妊婦と風疹
妊婦さんが風疹に罹ると、色々なリスクが増大することが知られています。
妊婦さんは、風疹抗体を持っているかどうか調べることをおすすめします。抗体も載っていない場合は、人混みを避けなるべく人と接触しないようにしましょう。
家族が風疹を運んでくることも考えられるので、家族も風疹抗体を持っているか調べることが大切です。
特に、1979年4月2日~1987年10月1日生まれの女性、20~40代の男性は抗体を持っているか調べることが必要です。
妊婦が風疹にかかったら
妊婦さんが風疹に罹ると、赤ちゃんに様々なリスクが増大することが知られています。風疹に感染する時期が妊娠初期であるほど危険性が高いとされています。
ママが風疹になると、赤ちゃんが難聴や白内障、心臓構造異常(心臓の形が異常)になるリスクが増えます。
次は、具体的な風疹の症状について紹介します。
風疹の症状
風疹の具体的な症状としては、次のようなものがあります。
・発熱
・全身に発疹(ピンクから赤)
・あごの痛み、リンパの腫れ
風疹に罹った場合、上記のような症状が出ますが、再感染や抗体が低いときには出ないこともあります。
症状が出ない風疹は、赤ちゃんへの影響は小さいと考えられています。
●妊婦さんが風疹に感染するのを予防するには?
妊婦さんが、風疹に罹ることを予防するためには、妊娠20週までは、人混みに近づかないのが重要です。また、こまめな手洗いも感染を防ぐ上で大切になります。
また、パパや家族が抗体を持っているか調べておくようにしましょう。家族が抗体を持っていないときは、外から風疹を持ち込む可能性があります。
妊婦さん自身が抗体を持っていないときは、家族の抗体も確認しておきましょう。
妊婦さんはワクチンを打てません!
妊婦さんは、すでにお腹の中に赤ちゃんがいるのでワクチンを打つことができません。妊娠20週になるまでは、なるべく感染しないように人混みを避け子供が多くいる場所への移動は避けるようにしましょう。
出産後はワクチンを接種することができます。出産後にワクチンを打つようにしましょう。ワクチンは1回では免疫が付かないことがあるので2回受けるようにします。
もし、自分が発熱や発疹など風疹の症状が出た場合には、慌てずにかかりつけの産婦人科へ連絡しましょう。連絡せずに産婦人科を受診すると、他の人に風疹を感染させてしまうかもしれないので避けましょう。
なぜ、風疹抗体を持ってない人がいるの?
1977年8月から1995年4月まで、風疹の予防接種は女子中学生のみに行われていましたが、風疹の流行を抑えきれないことが分かり、男女の幼児に接種するように変更になりました。
この狭間の世代が風疹抗体を持っていない世代となり、今の流行を引き起こしていると考えられます。結婚年齢の20~40代の男性に風疹が多いのはこのためです。
妊婦が風疹に罹ると様々なリスクが増えるので、風疹に罹らないように細心の注意を払っていきましょう。
この他、妊婦さんの注意点は妊婦の注意点で、妊娠したい人向けの話題は妊娠したいで詳しく紹介しています。読んでみてください。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。