妊娠初期の立ちくらみ
妊娠初期の立ちくらみやめまい、動悸、息切れといった症状を感じている妊婦さんは多くいます。
妊娠前には、自覚症状を感じていなかった人でも妊娠を機にフラフラしてしまうことも多いです。
このような症状は、貧血の症状の可能性があります。妊娠すると貧血になることが多いためです。
妊娠初期の立ちくらみやめまいの原因
妊娠初期の立ちくらみやめまいの原因は、妊娠による鉄欠乏性貧血が考えられます。
妊娠前には、貧血でなかった人でも貧血の症状が出ることがあります。これは、赤ちゃんの成長に必要な血液を送るためにママの血液量が大きく増えるためです。
必要な血液量が増えるため、液体成分である血漿などは増えやすいのですが、固形成分である赤血球などの増加が追いつかずに貧血になります。
貧血は、妊婦検診のときに指摘される妊婦さんが多いようです。
産婦人科医から貧血の診断が出ると、鉄製剤による貧血治療が行われることがあります。
鉄分は取りすぎると障害が起こることがあるので、使用量と用法をきちんと守って飲むことが必要です。
もう一つの原因として考えられるのが、ホルモンバランスの変化による自律神経への影響です。この作用で、フラフラや立ちくらみ、めまいが起こることがあります。
この次は、妊娠初期の立ちくらみ対処法などを詳しく紹介します。
立ちくらみやめまいの対処法
妊娠初期の立ちくらみやめまいの対処法として
・急に立ち上がらない。
・何かに掴まる。
・ないならしゃがむ。
・鉄分を食事に取り入れる。
・症状がひどいなら病院へ。
このような立ちくらみ対策があります。
●急に立ち上がらない。
急に立ち上がると、血流が追いつかずに立ちくらみが起こりやすくなります。少し間を置くようにして起き上がるようにしましましょう。
立ちくらみは、朝起きるときが起こりやすいです。一度横になってから起き上がるようにするといいでしょう。
●何かに掴まる。
立ちくらみが起きてしまったときには、何かに掴まるようにして倒れないようにします。電車なら手すりや座席の支柱など予め掴むようにしましょう。
●ないならしゃがむ。
掴まるところがないなら、しゃがんで転倒を防ぐようにします。これは緊急の場合の対処法です。
●鉄分を食事に取り入れる。
立ちくらみの原因である貧血を改善するために、日頃の食事で鉄分を取り入れたメニューを考えましょう。
妊娠初期には、鉄分の他にも葉酸、カルシウム、タンパク質、ビタミンCなど必要な栄養素があります。これらの栄養素をバランスよく摂取できるように献立を考えていきます。
ほうれん草は、葉酸と鉄分を含んでいるのでおすすめの食材です。鉄分は、ビタミンCと一緒に摂ることで吸収がよくなるので合わせて食べるようにしましょう。
●症状がひどいなら病院へ。
立ちくらみがひどくて症状が重いときは、他の病気の可能性もあるので産婦人科を受診するようにしましょう。
妊娠初期の立ちくらみは、鉄欠乏性貧血かもしれません。立ちくらみで悩んでいる人は妊婦健診のときに医師や助産師さんと相談してみてください。
妊娠初期は、先天性異常のリスクに注意!
妊娠初期のママに知ってほしいことがあります。
妊娠初期は、「私の赤ちゃん」がグングン成長する時期です。
この時期に、重要な栄養素の葉酸が不足してしまうと、「無脳症」や「二分脊椎」といった先天性異常のリスクが高くなることが分かっています。
これは、世界的な疫学調査で判明したことで、日本でも2002年より厚生労働省が妊娠初期の妊婦さんに積極的に葉酸を摂取するように通知を出しています。
葉酸は日頃の食事でも摂取できますが・・・
葉酸は、絶対必要な栄養素なので、不足しないように注意してください。
詳しくは、下記ページで解説しているので読んでみてください。
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
この他、妊娠初期の貧血の詳細は妊娠初期の貧血を参照してください。
妊娠初期の注意事項は妊娠初期の注意事項で、気をつけることは妊娠初期に気をつけることで解説しています。
妊娠初期の注意点は妊娠初期の注意点でまとめています。
妊娠したい人向けの話題は妊娠したいで紹介しています。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。