妊娠初期のつわりはいつから?
つわりの始まる時期や終わる時期について詳しく紹介します。
つわりはいつから?
妊娠初期のつわりは、いつから始まるの?と思う妊婦さんも多いと思います。つわりは、吐き気が続くイメージがあるので不安になりますよね。
つわりが始まる時期は。妊娠初期と呼ばれる4週ぐらいが多いです。妊娠4週といえば、生理開始予定日付近です。
早い人では、この時期からムカムカや吐き気が始まるようです。
つわりは、症状が重くなると妊娠悪阻となって、症状が重い場合は入院することもあるので注意してください。
つわりの終わりはいつまで?
妊娠4週(1ヶ月)ごろから始めるつわりは、いつまで続くのでしょうか?
つわりが終わるのは個人差がありますが、11~16週ごろには終わることが多いようです。でも、妊娠後期まで続いたという人もいます。
■つわりはぶり返すことがある?
一度は治まったはずのつわりが、妊娠中期~後期まで再発することがあります。
つわりが再発する原因として、お腹が大きくなったことにより胃腸が圧迫されることが考えられます。今までは、ホルモンバランスの乱れから生じていたムカムカや吐き気が物理的に圧迫されるようになって再発することがあります。
つわりが妊娠後期まで続いたという人は、こういったことが重なって最後まで気持ち悪い状態が続いているようですね。
多くのママが、妊娠14週ごろに治まっているようです。必ずつわりは終わりが来ると思って頑張って乗り越えるようにしましょう。
匂いに敏感になる症状も
つわりは、ムカムカ、吐き気などの症状のほかに
・匂いに敏感になる。
・眠たくなる。
・よだれがたくさん出る。
■匂いに敏感
つわりが始まることで、匂いに敏感になるママもいます。
今までは大丈夫だったごはんや惣菜の匂いがダメになることもあります。排水口の匂いが気になることも。
ごはんを炊いている炊飯器も匂いが出ます。買い物に行くと、魚コーナーや惣菜コーナーの匂いがキツく感じることもありますよね。
できれば、炊飯の時間にキッチンへ近づかないなど対策を取るようにしましょう。
妊娠初期は、先天性異常のリスクに注意!
妊娠初期のママに知ってほしいことがあります。
それは、妊娠初期に重要な栄養素である葉酸が不足してしまうと、ということです。
このことは、世界的な疫学的調査で判明したことで、日本でも2002年より厚生労働省が妊娠初期の女性に対して積極的に摂取するように通知を出しています。
葉酸は、普段の食事でも摂取できますが・・・
葉酸は絶対に必要な栄養素なので、不足しないように注意してください。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
つわりがいきなりなくなるのは注意!
今まであったつわりが急になくなったときは注意が必要です。いきなりなくなるつわりは流産の可能性があります。
通常、流産の兆候として周期的に痛みが来る腹痛や出血を伴っていることが多いのですが、つわりがなくなる、あるいは急に軽くなることが流産の兆候になることもあります。
稽留流産の場合は、症状なく流産していることもあります。
急につわりがなくなったときは、間違いでもいいので産婦人科を受診して原因を調べるようにしましょう。
妊娠初期のつわりがない?
妊娠初期につわりがある人は、妊婦さん全体の50~80%と言われています。(日本産婦人科学会資料より)
つわりは全妊婦の50~80%に発症するが,妊娠悪阻の頻度は全妊婦の0.1%前後といわれる.また,経産婦より初産婦にその頻度は多いとされているが,重症化するものは経産婦に多い.
出典:妊娠悪阻にまつわる諸問題
つまり、妊婦さんの20~50%はつわりの症状を感じていないことになります。
妊娠検査薬で陽性が出て、産婦人科で正常な妊娠が確認されたあとでもつわりを感じない人が多いようです。
つわりがない=流産ではないので、産婦人科で問題なしと言われたら、必要以上に心配しないようにしましょう。
関連記事:
・妊娠初期でつわりがない?不安や心配な方へ。妊娠7週7wでもつわりがない?流産の確率。
妊娠つわりで太る?
妊娠つわりが始まってから、太ってしまったという妊婦さんもいるのではないでしょうか?
つわりというと、吐くイメージがありますが、食欲が増してきて食べ過ぎてしまう「食べつわり」というつわりもあります。
食べつわりは、胃の中に何かモノが入っていないと吐き気がするので、つい食べ過ぎてしまうのが原因です。常に食べ続けるママもいて、体重が増えすぎてしまうこともあります。
■食べつわりはつわり明けに注意!
