妊娠初期でつわりがない?不安や心配な方へ。
妊娠初期につわりがない人の割合
日本産科婦人科学会によると、妊娠初期でつわりがない人は、妊婦さん全体の約20%~50%ぐらいいるされています。
妊娠してもつわりが無いことは、そんなに珍しいことではありません。
最大で50%の妊婦さんのつわりがないことを考えると、つわりがこないからと言って異常があるわけではないのです。
つわりがないと不安や心配になりますが、ないからと言って流産する確率が上がるわけでもありません。
あまり心配したり不安になっていると、体にストレスになってよくありません。妊婦健診で問題がないなら、心配しないようにしましょう。
実は、一般的に吐き気やムカムカがつわりと思われていますが、それ以外にもつわりの症状があります。
つわりの意外な症状とは?
一般的なつわりのイメージとして、
・ムカムカして食べられない。吐き気がある。
・食べないとムカムカ。食べつわり。
こんな症状がつわりの症状として思い浮かぶと思います。
実は、これ以外にもつわりの症状と呼べるものがあるのです。
■意外なつわりの症状
・眠気、日中も眠たい。
・においに敏感になる。
・偏食が多くなる。
・全身の倦怠感がある。
このような症状もつわりだと考えられます。
妊娠初期につわりがないと言っても、眠気や体のだるさ、においに敏感になるといった症状があるならつわりが出ていると考えます。
関連記事:
・妊娠つわり、妊娠8週目~10週目がピーク。食べつわりで性別は分かる?悪阻のまとめ。
妊娠初期でつわりがない理由
実は、妊娠初期につわりがない理由はよく分かっていません。つわり自体個人差が大きく、日によっても重くなったり軽くなったりするからです。
つわりが起こる原因もよく分かっていないので、つわりがないことも原因が分からないようです。
つわりが突然なくなるのは注意
つわりの症状がない人も多くいますが、妊娠初期に、突然つわりがなくなるのは注意が必要です。
つわりの感じ方は個人差がありますが、昨日まで重いつわりだったのが突然軽くなるときは、流産している可能性があるからです。
先輩ママに聞いても、突然つわりが軽くなって気になって産婦人科を受診したら流産だったという話があります。
妊娠初期に起こるとされる稽留流産の場合は、自覚症状がないことがあります。出血や下腹部痛がない状態でも流産している可能性があります。
しかし、つわりが続いていたけど流産してしまった人もいます。
つわりがない=流産というわけではありません。
おかしいな?と思ったら、すぐに産婦人科を受診して赤ちゃんの状態を確認してみましょう。
妊娠初期は、先天性異常のリスクに注意!
妊娠初期のママに知ってほしいことがあります。
それは、妊娠初期に重要な栄養素である葉酸が不足すると、「無脳症」や「二分脊椎」など先天性異常のリスクが高くなるということです。
このことは、世界的な疫学的調査で判明したことで、日本でも2002年より厚生労働省が妊娠初期のママに対して葉酸を積極的に摂取するように通知を出しています。
葉酸は日頃の食事でも摂取できますが・・・
葉酸は絶対に必要な栄養素なので、不足しないように注意してください。
詳しくは、下記ページで解説しています。読んでみてください。
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
妊娠初期の流産の確率
日本産科婦人科学会によると、妊娠初期の流産する確率は約15%とされています。
妊娠12週未満の早い時期での流産が多く、流産全体の約80%を占めます。
[頻度]
妊娠の15%前後が流産に至るとの統計もあり、多くの女性が経験する疾患です。
このように、約6人に1人が経験していることになります。
高齢になるほど流産する確率が高くなり、35~39歳では20%、40歳以上では40%以上流産するデータもあります。
参考:高齢不妊婦人の問題点
流産の原因のほとんどは、胎児の染色体異常です。妊娠初期の仕事や運動が流産の原因になることはほぼないです。
心配なのは、突然つわりがなくなることです。急につわりが軽くなるなどの症状を感じたときは病院に連絡して指示を仰ぐようにしてください。
また、つわりの症状があるのに流産する稽留流産があります。このときは、妊婦健診で分かることが多いようです。
妊婦健診は、ママとお腹の赤ちゃんの健康状態を調べる大切なものです。忘れずに受診するようにしましょう。
少しでも異変を感じたら、すぐに病院に連絡して相談するようにしてください。
関連記事:
・稽留流産でつわりがある?9週、10週目なら赤ちゃんが原因。
つわりの感じ方には本当に個人差があり、軽くなったり重くなることを繰り返すタイプやずっと重いつわりの症状があっても、ある日突然スッキリするタイプもあります。
つわりがなくても順調に赤ちゃんが育つことも多いです。しかし、つわりがあってもダメな場合があります。個人によって随分と変わってきます。
少しでも体調に変化がある場合は、産婦人科を受診して状態を確認するといいと思います。妊婦健診が近いならそちらを待ってもいいかもしれません。
ですが、モヤモヤしながらずっと待っているよりは産婦人科を受診して確認することをおすすめします。
このように、妊娠初期でつわりがないといっても心配がないことが多いです。気になるなら産婦人科を受診してみましょう。
この他、妊娠初期のつわりの詳しい解説は妊娠初期のつわりで、妊娠初期の注意点については妊娠初期の注意点でまとめました。
妊娠したい人向けの話題は妊娠したいで紹介しています。読んでみてください。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。