妊娠中の体重
妊娠中の体重は、過度に増えないように適切に管理していくことが大切です。
つわり中は「食べたいものを食べられるときに食べる」のが基本ですので、体重管理はつわり明けから行うといいでしょう。
妊娠中の体重管理の必要性
なぜ妊娠中に体重をコントロールする必要があるかというと、体重が増えすぎてしまうと妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病といったママや赤ちゃんに重大な影響を及ぼすことがある病気のリスクを減らすためです。
妊娠中に太りすぎてしまうと、産道に脂肪が付いて赤ちゃんが通りにくくなったり骨折してしまうことがあります。また、お産の時間が長くなるなどいいことはありません。
つわり明けから本格的に体重管理を行っていきましょう。
次は、妊娠中の標準的な体重やリスクについて詳しく紹介します。まだまだ続きます。
妊娠中の適正体重
妊娠中に適正とされる体重は、標準的な体重の人が7~12kg、痩せの人で9~12kgぐらいと言われています。まずは、妊娠前の体型が標準かどうか確かめる必要があります。
BMIを計算して自分がどの体型が確認してみましょう。BMIは、
このBMI計算式で計算して体型を確認しておきましょう。
体重増加と怖い病気
妊娠中に体重が増えすぎると妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病といった病気になるリスクが高まることが知られています。
●妊娠高血圧症候群
妊娠高血圧症候群とは、妊娠20週以降産後12週までに高血圧になる疾患で妊婦さんの20人に1人の割合で起きると言われています。
高血圧の他にタンパク尿が出ることがあります。妊娠32週未満で発症したときは重症化しやすいです。
重症になると、子癇と呼ばれる痙攣発作を起こしたりHELLP症候群、胎児発育不全、常位胎盤早期剥離、胎児機能不全などママと赤ちゃんに重大な影響を与えることがあります。
重症化した人は、出産後も高血圧などになりやすいので注意が必要です。
●妊娠糖尿病
日本産婦人科学会によると、妊娠糖尿病とは「妊娠糖尿病とは妊娠中に発生したか、または初めて認識された耐糖能低下をいう。」となっています。
つまり、妊娠中に初めて糖尿病の症状が出るか今まで糖尿病であったことに気が付かずに妊娠によって判明した人を妊娠糖尿病と呼びます。
症状としては、赤ちゃんが大きくなりすぎる、出産後も体が弱くなる、帝王切開になることが多いなどです。お産に時間が掛かる難産になりやすいので注意が必要です。
妊娠糖尿病の治療は、食事療法が中心となります。出産後も2型糖尿病になりやすいのでフォローが必要です。
妊娠中の体重は、増えすぎても少なすぎてもいけません。体重が少ないと低体重児(2500g未満)で出産したりするリスクが増えます。
適正な体重になるようにしっかりと体重を管理していくことが大切です。
この他、妊娠中の注意点は、妊娠中の注意点で、妊娠したい人向けの話題は妊娠したいで詳しく紹介しています。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。