食べつわりが終わった後も食欲が衰えずに食べ続けてしまう妊婦さんもいます。食欲のままに食べていると、急激に太ることになり過度の体重増加になってしまうことも。
つわり明け後の体重増加は病気の原因に
つわりが明けた後も食べ続けていると、過度の体重増加に陥ってしまいます。
妊娠中に過度に体重が増加してしまうと、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などの病気になってしまう可能性もあります。妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などの病気は、ママや赤ちゃんの将来に重大な影響を及ぼすこともある怖い病気です。
そうならなくて済むように、食欲をコントロールして適切な体重増加になるように気をつけるようにしましょう。
■妊娠中の体重増加は何キロまで大丈夫?
妊娠中の体重増加は7~12kg以内にするのが理想とされています。これ以上増えすぎると病気のリスクが高くなるので、これぐらいの体重増加になるように適切な体重管理を行っていきましょう。
関連記事:
・食べつわりと体重増加
この次は、つわりと性別の関係、具体的な妊娠つわり対策、妊娠初期の注意事項などについて詳しく紹介します。まだまだ続きます。
つわりで性別が分かるの?
みなさんも赤ちゃんに関係する色々な言い伝えを聞いたことがありませんか?
その中に、つわりに関係する言い伝えがあります。
■つわりが重いと女の子?
つわりが重いと女の子が生まれるという言い伝えがあります。
つわり自体とても辛い症状なので、重く感じることが多いようですね。でも、つわりが重いと女の子というのは医学的根拠はありません。
これは迷信と思ったほうがいいかもしれません。
迷信と思われる理由は
・つわりの重さは人それぞれ。
・住んでいる地域によっては男の子。
・基本的に確率は1/2。
このような理由で、つわりが重くても女の子が生まれるというのは迷信と思っていいようです。
■赤ちゃんの性別占い
この他にも、様々な出来事で生まれてくる赤ちゃんの性別を占う言い伝えがあります。
■男の子の言い伝え
・顔がキツイと男の子。
・お腹が前に突き出ると男の子。
・つわりが軽いと男の子。
・塩辛いものが欲しいと男の子。
・酸っぱいものが欲しいと男の子。
・肉が食べたくなると男の子。
・むだ毛がつるつるで男の子。
■女の子の言い伝え
・電磁波を浴びると女の子。
・つわりが重いと女の子。
・顔が優しいと女の子。
・甘いものが欲しいと女の子。
・男の子の夢なら女の子。
・元気にお腹を蹴ると女の子。
・野菜や魚が食べたいと女の子。
・授かり婚なら女の子。
・毛が濃くなると女の子。
この他にも、お腹が丸くなったら女の子というのがあります。
男の子にしても女の子にしても、住んでいる地方によっては全く逆の言い伝えになっていることがあります。
当たればいいなぐらいの気持ちでいると楽しいですね。もっと詳しく知りたい方は妊娠と言い伝えを読んでみてくださいね。
関連記事:
・妊娠と言い伝え、妊娠中に甘いものを食べたい、性別は女の子?
つわりの原因は?
妊娠初期から始まって、これだけ多くの妊婦さんが悩むつわりですが、実はつわりが起こる原因はよく分かっていません。
ここからは、いくつかつわりの原因と思われるものを紹介します。
■hCGホルモンが関係しているとする説
妊娠すると、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンが初めて分泌されるようになります。
hCGホルモンは妊娠に大きく関係しているホルモンですが、hCGが脳にあるおう吐中枢を刺激してムカムカや吐き気が起こるという説です。
でも、吐きつわりの場合だけで、食べつわりや眠りつわりになる原因が説明されていません。
■アレルギー反応が関係しているとする説
妊娠は、精子と卵子が受精して起こるわけですが、受精卵を異物とみなしてアレルギー反応を起こしてつわりが起こるという説です。
この説でも、食べつわりや眠りつわりになる原因が説明できていません。
妊娠初期は、hCGの分泌と共に卵胞ホルモンや黄体ホルモンのバランスが劇的に変化する時期です。
卵胞ホルモンや黄体ホルモンといった女性ホルモンの調節をしていのが間脳と呼ばれる部分です。この間脳にある下垂体や視床下部といった部位が自律神経に近い部分にあるため、体調に影響を及ぼすとも言われています。
いずれにしても、つわりを根本から治療する薬はないので、しっかりとつわり対策をすることが大切です。
つわりに吐き気止めを飲んでいい?
つわりで吐き気やムカムカが治まらないので、市販の吐き気止めを飲むか迷っている妊婦さんもいると思います。
でも、妊娠初期の薬は、お腹の赤ちゃんに先天的な異常のリスクを高める薬もあって、安易に飲むべきものではありません。
妊娠初期は、胎児の背骨や心臓、脳など重要な器官を形成する時期です。この時期に薬を飲んでしまうと、先天性障害のリスクを高めることになって、薬の服用は慎重にしなければなりません。
吐き気止めの成分には、妊娠中に飲んではいけない成分が含まれているか分からないので、飲む前に産婦人科医に相談することが必要です。
つわりの吐き気はいつごろ治まるの?
