子宮膣部びらんとは
子宮膣部びらんとは、膣の奥の子宮口付近が赤くなっている症状のことです。
通常、びらんというと真皮が剥がれて炎症を起こしている状態のことを言いますが、子宮膣部びらんは必ずしも炎症を起こしているわけではないのです。
この症状は妊娠初期特有のものではなく、成熟女性の約8割にみられるもので心配はありません。このびらんは不正出血や痛みなどがない限り治療は行われません。
しかし、出血や痛みを感じた場合は他に原因があるかもしれませんので、すぐに病院を受診したほうがいいでしょう。
子宮膣部びらんの症状
妊娠初期の場合は、健診の時に分かることが多いです。無症状の人も多く、不正出血や性交時に出血などがあって受診して分かるケースがあります。
また、婦人科の内診を受けた後に出血するときがあります。
ほとんどの人が無症状ですが、おりものが増えたり黄色のおりものがでたりします。また、びらんの部分がおおきいと子宮頸管炎などの感染症にかかるリスクが大きくなることが知られています。
子宮膣部びらんは妊婦さんだけでなく若い女性にみられることの多い症状です。
素人では出血の原因が子宮膣部びらんと分からないので、出血を見たり腹部の痛みを感じたらすぐに病院へ連絡して指示を受けましょう。
■治療が必要な場合
性交時の出血を繰り返したり、おりものの症状がひどくなった時には治療が行われます。
子宮膣部びらんの治療は、主に膣洗浄と膣錠による抗生物質の投与が行われます。ほとんどの人がこれで快方へと向かいます。これでも治らない場合は、レーザーで灼いたり電気メスで凝固する治療が行われます。
子宮膣部びらんの治療は、数回に及ぶことが多く完治まで数ヶ月掛かることもあります。

妊娠初期に葉酸を摂取することで、先天性の異常である、「神経管閉鎖障害」のリスクを70%も低減できることが分かっています。
日頃から、十分な量の葉酸を摂取することが大切です。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
●妊娠初期に絶対必要な葉酸

赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
子宮膣部びらんは病気じゃない?
このびらんは正確に言うと炎症を起こしていないので病気とは言えません。成長するに従って子宮の組織が外側に反り返ってそう見えているだけなのです。なので、不正出血や性交時の出血がない限り特別な治療は行われません。
病気ではなく今の状態を表したものといえます。しかし、子宮膣部びらんは子宮頸がんの初期症状と似ているため、がんでないことを見分ける必要があります。
がんかどうかを見分けるために、組織を少し取って検査をする子宮頸部細胞診が行われます。
妊娠初期には他の出血も
妊娠初期における出血は、妊婦さん全体の約2割が経験していると言われます。
出血する原因は色々ありますが、子宮膣部びらん以外にも着床出血や流産・切迫流産などがあります。周りやQ&Aサイトを見てみても、妊娠初期の出血で大丈夫だった人も多いのですが自己判断は危険です。
出血自体は割とよく見られる症状なので見過ごしがちですが、妊娠初期の場合は流産の兆候であるときもあるので、出血を確認したり腹痛が一緒にある場合はすぐに病院へ連絡して指示を受けてください。
妊娠初期の症状や兆候については初期妊娠症状でまとめています。参考にしてください。
妊娠初期(12週未満)の出血については初期妊娠症状で詳しく説明しています。
妊娠では妊娠から出産までの疑問や対処法をたくさん紹介しています。