肥満と不妊
肥満は、不妊症の原因の一つです。太りすぎていると、生理不順のことが多くなり、排卵が行われない無排卵になることもあります。
また、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)になることあり、ますます妊娠しにくくなります。
肥満で妊娠すると、もっと大変なことになります。妊娠前に適正体重になるように、正しいダイエットを行うようにしましょう。
肥満が不妊症の原因に?
最近の研究で、肥満が不妊症の原因になることが分かってきました。
通常、脂肪細胞からインスリンの作用を助けるアディポネクチンというタンパク質が分泌されていますが、太りすぎると作用が弱くなります。
アディポネクチンの分泌が減少すると、動脈硬化を引き起こしたり卵巣の皮を厚くして卵子が飛び出せなくなって多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)になり不妊になります。
また、肥満の人は生理不順の人が多く3ヶ月以上生理が来ない無月経や排卵がない無排卵になっている場合もあります。
排卵が起こらないと受精しないので、これが不妊の原因になっています。
肥満の人や太りすぎかな?と思う人は適正体重までダイエットするようにしてから妊娠を目指しましょう。
自分が肥満かどうかは、BMIを計算することで分かります。BMIの計算式は
BMI = 妊娠前の体重( )kg ÷ (身長{ }m × 身長{ }m)
となります。
この数値が25以上で肥満、35以上なら超肥満です。25以下になるように適正体重までダイエットしましょう。

妊娠前から初期にかけて葉酸を摂取することで、先天性の異常である、「神経管閉鎖障害」のリスクを70%も低減できることが分かっています。
日頃から、十分な量の葉酸を摂取することが大切です。
詳しくは、下記ページで説明しています。読んでみてください。
●妊娠前・初期に絶対必要な葉酸

赤ちゃんとママの明るい将来のためにも、今すぐ葉酸を摂取するようにしてくださいね。
葉酸サプリの選び方については、失敗しない!葉酸サプリの選び方で解説しています。こちらも併せて読んでみてみてください。
この次は、肥満で妊娠したときのリスクについて詳しく紹介します。まだまだ続きます。
肥満で妊娠したときのリスク
肥満で妊娠すると、一般の人に比べて様々なリスクが高くなります。
■肥満で妊娠したときのリスク
・妊娠高血圧症候群のリスク。
・妊娠糖尿病のリスク。
・疲れやすい。
・腰痛になる。
・妊娠線ができやすい。
■肥満で出産するときのリスク
・産道に脂肪が付いて狭くなる。
・児頭回旋異常が起こりやすい。
・会陰切開、裂傷が治りにくい。
・弛緩出血のリスク増加。
・お産が長引いて難産に。
・出産後の体型が戻らない。
米国スタンフォード大学の研究では、妊娠前に肥満があると、超早産のリスクが高くなることも報告されています。
このように、肥満があって太りすぎていると様々なリスクが高くなります。
妊娠前に適正体重になるようにダイエットをしましょう。
肥満は不妊の原因になりますが、肥満を解消して生理不順などを治療すれば自然妊娠も可能です。
妊娠前に肥満を解消するようにすると、妊娠できる確率も上がってきます。
この他、妊娠の可能性があるときの話題は妊娠かも?と思ったらで詳しく説明しています。読んでみてください。
妊娠したい人向けの話題は、妊娠したいでまとめました。
妊娠では、妊娠したい人や妊娠初期の人に向けた情報がたくさんあります。参考にしてください。