に読書をすることで気持ちを落ち着かせることができます。自分の好きな本を好きなペースで読むことでリラックスできますよ。夢中になって読み過ぎると寝不足になるので注意して!
●音楽を聴く。
自分が好きな音楽を聴くことで気持ちがリラックスしていきます。ストレス解消になって精神的にも落ち着きますので手軽な方法といえます。音楽を聴くときは音量に気をつけてください。
●お風呂でゆっくりする。
お風呂にゆっくり入ることで、気持ちと体がリラックスできます。冷えの改善にもいいのでシャワーで済ませるのではなく、湯船に浸かるのがおすすめです。
お風呂に入れないときは、足湯でもOK。下半身がポカポカ温まっていいですよ。
●アロマやハーブでリラックス。
アロマを炊いたりハーブティーを飲むことでもリラックスできます。香りは重要な役割を持っていて、寝る前にラベンダーの香りを嗅ぐと安眠できると言われています。
ハーブティーはカモミールやレモンバームがおすすめです。最近寝付きが悪い、よく眠れないというときに飲んでみてください。ハーブの香りが苦手な人は、ホットミルクでもいいと思います。
生理前症候群でピルを飲むのと一緒にストレスを改善して気持ちをリラックスさせれば症状も改善できることが期待できます。自分にできる方法から始めてみてください。
生理前症候群については生理前症候群とは?で、具体的な症状については生理前の症状で詳しく紹介しています。
女性の生理周期については生理周期でまとめました。
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