出産年齢の平均
出産年齢の平均が、年々高齢化しています。
厚生労働省の「平成23年人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、昭和50年に25.7歳だった平均出産年齢が、平成7年に27.5歳、平成20年には29.5歳と高齢化を続け、ついに平成23年に30歳を超えて30.1歳となりました。
出産年齢の平均の上昇と共に、高齢出産が増加していることになります。また、高齢化に伴って妊娠したいのにできない不妊症の割合も増加傾向にあります。
高齢出産は何歳?
医学的に高齢出産となる年齢は、35歳以上です。35歳を過ぎて出産すると色々なリスクが増大することが分かっています。
また、妊娠できる確率も33歳を過ぎるころから徐々に低下し始めて、35歳を過ぎると急激に低下していきます。妊娠したいと思ったら、30歳ぐらいから妊活を始めたほうがいいようです。

妊娠前から初期にかけて葉酸を摂取することで、先天性の異常である、「神経管閉鎖障害」のリスクを70%も低減できることが分かっています。
日頃から、十分な量の葉酸を摂取することが大切です。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
●妊娠前・初期に絶対必要な葉酸

赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
この次は、高齢出産のリスクなどについて詳しく紹介します。まだまだ続きます。
高齢出産のリスク
高齢出産に伴うリスクとして
・流産のリスクが増える。
・染色体異常の増加。
・妊娠高血圧症候群などのリスク。
・帝王切開になる割合が増加。
・子宮筋腫などが増加。
高齢出産になると、上記のようなリスクがあることが知られています。
●流産のリスクが増える。
出産年齢の高齢化に伴って、流産する確率も増えてきます。
一般的に、自然流産する確率は約15%(6人に1人)ですが、35~39歳では20%、40歳以上では40%以上が流産になるとされます。
厚生労働省の調査によると、40歳以上で不妊治療を受け妊娠した人のうち100人に2人しか出産まで継続できないという報告があります。
つまり40歳以上では出産まで継続できる確率が2%ということになります。40歳になると出産まで至るのは大変困難な状況にあると言わざるおえません。
●染色体異常の増加。
染色体異常の増加は、年齢が上がるごとに増加していくことが分かっています。
「産婦人科診療ガイドライン産科編2011」によると、25歳で1,352人に1人、35歳で356人に1人、40歳以上で40歳では97人に1人となります。
●妊娠高血圧症候群などのリスク。
高齢になると、妊娠高血圧症候群などのリスクが増えることが分かっています。以前は妊娠中毒症と呼ばれていました。
高血圧、タンパク尿で診断されることが多いです。症状が出ると子癇と呼ばれる痙攣発作やHELLP症候群、常位胎盤早期剥離など重症化する恐れがあります。
医師の指導の下に適切な治療を行うようにしましょう。
●帝王切開になる割合が増加。
子宮筋腫などの基礎疾患があったり高齢による血圧上昇や糖尿病からの事故を防ぐため帝王切開が選択されることが多くなります。
ママの体力不足や赤ちゃんに元気がないときも帝王切開が選択される場合があります。
●子宮筋腫などが増加。
高齢になると、子宮筋腫や闘病病などのリスクが高くなります。これらの婦人科疾患や成人病は、出産に影響を及ぼすことがあります。
出産年齢の平均が上がっているということは、高齢出産が増えるということです。様々なリスクがあるのを十分に理解しながら出産を迎えるようにするのが大切です。
この他、高齢出産全般については高齢出産で、妊娠したい人向けの話題は妊娠したいにまとめています。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。