妊娠初期の膀胱炎の薬
妊娠初期の膀胱炎の薬は、妊婦さんにも影響がないものが処方されます。産婦人科を受診すれば、妊婦に影響がない薬が処方されます。
膀胱炎は、治療しないと腎盂腎炎という病気に発展します。こうなると更に強い薬を使わないといけないので、症状の軽いうちに治療するようにしましょう。
薬の服用は自己判断せずに産婦人科医の指示に従うようにしてください。どうしても心配がある場合には、医師に相談してみてください。
妊娠初期は膀胱炎になりやすい?
妊婦さんは抵抗力も低下しているので、膀胱炎にかかりやすくなっています。
子宮が大きくなるにつれて、膀胱が圧迫されるようになり頻尿になります。また、溜まっている老廃物を出し切ることができず細菌が繁殖して膀胱炎になると言われます。
妊娠初期は、抵抗力も低下して感染症にかかりやすくなっています。おりものも増えてくるので、局部を清潔に保つように意識して生活しましょう。
膀胱炎は、放置すると重症化して治療に時間が掛かることになります。おしっこするときに痛みを感じたり残尿感がある、おしっこが近い(頻尿)がある場合には、早めに産婦人科を受診して治療するようにしましょう。
妊婦が膀胱炎の時に処方される薬
多くの場合、妊娠初期に膀胱炎になったときに処方される薬は、セフェム系と呼ばれる抗生物質です。商品名はフロモックス、メイアクトなどがよく処方されます。
これには抗菌作用があって、膀胱炎を治療するときに使われる薬です。抗菌薬の中でも特に妊婦に対して安全性が高いとされています。
妊娠中に飲んではいけない抗生物質(抗菌薬)
妊娠中に飲むと、胎児毒性があたり形態異常が出る恐れがある抗生物質があります。これらの抗生物質(抗菌薬)や解熱剤は妊婦に投与するのは禁忌となっています。
■妊娠中は禁忌の薬
●抗菌剤
・クラビット
・ジェニナック
・スオード
・サラゾピリン
・バクタ
・塩酸ミノサイクリンなど
●解熱剤
・ボルタレン
・インデバン
・ロキソニン
・モービック
・セレコックス
・ポンタール
この他にも、降圧薬や抗凝固薬のワーファリンなどは禁忌となっています。
ココに挙げている薬の他にもジェネリック医薬品などで禁忌のものがあります。
妊娠中は自己判断で薬は飲んではいけません。必ず医師の指導の下に飲むようにしてください。
妊娠初期は、先天性異常のリスクに注意!
妊娠初期のママに知ってほしいことがあります。
それは、妊娠初期に大事な栄養素である葉酸が不足してしまうと、「無脳症」や「二分脊椎」など先天性異常のリスクが高くなるということです。
これは、世界的な疫学的調査で判明したことで、日本でも2002年より厚生労働省が妊娠初期のママに対して葉酸を積極的に摂取するように勧告を出しています。
葉酸は日頃の食事でも摂取できますが・・・
葉酸は絶対に必要な栄養素なので、不足しないように注意してください。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
この次は、妊娠初期に処方される膀胱炎の薬と妊娠中に使ってはいけない薬などについて詳しく紹介します。まだまだ続きます。
膀胱炎には漢方も
妊娠初期の膀胱炎治療に、漢方薬が処方されることもあります。主な漢方薬として「猪苓湯(ちょれいとう)」「五淋散(ごりんさん)」「竜胆しゃ肝湯(りゅうたんしゃかんとう)」「当帰芍薬酸(とうきしゃくやくさん)」などがあります。
漢方薬だからといって、副作用がないとは限りません。服用の際には医師の指導の下に服用するようにしてください。
膀胱炎は、放置しておくと慢性化して腎盂腎炎になってしまいます。おしっこしたときの痛みや残尿感があるときは早めに産婦人科を受診して治療を受けるようにしましょう。
妊婦さんはママ1人だけの体ではありません。お腹に赤ちゃんがいることを忘れずに体調を整えるようにしましょう。
この他、妊娠初期の薬の話は妊娠初期の薬で妊娠初期に気をつけることは妊娠初期の注意点で紹介しています。
妊娠したい人向けの話題は妊娠したいでまとめました。読んでみてください。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。