卵管通気検査
卵管通気検査は、不妊が疑われる場合に行われる検査です。卵管の癒着や閉塞は不妊原因の中でも多くの割合を占めています。卵管の通過障害が改善されれば妊娠する確率も上がると言われています。
卵管通気法とも呼ばれるこの検査は、他の卵管検査と同じように、検査後に妊娠しやすくなる時期。ゴールデンタイムがあります。通常より妊娠しやすい時期なので、排卵日検査薬と超音波検査で正確な排卵日を予測しタイミング法が指導されます。
卵管通気検査の費用
卵管通気検査の費用は、施設や他の検査内容によって違いがありますが、1500円~15000円ぐらいです。保険適用とそうでない部分があるので費用の差になっているようです。
通気検査後に痛みはあるの?
卵管通気検査の痛みは検査中と検査後にある人が多いです。
検査中の痛みは生理痛や不快感を感じることが多いようです。
検査後は炭酸ガスが腹腔内にあるため、立っているときや体を起こしたときに右肩や両肩、みぞおち当たりに痛みを感じるそうです。
しばらくすると(長い人は2・3日)ぐらいすると痛みは治まってくる人が多いです。
車でや電車で病院やクリニックに通っている人は、気を付けましょう。帰りにタクシーを使ったほうが楽と言う意見が多かったです。
肩が痛い上に下痢のような痛みが腹部にある人もいて、車を運転することが大変だった人もいます。電車やバスは立つことが多いので避けたほうがいいかもしれません。
卵管通気検査後には妊娠しやすい?
HSGや卵管通水検査、HCSと同じように卵管通気検査にも妊娠しやすいゴールデンタイムが存在します。
■ゴールデンタイムとは?
ゴールデンタイムとは、検査後に妊娠しやすい状態が続くことです。
卵管検査や通気検査で胆管が通りやすくなっているため、妊娠する確率が上がります。
この期間に、タイミング法を行うことで妊娠しやすくなります。
検査後は、妊娠しやすくなっているので、積極的に妊活を行うことをおすすめします。
子宮卵管検査(HSG)ほど長い期間ではないようですが、約2周期のゴールデンタイムがあるようで、タイミング法が積極的に推奨されています。
妊活中は、先天性異常のリスクに注意!
妊活中のママに知ってほしいことがあります。
それは、妊娠前から妊娠初期にかけて、重要な栄養素である葉酸が不足してしまうと、「無脳症」や「二分脊椎」など先天性異常のリスクが高くなるということです。
このことは、世界的な疫学的調査で判明したことで、日本でも2002年より厚生労働省が妊活中や妊娠初期の女性に対して葉酸を積極的に摂取するように勧告を出しています。
葉酸は、普段の食事でも摂取できますが・・・
葉酸は絶対に必要な栄養素なので、不足しないように十分に注意してください。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
卵管通気検査はどんな検査?
卵管通気検査は、炭酸ガスを子宮口から注入して卵管のつまり具合を見る検査です。
カテーテルやカニューレを子宮口から挿入して卵管通気装置に繋ぎます。
ここから、一定の圧力で炭酸ガスを出して、圧力の掛かり具合をキモグラフに記録します。
聴診器を当てながら、ガスの流出音を確認して卵管の通り具合を観察します。グラフの形状により、正常型,攣縮型,癒着型,狭窄型,閉鎖型に分類されます。
検査が実施される時期は、月経終了後数日です。妊娠している場合や出血、骨盤内炎症・クラミジアに感染していると腹腔内に広がる可能性があるため検査ができません。
どんなことが分かるの?
卵管のつまり具合や閉塞しているかが観察できます。しかし、左右どちらが詰まっているかは判別できません。炭酸ガスの流出音とグラフの形状から判断されます。
卵管通気検査の他に卵管のつまり具合を見る検査は、子宮卵管造影・卵管通水検査・超音波下通水検査(超音波子宮卵管造影検査 HCS)卵管鏡などがあります。
卵管鏡 Falloposcopeは比較的新しい検査で、卵管を直接見ることができて、そのまま内腔病変の治療を行うことできる検査で注目を集めています。
この他、不妊の原因については不妊の原因で特集を組んでいます。参考にしてください。