高齢と不妊
高齢で不妊で悩む人も多くいると思います。
最近の晩婚化の影響で(結婚年齢は平均29歳)で妊娠年齢も上がってきています。それに伴って妊娠を考えている年齢層も上がってきている傾向にあります。
産婦人科で言う高齢とは、35歳以上の年齢層のことです。この年代なると自然に妊娠することが20代に比べて難しくなっています。
妊娠を考えているなら、35歳以上の人は特に急いだほうがいいでしょう。
高齢と不妊治療
高齢と言われる35歳以上の人が不妊治療を受けている人の割合は27.3%と約4人に一人が不妊治療を受けているようです。(ベネッセ次世代育成研究所:第1回妊娠出産子育て基本調査 速報版調べ)
日本産婦人科学会「2010年生殖補助医療データブック」によると、不妊治療による妊娠率は35歳から40歳で30.54%、40歳から45歳で15.78%でした。
不妊治療を行って、35歳以上で約3人に1人、40歳以上で6人に1人が妊娠できたことになります。不妊治療を受けている人が少ないので、実際の妊娠率はもっと低い数字になることが推測されます。
この数字を見ても分かるように、妊娠できる確率は年齢と共に減少していきます。
しかし、厚生労働省によると40歳以降で出産まで妊娠を継続できた確率は2%という調査結果が出ています。高齢ではいかに妊娠の継続が難しいか示しているデータです。
妊娠したいと思ったら早く行動を開始するようにしましょう。
この次は、高齢不妊の原因と不妊治療以外で自分にできることを紹介します。
高齢不妊の原因
高齢不妊の原因として
・卵子の老化
・生理不順
・無月経
・仲良しがない
・肥満や痩せすぎ
・激しいスポーツをしている
・パパに原因がある
このような原因が考えられます。
●卵子の老化
卵子は年齢と共に老化していきます。卵子の老化は今のところ止めることはできません。卵子の若返りも研究されていますが、まだ実用化されていません。
卵子の質は、33歳頃から衰え始め35歳を過ぎると低下するスピードが増していき37歳頃で急激に低下していきます。
現在の医学では、卵子の老化は止められないのではやく妊娠へ向けた準備が必要になってきます。
●生理不順
生理が遅れたり早かったりする生理不順でも妊娠の妨げになることがあります。生理が安定していないということは、排卵がスムーズに行われていない可能性があります。
排卵がスムーズに行われないと妊娠するタイミングが分からなくなって妊娠しにくい状況になります。
生理が安定しないのは、何か婦人科の病気のせいかもしれません。婦人科の病気ならこれを治療してから妊活を行うことになります。

妊娠前から初期にかけて葉酸を摂取することで、先天性の異常である、「神経管閉鎖障害」のリスクを70%も低減できることが分かっています。
日頃から、十分な量の葉酸を摂取することが大切です。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
●妊娠前・初期に絶対必要な葉酸

赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
●無月経
毎月の生理が来ない無月経も不妊の原因となります。無月経とは90日以上生理が来ていない状態のことで、生理が来ないため排卵が起きていない状態になります。
生理が来なくて楽でいいとの意見がありますが、ことはそれ以上に深刻です。無排卵は、治療に時間が掛かることも多いため、生理が来ていないときは、早く産婦人科へ行って治療を行うことが大切になります。
●仲良しがない
普段から仲良しがない、いわゆるレスの状態では妊娠すること自体難しい状態となります。また、排卵日付近だけ仲良ししても中々妊娠することは難しいようです。
これは、パパが妊活にプレッシャーを感じているためで本人が自覚がなくても精子の数が減ったり運動率が悪くなったりすることが分かっています。
普段から仲良しすることで、妊娠する確率も上がります。排卵日を意識せずに仲良しできる関係を築くことが大切です。
●肥満や痩せすぎ
肥満や痩せの傾向があると、妊娠しにくい状態となります。肥満があれば、糖尿病になっていることもあって妊娠しにくくなってしまいます。
また、痩せすぎていることも生理が安定せずに妊娠しにくい状態になります。一度自分でBMIを計算して標準かどうか確認してみてください。
●激しいスポーツをしている
アスリート並みの激しい運動をしていると、体が生命の維持を最優先して排卵や生理が後回しになって生理が止まることがあります。
この場合は、運動を休むことで生理が来るようになる場合が多いようです。でも、生理が止まっている原因が分からないので、産婦人科を受診して原因を調べるようにしましょう。
●パパに原因がある
不妊原因の半分は、男性側にあると言われます。ママが一生懸命に頑張っても妊娠できないときはパパに原因があるかもしれません。
不妊治療を受ける前には、夫婦でしっかり話し合ったう上でママとパパの不妊検査をすることが大切です。
不妊治療以外でできること
不妊治療で、医療以外に自分でもできることがあります。
・体調をよくする
・ストレス発散
・定期的に仲良し
このようなことに気を配りながら生活を送るようにしましょう。
●体調をよくする
体調を良くして、自分の妊娠力を上げていきます。
生活習慣を改善して、体の冷えを取り代謝を上げるように改善を行っていきましょう。
・規則正しく3食食べる。
・同じ時間帯に寝る。
・適度な運動を行う。
・食事を改善する。
何より体のリズムを整えることが大切です。食事も生活の基本ですから、食材に気を配って食べるようにしましょう。
妊娠によいと言われる葉酸や不足しがちな亜鉛を食事に取り入れていきましょう。特に葉酸は、食事で取るのは難しいときがあるのでサプリを使うのもいいでしょう。
葉酸は、食事から必要量を摂取するのは難しいので、サプリからの摂取がおすすめです。厚生労働省もサプリのほうが吸収効率がよいとしてサプリでの摂取を推奨しています。
サプリならつわり中でも無理なく飲むことができます。妊娠に最適なサプリの選び方については失敗しない!葉酸サプリの選び方で詳しく紹介しているので読んでみてください。
体を冷やさないように、服装や食事を改善しましょう。肌の露出を避けて体を温める食材、ショウガや根菜類を積極的に食べるようにします。
●ストレス発散
ストレスを溜め込んでいると、体調にも影響が出てきます。毎日の仕事や家庭のことが忙しくてストレスが溜まっている人も多いです。
友人に愚痴を聞いてもらうだけでも違ってきますので、女子会などを開いてストレスを解消するようにしましょう。ウォーキングやヨガなど体を動かすことでもストレスを発散することができますよ。
●定期的に仲良し
定期的に仲良しして良好な夫婦関係を作るようにしましょう。排卵日しか仲良ししないと妊娠できる確率も下がってきます。排卵日を意識しない関係を作ることが大切です。
このように、高齢不妊は治療を行うことと体調を良くしていくことで妊娠できる確率が上がってきます。治療を行うかどうかは夫婦でよく話し合って決めるようにしましょう。
この他、高齢妊娠の話題は高齢妊娠するにはで、妊娠したい人向けの話題は妊娠したいで紹介しています。読んでみてください。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。