クラミジア検査
クラミジアは、日本でもっとも多い性病です。以前は淋病が多かったのですが、10代~20代の若い世代を中心に広がっている性感染症です。症状がない人も多く気がつかない人もいます。クラミジアは不妊の大きな原因ともなっており早期の治療が望まれます。
クラミジア検査はどんな検査?
採血と頸管粘液を綿棒で採取して検査をします。クラミジアは性交などを通じて感染するので、陽性となった時はパートナーも同時に検査したほうがよいです。
クラミジア検査の費用
不妊治療の場合は他の血液検査や頸管粘液検査と一緒に行われます。クラミジアだけで検査する場合は、自覚症状ありの保険適用で3000~5000円、自費で1万円程度です。
痛みはあるの?
血液検査のときの針を刺す痛みがあります。頸管粘液を採取するときは綿棒でこするだけなので痛みはない人が大半です。
クラミジアは、自覚症状がない場合が多く治療せずに長期間放置されたままになってしまうことも多い病気です。菌自体は弱いもので自然に治癒する場合もあります。
しかし、菌自体はいなくなっても子宮頚管炎や子宮内膜炎が残ったままとなり、卵管炎までなっていることもあります。卵管が炎症を起こすと周囲の臓器に癒着したり管が詰まってしまうことがあります。また、卵管采にも影響が出ると卵子をうまくキャッチできないピックアップ障害を起こします。癒着は膜状になって卵子の移動を妨げている場合もあります。
卵管炎を起こすと卵管自体が詰まったり、卵子を運ぶ繊毛(細かい毛)お動きが悪くなり受精できなくなることもあります。受精した卵子が卵管に止まってしまって子宮外妊娠の原因にもなります。

妊娠前から初期にかけて葉酸を摂取することで、先天性の異常である、「神経管閉鎖障害」のリスクを70%も低減できることが分かっています。
日頃から、十分な量の葉酸を摂取することが大切です。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
●妊娠前・初期に絶対必要な葉酸

赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
卵管のつまりを治す薬はありません。腹腔鏡などで癒着をはがす手術が必要になります。他の治療法としては体外受精が選択肢となります。
不妊の大きな原因として卵管の障害があります。卵管に障害があると妊娠する確率が大きく下がるかあるいは無くなります。そういう意味でもクラミジアを早期に治療する必要があると思います。
最近では不妊の定義も変わりつつあります。以前は2年間で通常の夫婦生活を行って妊娠できない場合を不妊としていましたが、1年間妊娠できない状態へと短縮されています。
これは、結婚年齢の高齢化と出産年齢の高齢化があるためです。卵子はどんどん老化していき妊娠できる確率は35歳を境に急激に低下していきます。
現在の医学では卵子の老化を止めることができません。妊娠を望むなら今すぐ治療して妊活をはじめたほうがよいと思います。
不妊の原因については不妊の原因で特集を組んでいます。参考にしてください。