生理前の微熱
いつも生理前に微熱が出てなんとなく体がだるいという方、それは風邪ではありません。女性の体は、生理前の10日間程度は、体温が上がる「高温期」というものがあります。
高温期になると、通常よりも0.3~0.5℃は体温が上がるんです。それを知らずに、風邪薬を飲んだり、解熱剤を飲んでいるなんてことありませんか?
生理前は体調が優れない?
生理前になると、どこかしら体調が優れないという女性は少なくないと思いますが、その上生理前に微熱が出るとなると「風邪や何かの病気かも?」なんて勘違いしてしまうのは分からなくもありません。
そこで、まずは微熱と体の症状がどんなときに出るのかをスケジュール帳に書き込むなどしてチェックしてみましょう。
生理前に微熱となんらかの症状があるようであれば、高温期での微熱の可能性が高いです。ただ、その時期に出る頭痛、腹痛、いらいら、倦怠感、疲労感などがひどくて生活に支障が出るようであれば、それはPMSです。
PMSって何?
PMSは、月経前症候群という生理前に体に何らかの症状が出る病気のことです。この病気の厄介なところは、症状やその程度が人によって大きく異なることです。
そのため、月経前症候群と気づかずに過ごしている人は大勢いるんです。そこで、「体がだるいなと思って熱を測ってみたら少し熱が高め。」なんてことになるので風邪と間違えてしまうことがあるんですね。
月経前症候群は、完全な予防法はありませんが生活習慣や食生活を見直すことで軽快できることが多いです。
PMSを改善する
PMSを改善するには、体の血行をよくして体調を整えることが大切です。また、ストレスが体調不良の原因となっていることもあるのでストレスを溜め込まないようにするのも大事です。
■PMSを改善するコツ
・ストレスを溜め込まずに解消する。
・体を冷やさない、温める。
・ぐっすり眠る。
●ストレスを溜め込まずに解消する。
ストレスを感じると血行が悪くなり体も硬くなってきます。また、精神的にも良くないのでうまく解消することが大事です。友達とおしゃべりするのもストレス解消になりますし、スポーツや趣味に没頭するのも解消につながります。
PMSは血行をよくすることで改善できる症状が多いため、血行が良くなるように体を動かしてストレスを解消するのがおすすめです。
●体を冷やさない、温める。
体の冷えは頭痛や不眠、イライラや腰痛など痛みや不快感の原因になっていると言われます。冷えは色々な症状が出やすいので冷えを改善して体調を整えていきましょう。
冷えを改善するには、お風呂で半身浴をするのがおすすめです。温めのお湯で少し長めにお風呂に入ることで体の芯から温まることができます。
また、体を温めると眠りやすいので不眠の解消もしやすいです。シャワーだけよりお風呂に入るのがいいでしょう。無理なら足湯でも同じように体を温めることができます。
●ぐっすり眠る。
PMSの症状に眠たいというのがありますが、これは眠りが浅く疲れが残っているために日中も眠気が続くと考えられます。頭痛やイライラも深く眠れないことが原因となっていることが多いのでぐっすり眠るように工夫していきましょう。
お風呂に入ってから1時間以内に寝るといいでしょう。また、寝る前にはテレビやスマホを止めて安静にしておくのもいいですね。
読書や暖かい飲み物を飲むのもおすすめです。リラックスした状態を作ることで睡眠の質を高めていきます。飲み物はハーブティーやホットミルクがおすすめです。
アロマを炊くものいい眠りにするコツです。ラベンダーなどが睡眠にはよいとされます。
生理前の微熱など不快な症状はある程度は工夫することで軽快できます。すぐにできることも多いので試してみてください。あまりに症状がひどいときは産婦人科を受診するようにしましょう。
この他の症状は生理前の症状で説明しています。生理周期は生理周期でまとめました。
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