つわりの吐き気やムカムカは、妊娠16週ごろには治まってくる妊婦さんが多いです。つわりが治まる時期は個人差があって、妊娠12週ごろ治まったママもいれば妊娠後期まで続くママもいます。
多くの人は妊娠16週ごろにつわりが治まっているので、終わりは必ず来ると信じてしっかりとつわり対策をして乗り切ってください。
妊娠初期のつわり対策
妊娠中のつわりの症状として
・ムカムカ、吐き気。
・常に食べたくなる。
・においに敏感になる。
・眠気が取れない。
このような症状が複数同時に出ることが多いです。
■ムカムカ、吐き気。
一般的に多く出るつわりの症状です。常にムカムカする、食べても戻すようになります。吐きすぎて胃痛になることもあります。
吐き気がある症状のときには、「食べられるものを食べられるときに食べる」が基本です。
食べ物を受け付けないと思っても、「これだけは食べられる」ものがあります。冷たいアイスやシャーベット、果物、トマトなどが食べやすいです。
自分が食べられるものを、食べられるときに食べるようにしましょう。
また、この時期は赤ちゃんの重要な器官を形成する大事な時期です。食べれないなら、サプリで栄養を補給することも方法の一つです。
ですが
・食べても全部戻す。
・体重が5kg以上減る。
・水分も受け付けない。
・フラフラする。
このような症状があれば、「妊娠悪阻」となって入院治療が必要になります。すぐに産婦人科を受診するようにしてください。
■常に食べたくなる。
食べても食べても食べたくなるのは、ゆわゆる「食べつわり」です。食べないとムカムカするのも食べつわりの一種です。
この時期に、食欲のまま食べ続けると、体重が大幅に増加して妊娠中期~後期にかけての体重管理が大変になります。
食べたくなったら野菜を食べる、目に付くところにお菓子を置かないなど食べ過ぎないように注意しましょう。
■においに敏感になる。
妊婦さんの多くが匂いに敏感になったと感じています。
特に敏感になるのが、炊飯器の匂い、排水溝の臭い、スーパーの総菜コーナー、魚コーナーの匂いが我慢できなくなってきます。
このことを家族に理解してもらって、炊事や買い物を家族に代わってもらうと楽になります。
■眠気が取れない。
常に眠気があって取れないのは「眠りつわり」と呼ばれます。日中も眠たくなるので、仕事をしている人は眠気に対する注意が必要です。
特に、運転する人は急に眠気がくることがあるので、運転を代わってもらったほうがいいでしょう。
妊娠初期のつわりは、しっかり対策することで症状を軽減することができます。どれか自分に合ったつわり対策を見つけてみましょう。
この他、妊娠初期のつわり全般については妊娠初期のつわりで詳しく紹介しています。
妊娠初期に絶対摂取したい葉酸
妊娠したら、すぐに摂取するのがいい栄養素として葉酸があります。
産婦人科に葉酸のパンフレットが置いてあるので何となく知っているママも多いと思います。
あまり気にしない人もいるのではないでしょうか?
でも、妊娠初期に葉酸が不足すると、二分脊椎や無脳症といった先天性障害のリスクが高まることが証明されています。
しかし、必要量の葉酸を摂取することで先天性障害のリスクを大幅に軽減できることも分かっています。
厚生労働省も、妊娠初期の葉酸摂取を推奨しています。
2000年に厚生労働省から神経管閉鎖障害のリスク低減のために妊娠の可能性がある女性は通常の食事からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日400μgの葉酸を摂取するよう通知が出されました。
葉酸は、野菜だけでなくお肉など多くの食品に含まれているので、意識して摂取しなくてもいいような気がしますが、実は妊婦さんに必要な葉酸量は健常な人に比べて多くなっているので注意が必要です。
厚生労働省によると、妊娠初期に必要な葉酸の量は1日あたり400μgです。この必要な量の葉酸を食事で摂取しようと思うと、ほうれん草を毎日約200gも食べ続けなければなりません。
また、葉酸は水溶性で体内で吸収が悪くなることが分かっています。なので、厚生労働省もサプリでの葉酸摂取を推奨しています。
赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
詳しくは妊娠初期に絶対必要な葉酸で詳しく説明しているので、是非読んでみてください。
この他、妊娠初期の注意事項は妊娠初期の注意事項で、気をつけることは妊娠初期に気をつけることで解説しています。
妊娠初期の注意点は妊娠初期の注意点でまとめました。
妊娠したい人向けの話題は妊娠したいでまとめています。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。