男性不妊と自然妊娠
男性不妊でも自然妊娠できた例があります。必ずしも、自然妊娠できないわけではありません。
ですが、一般の健康な男性と比べると妊娠できる確率は低くなります。男性不妊は自分で気が付かない場合が多いので、妊娠できないと思ったら、夫婦やパートナーと一緒に不妊外来を受診することが大切です。
妊娠できない原因は、複数のことが絡み合って起こるので二人で調べることが大事です。
男性不妊の原因
男性不妊の原因として、
・乏精子症
・無精子症
・精子無力症
・Erectile Dysfunction(ED)
・クラインフェルター症候群
男性不妊には、このような原因があります。
●乏精子症
乏精子症とは、精液検査のときに精子の数が1mL中に1500万未満の状態のことです。これに運動率や異常な精子の率などをみて総合的に判断されます。
乏精子症は、男性不妊の中でも多い病気です。精索静脈瘤や思春期の精巣炎、停留精巣などが原因になりますが不明のことも多いです。
原因としては、造精機能障害や精索静脈瘤があります。
治療としては、漢方やビタミンEを服用する治療法があります。それでも改善されない場合は、手術や人工授精が検討されます。詳しくは乏精子症で説明しています。
乏精子症で自然妊娠?
乏精子症と診断されても、自然妊娠できた人もいます。精液検査は、精神的な影響も大きく本来の数値とは違って出てくることもあります。
精子数は、精神面に影響されやすいと言われています。不妊治療をお休みしたら自然妊娠できたという例もあります。
妊活にストレスは大敵です。夫婦でストレスを上手に解消するようにしましょう。

妊娠前から初期にかけて葉酸を摂取することで、先天性の異常である、「神経管閉鎖障害」のリスクを70%も低減できることが分かっています。
日頃から、十分な量の葉酸を摂取することが大切です。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
●妊娠前・初期に絶対必要な葉酸

赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
この次は、無精子症、精子無力症、Erectile Dysfunction(ED)、クラインフェルター症候群について詳しく紹介します。まだまだ続きます。
●無精子症
精液検査で精子が確認できない状態です。無精子症は全く精子が作られない非閉塞性無精子症と通り道が塞がっている閉塞性無精子症があります。
通り道が塞がっているときは、手術で開通させることもできます。(精路再建術)術後には、自然妊娠することも可能になります。
非閉塞性無精子症でも、わずかに精子が作られていることがあるので、精巣から精子を探す手術があります。(Micro-TESE)
●Erectile Dysfunction(ED)
仲良しするときに、十分な硬度にならなかったり途中で柔らかくなったりする障害です。
EDになる原因として精神的な面、外傷によるもの、抗うつ薬など薬の副作用があります。
●クラインフェルター症候群
クラインフェルター症候群とは、性染色体異常でX染色体が一つ以上多いものです。非閉塞性無精子症の約10%がこの症候群であるとされ、全男性の0.1%程度にみられます。
男性不妊で自然妊娠しようと思ったら、まずは不妊外来を受診して原因を調べることをおすすめします。その上で漢方やビタミンEの服用、タイミング法の実践などを行っていきましょう。詳しくは無精子症とは?で説明しています。
精子無力症とは?
精子無力症とは、通常の人と比べて精子の運動率が悪い状態で、運動率で軽度、中等度、重症度と区分されています。WHOの基準では総運動率40%以上、前進運動精子32%以上となっています。
しかし、一度の精液検査では数値的にばらつきが出ることも多く、一定の間隔をとって複数回検査されることが多いです。精液検査は精神的な影響を受けやすいので、複数回行われます。
精子無力症の原因として、先天性の原因、前立腺炎、おたふく風邪や高熱、精索静脈瘤などが原因で起こると考えられています。まずは原因を調べることが大切です。
精子無力症は軽度の場合は飲み薬や漢方で改善する可能性もありますが、中等度以上になると人工授精(AIH)や体外受精、顕微授精が適応となります。詳しくは精子無力症とは?で解説しています。
この他、自然妊娠する方法については自然妊娠する方法で、妊娠の可能性がある症状については妊娠の可能性がある症状でまとめました。
妊娠したい人向けの話題は妊娠したいで解説しています。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。