妊婦と貧血
妊婦で貧血になる人は多く全体の約40%が貧血になるというデータもあります。
妊娠中は、赤ちゃんと胎盤が大きくなるために多量の鉄分が必要になり、鉄欠乏性貧血になりやすいと言われています。
日頃から食事で鉄分が補給できるように、食事内容を改善していきましょう。
妊婦が貧血になる原因
妊婦が貧血になる原因は、血流量の増加により血液が薄くなるためだと考えられています。
妊娠すると全体の血液量が約1.5倍に増えますが、赤血球の増加が間に合わないため貧血になりやすいのです。
血液が薄くなるので見かけ上貧血になります。生理的な現象なので重症化しなければ問題はないとされます。妊婦さんの場合には、基準値が通常の人より低めに設定されています。
貧血の重症化を防ぐためにも、日頃の食生活を改善していくことが必要になります。
次はどうしたら、妊婦の貧血を改善できるのか紹介していきます。
妊婦の貧血を改善する
妊婦の貧血を改善するためには、日頃の食事を見直すことから始まります。
貧血と言えば鉄分ですが、その他にも鉄分の吸収を助ける栄養素を一緒に摂ることが大切です。
■貧血を防ぐ栄養素
・鉄分
・タンパク質
・ビタミンC
・ビタミンB6
・ビタミンB12
・葉酸
タンパク質・ビタミンC・ビタミンB6・ビタミンB12・葉酸は、鉄分の吸収を助ける栄養素です。
これらの栄養素と鉄分を一緒に摂ることで吸収をサポートすることができます。
●鉄分
貧血になると鉄分が不足します。妊婦さんは特に鉄分を積極的に補給するようにしましょう。
■鉄分が多く含まれる食品
・牛赤身肉
・牛・豚・鶏のレバー
・かつお
・さんま
・イワシ
・アサリ
・牡蠣
・煮干し
・小松菜
・ほうれん草
※マグロやひじきにも鉄分が多く含まれますが、水銀やヒ素が含まれているため除外しています。
妊婦さんは、普段の3倍の鉄分を摂ることが必要です。上記のような鉄分を多く含む食品を食事に取り入れていきましょう。
●タンパク質
貧血の予防には、鉄分と一緒にタンパク質を一緒に摂ることも大切です。赤身の肉は鉄分とタンパク質を一度に食べることができるのでおすすめの食材です。
■タンパク質を多く含む食品
・牛赤身肉
・大豆
・いくら
・はまぐり
・かつお
・いわし
・さんま
・干しシイタケ
魚には、DHAやEPAなど栄養が豊富に含まれているので食事に取り入れてみるものいいかもしれません。
ただし、水銀には気をつけて!詳しくは妊婦とお寿司で説明しています。
●ビタミンC
ビタミンCは、鉄分の吸収を助ける栄養素です。副菜としてビタミンCを多く含んだ食品を食べるようにしましょう。
■ビタミンCを多く含む食品
・小松菜
・ほうれん草
・モロヘイヤ
・いちご
・レモン
・キウイフルーツ
小松菜、ほうれん草は鉄分も含んでいるのでおすすめです。
●ビタミンB6
ビタミンB6は、ヘモグロビンの生成に関係していてタンパク質の合成もサポートする重要な栄養素です。鉄分と一緒に摂るようにしましょう。
■ビタミンB6を多く含む食品
・かつお
・さんま
・鶏レバー
・鮭
・アジ
・いわし
・牛赤身肉
※マグロにも多く含まれていますが、水銀量が多い種類もあるため除外しています。
●ビタミンB12
ビタミンB12は、葉酸と一緒にヘモグロビンの生成を助ける栄養素です。
■ビタミンB12を多く含む食品
・牛レバー
・鶏レバー
・鶏レバー
・あさり
・ハマグリ
レバーや貝類に多く含まれています。
●葉酸
葉酸は、妊娠前や妊娠初期に摂取することで神経管閉鎖障害のリスクを軽減すると言われています。
また、ビタミンB12と一緒にヘモグロビンの生成を助ける役目も持っています。
■葉酸を多く含む食品
・ほうれん草
・アスパラガス
・ブロッコリー
・大豆
・鶏・豚レバー
葉酸は、食事から必要量を摂取するのは難しいので、サプリからの摂取がおすすめです。厚生労働省もサプリのほうが吸収効率がよいとしてサプリでの摂取を推奨しています。
サプリならつわり中でも無理なく飲むことができます。妊娠に最適なサプリの選び方については失敗しない!葉酸サプリの選び方で詳しく紹介しているので読んでみてください。
このように、色々な食品をバランスよく食べることで妊婦の貧血予防になります。魚やほうれん草などは、積極的に食べたい食品です。
バランスの良い食事を心がけて、貧血を予防しましょう。
この他、妊娠したい人向けの話題全般は妊娠したいで、妊婦さんの生活する上での注意点は妊婦の注意点でまとめています。読んでみてください。
他にも妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしていください。