40代で自然妊娠する確率
40代で自然妊娠する確率は、非常に低いものです。
厚生労働省の報告によると、40歳を過ぎて不妊治療を行っている人で出産できた人は100人のうち2人、つまり約2%しかいないということでした。
40代で妊娠しても出産までたどり着けるのは非常に少ないと言わざるおえません。不妊治療を受けて2%なので自然妊娠の場合は、これよりもずっと低い数値になります。
国による不妊治療の助成金も年齢制限がついて42歳までです。
もし、40歳を過ぎて妊娠を希望するなら、自然妊娠を期待するのではなく、一刻も早く不妊治療(体外受精や顕微授精などのART)を受けることが大切です。

妊娠前から初期にかけて葉酸を摂取することで、先天性の異常である、「神経管閉鎖障害」のリスクを70%も低減できることが分かっています。
日頃から、十分な量の葉酸を摂取することが大切です。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
●妊娠前・初期に絶対必要な葉酸

赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
この次は、40代で自然妊娠できない原因について詳しく紹介します。まだまだ続きます。
40代で自然妊娠できない原因
40代で自然妊娠できない原因として、
・妊孕性(妊娠する力)の低下。
・婦人科疾患の増加。
・先天性異常の増加。
このようなことが原因で、自然妊娠がしにくい原因になっています。
●妊孕性(妊娠する力)の低下。
日本生殖医学会によると、
「出産数は30歳から徐々に減少し、35歳を過ぎるとその傾向は顕著になり、40歳を過ぎると急速に減少します。」とあります。
妊孕性(妊娠する力)の低下により、不妊症も増加することになり
「不妊の頻度は25歳~29歳では8.9%、30~34歳では14.6%、35~39歳21.9%、40~44歳では28.9%と報告」されています。
不妊の原因には、卵子の老化があります。
卵子の老化が始まると、35歳を過ぎると妊娠率が低下して37歳を過ぎると著しく低下するようになります。
●婦人科疾患の増加。
年齢が高くなると、婦人科疾患に罹患する率が高くなります。
卵管炎、子宮筋腫、子宮内膜症等の婦人科の病気は不妊の原因でも知られています。年齢が進むにつれて、これらの婦人科疾患になる確率も上がります。
●先天性異常の増加。
40代になると、先天性異常が増加することが報告されています。
妊娠しても、先天性の異常があると妊娠を継続できない流産になる可能性が高くなります。
参考:一般社団法人日本生殖医学会|一般のみなさまへ – 不妊症Q&A:Q18.女性の加齢は不妊症にどんな影響を与えるのですか?
このように、妊娠を希望するなら早く妊活を始めるべきです。40歳を過ぎているなら、すぐに産婦人科を受診して不妊治療を開始したほうが妊娠率の向上が期待できます。
40代で初婚の方は、いきなり不妊治療というと驚かれる方も多いです。ですが、データが示しているように、40歳を過ぎてからの自然妊娠の確率は非常に低いものになります。
妊娠を希望するなら、自然妊娠ではなくART(生殖補助医療)を受けるのも選択肢の一つです。
この他、自然妊娠する方法については自然妊娠する方法で、妊娠の可能性がある症状については妊娠の可能性がある症状で詳しく紹介しています。
妊娠したい人向けの話題は妊娠したいでまとめました。
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