子宮頚管無力症
子宮頚管無力症(子宮頸管無力症)は、自覚症状が無いまま子宮の入り口である子宮口が自然に開いてくる病気で、そのままにしておくと切迫早産や早産になるリスクが高くなります。
子宮頚管無力症では、症状が無いので自分では気が付かないこともあり、妊婦健診で発見されるケースもあります。
治療には、早期発見が大事なので忘れずに妊婦健診を受けるようにしましょう。
子宮頚管無力症の原因
子宮頚管無力症の原因は、よく分かっていませんが体質的に子宮口の筋肉組織が弱くなっているためだと考えられています。
また、最初の出産で子宮頚管無力症になった人は、二人目、三人目で起こしやすいとも言われています。初産で経験した人は、二人目以降には早めの対策を行うようにしましょう。
次は、子宮頚管無力症の手術や赤ちゃんへの影響などについて解説します。
子宮頚管無力症の手術
子宮頚管無力症の手術は、子宮口を縛る手術を行います。この手術は2種類あり、「マクドナルド法」「シロッカー法」があります。
子宮頸管を医療用のテープで縛る手術で、手技も簡単で手術時間も短いマクドナルド法を行うのが一般的です。
■子宮頚管無力症の手術費用は?
子宮頚管無力症の手術は、健康保険の適用になります。費用的には数万から数十万の範囲です。
費用に差があるのは、入院日数や使う薬によって違いがあるためで一概にどのぐらい掛かるかは、ケースバイケースになります。
特に、子宮の収縮を抑える薬「塩酸リトドリン」(ウテメリン)を長期使用した場合に費用が高くなる傾向があります。
子宮頚管無力症は、高額療養費の対象になるので、ソーシャルワーカーなど病院の窓口に相談するといいでしょう。生命保険の支給対象になっていることも多いので、自分の生命保険の内容を確認していくことも大切です。
最近では、子宮口を縛らないで入院観察になるケースもあります。
子宮頚管無力症を予防するには
子宮頚管無力症を予防するには
・きちんと妊婦健診を受ける。
・以前に子宮頚管無力症を経験したら早めの対策
上記のことが大切になります。頚管無力症は、自覚症状がないので早めの対策と観察が必要です。
赤ちゃんへ影響する?
適切な処置をして、子宮口を縛る手術を行えば影響はありません。手術の後は、普通に日常生活を送ることができ、出産の37週前後で抜糸すれば自然にお産が始まります。
頚管無力症は、早産や切迫早産の原因になりますが、感染症も早産の原因になります。この時期には
・妊婦健診をきちんと受ける。
・局部は清潔に。
・トイレは前から後ろに拭く
このようなことが大切です。
子宮頚管無力症は、自分で気が付きにくいので忘れずきちんと妊婦健診を受けるようにしましょう。
この他、切迫早産や早産の詳しい解説は切迫早産・早産で紹介しています。
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